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中編
勃発
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咲薇たちは掠が走っていったであろう道を追いかけ、ひたすら飛ばしていったが掠の姿も白狐の姿も全く見当たらなかった。
『道を…間違えてしまったんやろか…』
咲薇は走りながら考え、大通りという大通りを玲璃たちを連れて走り尽くした。
『これだけ探しても見つからんということは、この辺にはおらんのか?掠から連絡がない以上はまだ走っとるか少なくとも連絡できん状況なのか。最悪なことを考えると、もう…すでに…』
見つからないことに対し焦りを感じ、心の声が口から出てしまっている咲薇に意外な相手から電話かかってきた。椿原萼からだ。咲薇は1度止まり数秒考えたが通話を押した。
『やぁ、白狐の仲間たち』
『なんやて!?』
『ははは、やっぱり知らんのか。あの狐、お前の仲間の単車派手に乗り回して遊んどるらしいぞ。湘南ナンバーの奴は白狐の仲間や言うて色んな奴がウワサしとるらしいで』
『そんなん…無茶苦茶やないか』
『せやけど、それがあいつの狙いやろうな。うまーく利用されたっちゅーことや。お前らがどうなろうと知ったことやないけどな、あのクソの思い通りにことが進むんは気に入らんのや。なんも知らん内に潰されてもうたら気の毒や思てな、それだけ教えといたるわ』
『…くそ…分かった。ありがとう』
そんな萼のちょっと気に障るような言い方も気にならない程、咲薇は事態の悪化に頭がふらついていた。今の道をもうどっちに行っても違う気がした。
『咲薇、どうしたんだ?』
表情の浮かない咲薇に玲璃が声をかけると力ない声が返ってきた。
『どうもこうもないわ。この辺ウロウロしとったら的にされるだけや。早く掠と数を見つけて帰らんとマズイかもしれへん』
まだここからどうするかも決まらない内に後方から単車の群れがやってくるのが見えた。咲薇の目から見て少なくとも暴走侍ではないことが分かった。
『あかん。とりあえず今は逃げた方がえぇ。みんな行くで!』
咲薇はギアを入れ発進しようとしたが、玲璃も麗桜も旋も珠凛も顔色も変えずそこを動こうとしなかった。
『咲薇。きっと逃げるのも大事な時ってのがあんのかもしんないけど、蘭菜が俺たちを探しに出したのは逃げないで探す為のはずだ、多分な。だったら俺は何が来ても逃げるつもりはない』
他の3人もそのつもりということらしい。
『こっちは綺夜羅斬られてるんでね』
旋は体を伸ばし準備体操を始めた。そうしている間に続々と単車の集団が目の前に集まってきて3車線の道路の半分に10台もの族車を堂々と停車させた。
『お前らか、白狐の仲間言うんは。それともお前らん中の誰かが白狐なんか』
単車に「不死鳥」と書かれたステッカーが貼ってある。女の1人が発した一言目で玲璃たちも状況を理解した。
『ははーん。なるほど、そういうことか。まんまとはめられたってことか』
『何言うとんねん。早よ答えろや。白狐はどこや』
『お前らがどう思うか知らねぇけどな、こっちも被害者なんだよ。あたしらも今そいつを探してんだよ』
『嘘言うなや。じゃあなんで仲良く狐と走っとんねん。湘南ナンバー乗って走っとるんは分かっとんのやで』
『だからあいつが勝手に持ってったんだよ!パクられたんだ!んで今探してるとこだっつんだよ!』
玲璃は言うが相手は信じる気配などもちろんない。
『なんやお前ら。舐めとんのか?』
不死鳥の女たちはついに今にも手を出してきそうな様子だ。
『やれやれ。関東と関西じゃ、こんなに言葉が通じねぇのかよ』
だが先に手を出したのは玲璃だった。目の前の女の胸ぐらをつかむと一気に引き寄せ頭突きし、そのまま拳を打ちこんでいった。
『オラ、どした。そんなもんかよ』
相手を前蹴りで蹴り飛ばすと2人目の女が玲璃に向かっていくがその間に麗桜が入った。
『よぉ、相手はこっちもいるんだぜ』
そう言うと麗桜も先手を取り素早くパンチを打っていった。1、2で女が殴り倒されると相手側も動揺を見せた。
『くそっ!一気にしばいたれ!』
不死鳥のメンバーたちは数人での一斉攻撃に出た。相手は全部で15人いる。入れ替わり立ち替わり玲璃と麗桜に立ち向かっていく。だが2人も負けるつもりなどなく張り合う。
特に勢いのいい玲璃の方にやや人が固まり、背後の人間が後ろからつかみかかろうとした。
『おっとぉ!』
それを横から旋が飛び蹴りで援護した。
『こっちもいるんだよねー。1人狙いは禁止だよ』
旋もその大人数相手に玲璃たちに劣らない暴れっぷりで参戦していく。
3人で不死鳥を相手にしていると、あぶれた1人が離れた位置で様子を見ていた珠凛の方へ向かった。
珠凛は咲薇を背にして立つと、相手が向かってこようとするのを手を前に出して掌を見せ制止させ、とても冷たい目を向けた。
『最初に言っておくけど…』
掠と数を探すのはもちろんだが咲薇を守ることも忘れたりはしない。
『私に触らないでね』
珠凛は警告した。しかし相手は関係なくつかみかかっていく。
『あーあ』
旋がそれをチラッと見てめんどくさそうな声を漏らした。
『触るなって言ったの聞こえなかった?それがどういう意味か分かる?』
そう言った次の瞬間、珠凛の鋭いハイキックが相手の首をとらえそのまま蹴り倒した。
『DANGERよ。あなたバカそうだと思ったらやっぱりバカだったね』
不死鳥のメンバーたちは玲璃たちにはとてもかなわず、はっきり言って勝てた勝負ではなかった。
『おい、先に聞いとくけどハリネズミみたいな頭の女と前髪ピンで止めた根暗っぽい女知らねぇか?』
麗桜が完全に相手をやっつけてしまう前に胸ぐらをぐっと引き寄せて聞いた。
『し、知らんわ』
『そうか。どうする?それなら俺たちはあんたらと争う理由がないんだが、まだやるかい?』
『お前らの事情なんて知るか!こっちは白狐を出せ言うとんねん!』
『まだ分からないか?俺たちもそいつに仲間を斬られてるんだ。あんたらと同じなんだよ』
不死鳥の女はまた何か言い返そうとしたのを何かに気づいてやめた。
『おい、あれ藺檻や。あかん行くで!』
1人がそう言うと次々に単車に乗りこみ不死鳥の女たちは逃げるように去っていった。
あれ程噛みついてきたのに去り際があまりにも呆気なかったので何事かと思ったが、考える間もなく女子高生の5人組がニヤニヤしながらこちらに近づいてきた。
『道を…間違えてしまったんやろか…』
咲薇は走りながら考え、大通りという大通りを玲璃たちを連れて走り尽くした。
『これだけ探しても見つからんということは、この辺にはおらんのか?掠から連絡がない以上はまだ走っとるか少なくとも連絡できん状況なのか。最悪なことを考えると、もう…すでに…』
見つからないことに対し焦りを感じ、心の声が口から出てしまっている咲薇に意外な相手から電話かかってきた。椿原萼からだ。咲薇は1度止まり数秒考えたが通話を押した。
『やぁ、白狐の仲間たち』
『なんやて!?』
『ははは、やっぱり知らんのか。あの狐、お前の仲間の単車派手に乗り回して遊んどるらしいぞ。湘南ナンバーの奴は白狐の仲間や言うて色んな奴がウワサしとるらしいで』
『そんなん…無茶苦茶やないか』
『せやけど、それがあいつの狙いやろうな。うまーく利用されたっちゅーことや。お前らがどうなろうと知ったことやないけどな、あのクソの思い通りにことが進むんは気に入らんのや。なんも知らん内に潰されてもうたら気の毒や思てな、それだけ教えといたるわ』
『…くそ…分かった。ありがとう』
そんな萼のちょっと気に障るような言い方も気にならない程、咲薇は事態の悪化に頭がふらついていた。今の道をもうどっちに行っても違う気がした。
『咲薇、どうしたんだ?』
表情の浮かない咲薇に玲璃が声をかけると力ない声が返ってきた。
『どうもこうもないわ。この辺ウロウロしとったら的にされるだけや。早く掠と数を見つけて帰らんとマズイかもしれへん』
まだここからどうするかも決まらない内に後方から単車の群れがやってくるのが見えた。咲薇の目から見て少なくとも暴走侍ではないことが分かった。
『あかん。とりあえず今は逃げた方がえぇ。みんな行くで!』
咲薇はギアを入れ発進しようとしたが、玲璃も麗桜も旋も珠凛も顔色も変えずそこを動こうとしなかった。
『咲薇。きっと逃げるのも大事な時ってのがあんのかもしんないけど、蘭菜が俺たちを探しに出したのは逃げないで探す為のはずだ、多分な。だったら俺は何が来ても逃げるつもりはない』
他の3人もそのつもりということらしい。
『こっちは綺夜羅斬られてるんでね』
旋は体を伸ばし準備体操を始めた。そうしている間に続々と単車の集団が目の前に集まってきて3車線の道路の半分に10台もの族車を堂々と停車させた。
『お前らか、白狐の仲間言うんは。それともお前らん中の誰かが白狐なんか』
単車に「不死鳥」と書かれたステッカーが貼ってある。女の1人が発した一言目で玲璃たちも状況を理解した。
『ははーん。なるほど、そういうことか。まんまとはめられたってことか』
『何言うとんねん。早よ答えろや。白狐はどこや』
『お前らがどう思うか知らねぇけどな、こっちも被害者なんだよ。あたしらも今そいつを探してんだよ』
『嘘言うなや。じゃあなんで仲良く狐と走っとんねん。湘南ナンバー乗って走っとるんは分かっとんのやで』
『だからあいつが勝手に持ってったんだよ!パクられたんだ!んで今探してるとこだっつんだよ!』
玲璃は言うが相手は信じる気配などもちろんない。
『なんやお前ら。舐めとんのか?』
不死鳥の女たちはついに今にも手を出してきそうな様子だ。
『やれやれ。関東と関西じゃ、こんなに言葉が通じねぇのかよ』
だが先に手を出したのは玲璃だった。目の前の女の胸ぐらをつかむと一気に引き寄せ頭突きし、そのまま拳を打ちこんでいった。
『オラ、どした。そんなもんかよ』
相手を前蹴りで蹴り飛ばすと2人目の女が玲璃に向かっていくがその間に麗桜が入った。
『よぉ、相手はこっちもいるんだぜ』
そう言うと麗桜も先手を取り素早くパンチを打っていった。1、2で女が殴り倒されると相手側も動揺を見せた。
『くそっ!一気にしばいたれ!』
不死鳥のメンバーたちは数人での一斉攻撃に出た。相手は全部で15人いる。入れ替わり立ち替わり玲璃と麗桜に立ち向かっていく。だが2人も負けるつもりなどなく張り合う。
特に勢いのいい玲璃の方にやや人が固まり、背後の人間が後ろからつかみかかろうとした。
『おっとぉ!』
それを横から旋が飛び蹴りで援護した。
『こっちもいるんだよねー。1人狙いは禁止だよ』
旋もその大人数相手に玲璃たちに劣らない暴れっぷりで参戦していく。
3人で不死鳥を相手にしていると、あぶれた1人が離れた位置で様子を見ていた珠凛の方へ向かった。
珠凛は咲薇を背にして立つと、相手が向かってこようとするのを手を前に出して掌を見せ制止させ、とても冷たい目を向けた。
『最初に言っておくけど…』
掠と数を探すのはもちろんだが咲薇を守ることも忘れたりはしない。
『私に触らないでね』
珠凛は警告した。しかし相手は関係なくつかみかかっていく。
『あーあ』
旋がそれをチラッと見てめんどくさそうな声を漏らした。
『触るなって言ったの聞こえなかった?それがどういう意味か分かる?』
そう言った次の瞬間、珠凛の鋭いハイキックが相手の首をとらえそのまま蹴り倒した。
『DANGERよ。あなたバカそうだと思ったらやっぱりバカだったね』
不死鳥のメンバーたちは玲璃たちにはとてもかなわず、はっきり言って勝てた勝負ではなかった。
『おい、先に聞いとくけどハリネズミみたいな頭の女と前髪ピンで止めた根暗っぽい女知らねぇか?』
麗桜が完全に相手をやっつけてしまう前に胸ぐらをぐっと引き寄せて聞いた。
『し、知らんわ』
『そうか。どうする?それなら俺たちはあんたらと争う理由がないんだが、まだやるかい?』
『お前らの事情なんて知るか!こっちは白狐を出せ言うとんねん!』
『まだ分からないか?俺たちもそいつに仲間を斬られてるんだ。あんたらと同じなんだよ』
不死鳥の女はまた何か言い返そうとしたのを何かに気づいてやめた。
『おい、あれ藺檻や。あかん行くで!』
1人がそう言うと次々に単車に乗りこみ不死鳥の女たちは逃げるように去っていった。
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