面倒臭がり屋の日常生活

彩夏

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本編

.Five

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後気になる事といえば……。
ステータスの数値が高いことでしょうか。母様って僕が産まれる前は何をやっていたんでしょうか。


『ステータスってこの数値が一般的なのですか?』


「あぁ…。それね。……母様、実はね?昔、屋敷の人間には内緒で冒険者をやっていたの!

冒険者は自由に色々な国を旅して冒険を楽しむ人達のことを言うのよ?勿論、冒険者は冒険者登録をするの。

そして、魔物って言う知識を持たぬ、凶暴化したモンスターを狩ってお金を稼いだりするの!」


『へぇ~!凄くかっこいいな~!』


「ふふんっ。でしょ!?それでね?冒険者にはランクがあって……ってこれはもし冒険者をやりたいのならそこで聞くとこが出来るから、説明はしないでおくつもりだけれど…。
聞きたいかしら?」


『はい!!今聞いておいたほうがいつか冒険者になる時に準備がしやすい方がいいと思うので!』

「分かったわ。
冒険者をやりたいかどうかは貴方に任せるわ…?けれど、やるのならば必ず無事に生きて戻ってくる事!

それじゃあ、冒険者ランクを説明するわね?
まずは一番下の方から。

【Eランク】
一番低いランク。ほぼ雑用。命に関わるような危険な仕事は依頼されない。
簡単な収集依頼からこなしていく。→薬草採取など。
全ての冒険者はここからスタートする。

【Dランク】初心者
簡単な討伐依頼が増えてくる。レベルが低い魔物。
いたら迷惑程度の魔物討伐がメイン。

【Cランク】中級者
少しずつ冒険者に慣れてきた者が多いランク。
一般の人には討伐できない、討伐が難しい魔物を討伐するランク。

【Bランク】上級者
上級者向けの魔物討伐が増えてくる。初心者や中級者では対処出来ない魔物を討伐する。
高難易度ダンジョンの護衛やマッピング、他の街に行く時の護衛を頼まれる事もある。

【Aランク】超一流
超一流と呼ばれる冒険者にしか与えられないランク。
ギルドの特別依頼を受けることもある。
貴族の依頼が増えてくる。

【Sランク】化け物、人外級
通常の冒険者とは一線を画す冒険者の頂点。
依頼は全てハイレベルな物が多い。
一流を超えた凄腕の者に与えられ、ギルド登録者数の中で世界でも数人しかいないとされている。
一国に、1人いれば良いと言われる程。

追記:特別な試験を受ける。もしくは、上級者以上の冒険者に推薦をしてもらい、推薦があればCランクからスタートすることができるわ。
パーティーの統率力、隠密能力、情報収集能力も評価のポイントとなるわ。


まぁ、冒険者についてはこんな感じかしら……。
あ!そうそう、冒険者はパーティーでも単独でもどちらでも構わないの。ランクの上がり方も変わらないけれど、他の人からは若くして上級者以上になったら、尊敬の目で見られたりするわね。

取り敢えず、今は《洗礼の儀》について準備を終わらせましょう。」



コンコン


丁度準備が終わり、そこへタイミングよく馬車も準備が終わり表門に到着したという知らせが来た。



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