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二章 宝探し
60 騎士として、再び
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※ティルエリーが玻璃の盾と話していた間の出来事です
(ヴォルカー視点)
エリィが昏睡状態に陥ってから丸二日経過しようとしていた。
分かっていても、目の当たりにしたら正直辛い。
入学式前日の、あの騒動を思い返す。
クライン血族の魔力は眠ることで回復する、とされているが…その回復にかかる時間は様々。
私は、エリィが夢中になって魔道具を作製される姿が大好きだ。
だが、時に神器級の魔核を生み出し、その為に倒れてしまうのは本当ならば作らないで欲しいと願ってしまう。
そもそもクライン血族の行動を、我々が止められるものではないが。
「………ッ。」
やめてほしい、と言葉にすれば、エリィの魔道具に注ぐ力を失ってしまう危険もあるから、容易く口にできない。
「ヴォルカー、少し休め。その間、俺が代わるから。…ティルエリー様が目覚められたときにお前がそんなんじゃ…悲しまれるぞ。」
マーティアスの言葉に、渋々了承し少し仮眠を取ることにした。
(………って言っても。)
眠れる訳がない。
ベッドに横になるものの、エリィの容態が気になって仕方ない。
ティルエリー様は私のために膨大な魔力をかけて魔核を生んでくださる。
クライン血族の崇高な魔力を、私のためだけに。
それがどれ程貴重であるか、当の本人は理解していないのだろう。
……私は、その好意に報いるためにも、これからの人生のすべてをエリィにあげよう。
エリィへの感謝を捧げながら、いつの間にか眠りに落ちていたのだろう。
ふと目を開けると、深夜だった。
2時間ほど眠れたか。
エリィの部屋へ行くと、マーティアスが丁度部屋を出るところで。
「ん?…ヴォルカー。もういいのか?…湯を沸かしてくる。ハーブティーを淹れて冷ましておくよ。」
「マーティ、感謝する。…お陰で少しは回復できたよ。」
「回復したって顔じゃねぇけどな。…ティルエリー様は相変わらず眠り続けていらっしゃる。…だが、少し…。」
「……?」
「夢でも見てるのか、たまに眉を寄せたり…苦しそうではないが…。目覚めそうでは、ある。…良かったな。」
夢……。目覚めないだけで、意識はある……?
あぁ、早くその美しい瞳を開けて見せて。
「………後は私が側に居る。お前はエリィが目覚めた時のために食事の用意も頼むよ。」
「あぁ。任せておけ。」
私はエリィのベッドに腰掛け、そっと手を繋ぐ。
「あたたかい………。」
早く意識を取り戻すよう……。
神聖力でエリィの身体を包む。神に加護を授けていただく祈りを捧げる。
クライン血族の魔力の回復に、きっと神聖力は役に立たないだろう。私の神聖力は脆弱。少しの邪を払い、体の不調を整える程度の。
…だけど、何かしたい。
彼のために……彼の力になりたい。
なりたいのに。
(………あぁ。一刻も早く貴方の騎士になりたい)
だから、エリィ。
早く戻ってきて。
私に、貴方を守る腕を頂戴。
貴方を守る……力を授けて。
(ヴォルカー視点)
エリィが昏睡状態に陥ってから丸二日経過しようとしていた。
分かっていても、目の当たりにしたら正直辛い。
入学式前日の、あの騒動を思い返す。
クライン血族の魔力は眠ることで回復する、とされているが…その回復にかかる時間は様々。
私は、エリィが夢中になって魔道具を作製される姿が大好きだ。
だが、時に神器級の魔核を生み出し、その為に倒れてしまうのは本当ならば作らないで欲しいと願ってしまう。
そもそもクライン血族の行動を、我々が止められるものではないが。
「………ッ。」
やめてほしい、と言葉にすれば、エリィの魔道具に注ぐ力を失ってしまう危険もあるから、容易く口にできない。
「ヴォルカー、少し休め。その間、俺が代わるから。…ティルエリー様が目覚められたときにお前がそんなんじゃ…悲しまれるぞ。」
マーティアスの言葉に、渋々了承し少し仮眠を取ることにした。
(………って言っても。)
眠れる訳がない。
ベッドに横になるものの、エリィの容態が気になって仕方ない。
ティルエリー様は私のために膨大な魔力をかけて魔核を生んでくださる。
クライン血族の崇高な魔力を、私のためだけに。
それがどれ程貴重であるか、当の本人は理解していないのだろう。
……私は、その好意に報いるためにも、これからの人生のすべてをエリィにあげよう。
エリィへの感謝を捧げながら、いつの間にか眠りに落ちていたのだろう。
ふと目を開けると、深夜だった。
2時間ほど眠れたか。
エリィの部屋へ行くと、マーティアスが丁度部屋を出るところで。
「ん?…ヴォルカー。もういいのか?…湯を沸かしてくる。ハーブティーを淹れて冷ましておくよ。」
「マーティ、感謝する。…お陰で少しは回復できたよ。」
「回復したって顔じゃねぇけどな。…ティルエリー様は相変わらず眠り続けていらっしゃる。…だが、少し…。」
「……?」
「夢でも見てるのか、たまに眉を寄せたり…苦しそうではないが…。目覚めそうでは、ある。…良かったな。」
夢……。目覚めないだけで、意識はある……?
あぁ、早くその美しい瞳を開けて見せて。
「………後は私が側に居る。お前はエリィが目覚めた時のために食事の用意も頼むよ。」
「あぁ。任せておけ。」
私はエリィのベッドに腰掛け、そっと手を繋ぐ。
「あたたかい………。」
早く意識を取り戻すよう……。
神聖力でエリィの身体を包む。神に加護を授けていただく祈りを捧げる。
クライン血族の魔力の回復に、きっと神聖力は役に立たないだろう。私の神聖力は脆弱。少しの邪を払い、体の不調を整える程度の。
…だけど、何かしたい。
彼のために……彼の力になりたい。
なりたいのに。
(………あぁ。一刻も早く貴方の騎士になりたい)
だから、エリィ。
早く戻ってきて。
私に、貴方を守る腕を頂戴。
貴方を守る……力を授けて。
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