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第六章・土の精霊の国
127話・土の精霊の国
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キラキラと装飾が煌めく街並み。繊細な織物や色とりどりの宝石細工、工芸品がずらりと並んでいる。行き交う人もまるでマネキンが歩いているのかというほどきらびやかに装飾が施されている。
「ここがフロートソイルとアンダーソイル、二つの国だ」
「えっと、普通の国に見えるのだけど、どこがフロートでどこがアンダーなの?」
「えっとね、今見えてるのがフロートソイル。あの中に、アンダーソイルへの入り口があって、そこから地下にある国に行くんだ。他にも出入り口はあるらしいけれど」
地下空間!? 崩れたりしないのかな。だって普通に街があるけど――。
「地下では鉱石や宝石が採掘できるから、厳重に管理されてて――。ここの国の民、ドワーフは工芸や細工をしているんだ」
確かに、見る人見る人、飾りや、宝石のついたアクセサリーをこれでもかとつけている。
「アクセサリーをつけている人が女性だからね」
「え?」
「飾りっけがない人が男性」
「え?」
聞いたところによると、ドワーフは少しだけ背が低く、中性的な顔立ちの多い種族だそうで、アクセサリーの有無で見分けるそうなのだ。あとは男性の身体には特殊な模様の刺青があるらしいけれど服で隠れているので普段は見えないそうだ。
え、じゃあ、あのタカラ○カ的な人も、ちょっとマッスルなあの人も女性!? うーん。わからない……。
「鉱石採掘や細工場なんかが全部アンダーソイルにあるからそっちは男性が多くて、生活、商売の場所が多いフロートソイルは女性が多いんだ」
「あれ? アリスちゃん、あそこに……」
「あぁ、タカマガハラがなくなって、隣のこの国に身を寄せている獣人が固まって生活している場所があるんだ。ほら、あそこ」
入り口付近に、一部や、ほぼ獣の姿をした人がちらちらと見られた。
「あそこだけじゃ、いずれ獣人はいなくなってしまうだろうけどね――」
アリスは辛そうな顔をしている。
タカマガハラ消失。闇の精霊と契約する時に解決出来ればいいのだけど。
「さて、アンダーソイルに行こうか」
「アーーーーリーーーースーーーー!」
すごい勢いで飛んできた誰かがガバッと、アリスに抱きついた。
私がぱくぱくと金魚の口になっていると、飛び付いた彼女はアリスに頬擦りしていた。
「リン」
「久しぶり! またここに来てくれたってことはリンをお嫁さんに迎えてくれる準備が出来たんだよね!」
薄茶色とクリーム色が混じるふわふわの髪の毛と犬耳、真っ黒な瞳、可愛いワンピーススカートにしっぽのために開けたであろう穴からでた、ふさふさの尻尾がぶんぶんと揺れている。
「リン、いい子で待ってたよ」
首を傾げながら、可愛い顔がアリスに迫っていた。
「だっ……!だ――」
私がダメー! と叫ぶ前に、アリスがふわりと持ち上げて、リンを地面に下ろした。
「ここがフロートソイルとアンダーソイル、二つの国だ」
「えっと、普通の国に見えるのだけど、どこがフロートでどこがアンダーなの?」
「えっとね、今見えてるのがフロートソイル。あの中に、アンダーソイルへの入り口があって、そこから地下にある国に行くんだ。他にも出入り口はあるらしいけれど」
地下空間!? 崩れたりしないのかな。だって普通に街があるけど――。
「地下では鉱石や宝石が採掘できるから、厳重に管理されてて――。ここの国の民、ドワーフは工芸や細工をしているんだ」
確かに、見る人見る人、飾りや、宝石のついたアクセサリーをこれでもかとつけている。
「アクセサリーをつけている人が女性だからね」
「え?」
「飾りっけがない人が男性」
「え?」
聞いたところによると、ドワーフは少しだけ背が低く、中性的な顔立ちの多い種族だそうで、アクセサリーの有無で見分けるそうなのだ。あとは男性の身体には特殊な模様の刺青があるらしいけれど服で隠れているので普段は見えないそうだ。
え、じゃあ、あのタカラ○カ的な人も、ちょっとマッスルなあの人も女性!? うーん。わからない……。
「鉱石採掘や細工場なんかが全部アンダーソイルにあるからそっちは男性が多くて、生活、商売の場所が多いフロートソイルは女性が多いんだ」
「あれ? アリスちゃん、あそこに……」
「あぁ、タカマガハラがなくなって、隣のこの国に身を寄せている獣人が固まって生活している場所があるんだ。ほら、あそこ」
入り口付近に、一部や、ほぼ獣の姿をした人がちらちらと見られた。
「あそこだけじゃ、いずれ獣人はいなくなってしまうだろうけどね――」
アリスは辛そうな顔をしている。
タカマガハラ消失。闇の精霊と契約する時に解決出来ればいいのだけど。
「さて、アンダーソイルに行こうか」
「アーーーーリーーーースーーーー!」
すごい勢いで飛んできた誰かがガバッと、アリスに抱きついた。
私がぱくぱくと金魚の口になっていると、飛び付いた彼女はアリスに頬擦りしていた。
「リン」
「久しぶり! またここに来てくれたってことはリンをお嫁さんに迎えてくれる準備が出来たんだよね!」
薄茶色とクリーム色が混じるふわふわの髪の毛と犬耳、真っ黒な瞳、可愛いワンピーススカートにしっぽのために開けたであろう穴からでた、ふさふさの尻尾がぶんぶんと揺れている。
「リン、いい子で待ってたよ」
首を傾げながら、可愛い顔がアリスに迫っていた。
「だっ……!だ――」
私がダメー! と叫ぶ前に、アリスがふわりと持ち上げて、リンを地面に下ろした。
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