無の王

夢への挑戦

ホテルに行くで〜

そして時間はあっという間に経ち、今は７時過ぎ。


飛鳥から｢今塾が終わったよー。｣ていうメールが来た。


零は死臭が漂うお店から出てきた。

金を使いすぎてしまった。

だが、落ち込んでいる暇は無い。

飛鳥に駅前に来てと言われたから早く行かねば。

女性を待たせるのは俺の美学に反するからな。










零は無事に飛鳥が来る前に駅前の噴水に到着。



しばらくすると飛鳥がやってくる。

｢あ、零くん。待たせちゃったかな？｣


｢いや、全然待っていないぜ。｣

この時の零の雰囲気は１時間半前とは違っていた。


１時間半前は動揺していつもの零ではなかった。


だが、今の零はいつもの硬派な零であった。



１時間半前とは温度差が違いすぎて飛鳥は違和感を感じていたが深くは考えないようにした。


｢じゃあどこでお茶をする？｣

そう言われると思って零はお茶をする場所をしっかり考えてきていた。

｢じゃあホテル行こうか。｣

｢えっ！？いきなり？｣


動揺する飛鳥。しかし、飛鳥の手を取り零は歩いていく。


｢安心しろホテルって言っても高級ホテルの喫茶店だ。飲み物は高いけど奢るよ。｣


ホテルの喫茶店と聞き少しホッとする飛鳥。



そして二人はホテルに入っていく。