異世界整骨院エクスカリバー

フミナベ

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捻挫(外側側副靭帯損傷)とテーピング

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皆さん、こんにちわ。

萌え系や百合系、魔法少女系のアニメが大好きなドンパチです。

見て下さい!雪が積もって辺り一面が真っ白です!異世界でも四季はあるようです。

え?今、何をしているかって?

「そろそろ、クリスマスです。クリスマスといえば、クリスマスツリーです。なので、よくわからない木に手作りの装飾を飾りつけをしています。」

ん?木が大きいのに飾りが小さすぎてわかりずらい?

「僕も装飾をつけていたらフッと思ったんですけど、まぁ、仕方ないですよ。なぜなら、何と言ってもお金がないので。」

格好良く決めて言っても、台詞が情けないって?

「こんなのは気持ちですよ!気持ちが大切なんです!それにしても、生まれてこの方35年間生きて初めて彼女ができ、こんなにクリスマスを待ち遠しく思ったことはないです!なぜなら、今まで幼い時は家族、一人暮らしを始めた時から一人ぼっちのクリスマスパーティーをしていたので。」

ん?一人はパーティーとは言わない?って。

「チッチッチッ…。皆さん、わかっていませんね。一人ぼっちでも、パーティーはできるんですよ!なぜなら、等身大の魔法少女フィギュアを並べたら寂しくなくなります!それどころか、燃えます!いや、萌えますよ!さぁ、今すぐネット販売サイトを開いてクリックを!まぁ、等身大の魔法少女フィギュア一人、三十数万円していたのでやむ得ず親のクレジットカードで五人揃えた時は感動したのですが、その後、親から勘当されました。それから、一人暮らしが始まった訳ですよ。」

何ですか?その冷えきった視線で僕を見ないで下さい。

え?馬鹿過ぎて痛すぎるって?

「男は、その痛みに耐えて生きていくことで精神を鍛えて男の中の男、所謂、真の漢となるんですよ!」

あの、何か言って下さいよ。


「ねぇ、ドンパチ。あなた、木にゴミをつけて何をしているの?」

「おお!今日も僕に会いに来てくれたんだね、リースちゃん。おはよう!」

「おはよう、別にあなたに会いに来たんじゃなく、あなたから施術を教えて貰うためよ。勘違いしないで頂戴。」

「照れちゃているリースちゃんも可愛いよ!」

「別に照れてなんかいないわよ!もう、帰るから。」

「ご、ごめんよ。謝るから帰らないで!」

「もう!わかったわよ。で、さっきも聞いたけど何しているの?」

「何って、もうすぐクリスマスだよ。だから、今この木をクリスマスツリーに見立てて飾り付けをしているんだ。」

「クリスマスって何?」

「あ、もしかして、この世界にはクリスマスがないのかな…。クリスマスって言うのは、僕の世界ではキリスト教会という宗教があって、暦では日没が1日の始まりであるんだ。だから、クリスマスは12月24日の日没から25日の日没までとなっていて、その間の夜である24日の夜のことをクリスマス・イヴと呼ぶんだ。家族や友達、恋人同士でパーティーをして七面鳥やワインを食べたり飲んだりしてプレゼント交換などする日なんだ。」

「へぇ、何だか楽しそうね。」

「良かったら、一緒にパーティーしようよ!リースちゃん。」

「そうね、良いわよ。」

「え!?本当!嬉しいな!そうだ、既にリースちゃんのプレゼントを用意してあるんだ!期待しててね。」

「ありがとう、じゃあ、私も用意するわ。間に合うかしら…。」

「だったら、僕はリースちゃんが欲しいな!リースちゃんが裸で大きなリボンを巻いて「プレゼントはわ・た・し!」って言って欲しいな。」

「な、な、な、何を言っているのよ!この変態!」
リースは顔が真っ赤に染まり、恥ずかしさのあまり力一杯に右手でビンタをする。

「ぐほっ。」
甲高い破裂音と共にドンパチは、放たれた弾丸の様にスクリュー回転をしながら木々を抉り倒して吹き飛んだ。

「あっ、だ、大丈夫?」

「当たり前だよ。僕は君の全てを受け止めてみせ…る…。」
(下が雪で良かった…。)
ドンパチは、笑みを浮かべながら右手で親指を立ててグッドサインをして笑顔を浮かべたまま気を失った。



【診療所】

「そろそろ目を覚ますと思いますので、少々お待ち下さい。」

「う、う…ん。」
ドンパチは、リースの声が朧気に聞こえて目を覚ました。

「目を覚ましたのね、良かったわ。大丈夫?」

「勿論、平気さ。ところで、えっと、この人達は?」
ドンパチは上半身を起すと、リースの後ろに6歳ぐらいの娘をおんぶしている父親が見えた。

親子は人間だった。

「私が気絶したあなたを診療所まで運んだ時に来院したのよ。」

「あの、遅れてすみません。えっと、今日はどうされましたか?」

「娘が愛犬と追いかけっこしていた際に雪で滑って右足を捻って捻挫したみたいで。私は捻挫した右足を冷して安静にしていれば治ると思っていたのですが、妻はお医者さんに診せた方が良いと言い、そこで、街の人達にお勧めの病院はないかと訪ねたところ此処が一番良いと勧められたので来ました。」

「そうだったのですね。ですが、奥さんの言っていることは正しいですよ。皆さんは捻挫は軽い怪我と認識している人が多いですが、実は捻挫というのは靭帯が損傷していることです。完全に整復しないと後遺症になります。例えば、靭帯が損傷して放置していた場合は歩いたり走ったりすると足関節の機能が低下しているので再び足を捻ったり躓いたりして重症になったり、そんな足を気にして庇う様になり歩き方や走り方が変わって身体の他の場所に負担が掛かり他の箇所が損傷していきます。」

「そうだったのですね。」

「はい、では、診ていきますね。お嬢ちゃんは、この長椅子の中央に座って。」

「う、うん。」

「まずは自己紹介するよ。僕はドンパチ、宜しくね。」
ドンパチは威圧感を与えない様にエミルの斜め前の位置で片膝を床について屈み、エミルの目線より低い姿勢で自己紹介をした。

「私はエミルです。」

「エミルちゃんっていうんだ。可愛い名前だね。うん、顔色は良いみたいだね。じゃあ、エミルちゃん。転けた時、足はどんなふうに捻ったのかな?足をこういうふうに捻ったのかな?それとも、こう?」
ドンパチは、エミルの真横で同じ方向を向いて自身の右足を軽く外返し、内返しをして見せた。

「後の方。」

「ありがとう、内返しだね。とても痛かったよね。よく我慢したね。じゃあ、怪我したところ見せてね。」

「うん。」

「エミルちゃん、長椅子から右足のふくはらぎが出る位置で仰向けで寝てね。」

「うん、わかった。」

「リースちゃん、僕は患肢が動揺しないように抱えるから、リースちゃんはエミルちゃんの背部から体を支えてあげて。」

「わかったわ。」
ドンパチとリースは協力してエミルを仰向けにし、ふくはらぎが出る位置で寝かした。

「リースちゃん、始めは視診をするんだ。ほら、足関節外果前下部(外側のくるぶしの前下部)に腫脹が出てる(腫れている)。次に触診するだ。エミルちゃん、怪我した右足を優しく触っていくから痛かったら教えてね。」

「う、うん…。」
エミルは不安な表情で小さく頷き、ドンパチはエミルの右足の腫れている外側のくるぶしの周りを優しく押していく。

「痛い…。そ、そこも…。」

「ごめんね。じゃあ、ここは?」

「そこは痛くないよ。」

「なるほど、前距腓靭帯(足関節の外側のくるぶしの前にある靭帯)と踵腓靭帯(足関節の外側のくるぶしの頂点から少し後ろ下の靭帯)に疼痛があるな。だけど、後距腓靭帯(外側のくるぶしの後内側の靭帯)は大丈夫みたいだ。あ、因みに一番損傷しやすいのは前距腓靭帯で、次に踵腓靭帯、最後に後距腓靭帯で前距腓靭帯は軽傷、踵腓靭帯は前距腓靭帯も損傷しているから中傷、後距腓靭帯は前距腓靭帯も踵腓靭帯も損傷しているから重傷なんだ。」

「なるほどね。」

「以上のことにより、足関節外側靭帯損傷の疑いがあるから検査をしていくよ。」

「ええ、わかったわ。」

「まずは、前方引き出しテストを行うんだ。エミルちゃん、少し痛いと思うけど、痛かったら言ってね。」

「う、うん…。」
エミルは、不安な表情で小さく頷いた。

「じゃあ、始めるよ。右手は健側(怪我をしてない)の足首の少し上、左手は同じく健側の踵を後方から把持(持つ)をして踵部を前方に引き出す。次に患部(怪我をしている)側の方を行い、健側と比較して前方移動が大きい場合はテスト陽性となるんだ。」

「なるほどね。靭帯が損傷していたら緩くなっているって訳ね。」

「そうだよ。じゃあ、次に内転(内反)動揺テストを行うんだ。今度も右手は健側の足首の少し上、左手はさっきと違って踵部の外側から把持するんだ。そして、足の親指が上方側に向けて靭帯を伸ばすんだ。そして、次に患部も行って健側と比較して関節裂隙部の拡大を診て拡大していたらテスト陽性になるんだ。今回は両方とも陽性だね。」

「なるほどね。」

「エミルちゃん、長椅子に座ってね。リースちゃん、またエミルちゃんの背部のサポートをお願い、僕は患部が動揺しないように把持するから。」

「うん。」

「任せて。」

「リースちゃん、検査する前に患者さんの顔色、神経、血管損傷を確認するんだ。神経損傷を診る時は左右の人差し指で患者さんの左右の足関節の中央辺りの足の甲(浅腓骨神経)と足の親指と人差し指の間の付け根部(深腓骨神経)、足の外側(腓腹神経)、念のため内側のくるぶしのすぐ下(伏在神経)を左右同時に順番に触っていき感覚が左右の差がないかを確認し、その後に血管損傷を診る。その時は左右の人差し指、中指、薬指の三指は足の甲、親指は足の裏に当てて左右の脈が同じかを確認するんだ。リースちゃんやってみて。」

「わかったわ。エミルちゃん、左足と右足を同時に触っていくから左足と右足に触った感じの違いがあったら教えてね。」

「うん。わかったよ、お姉ちゃん。」

「じゃあ、触っていくわね。違いはある?違いはある?違いはある?違いはある?良かった、大丈夫ね。じゃあ、今度は脈を診るわね。」

「うん。」

「うん、脈も顔色も大丈夫ね。終わったわよ、ドンパチ。神経、血管に損傷はないわ。」

「ありがとう、リースちゃん。だけど、このテストには注意点があるんだ。リースちゃん、わかるかな?」

「ええ、この2つのテストは悪化させる場合や患者さんに負荷を与えてしまうことよね?」

「正解!だから、どちらも1回で見極めることが必要があり大切なんだ。」

「わかったわ。」

「じゃあ、今回は前距腓靭帯と踵腓靭帯の損傷だから2種類のテーピングしていくから見ててね。」

「わかったわ。」

「今回、使うのは3.5センチのホワイトテープとアンダーラップ、ハサミを用意するんだ。ホワイトテープの代わりに伸縮性のテーピングの方が良かったのだけど、この世界にはなかったから今回はホワイトテープで。」

「まず始めに外側側副靭帯損傷は内返しすると損傷した靭帯に負荷が掛かって痛みが出るから足関節を0°(垂直)になるように固定していくんだ。」

「次にホワイトテープを直接皮膚に貼ると皮膚かぶれになるから、皮膚のかぶれ防止にアンダーラップを内側のくるぶしより2横指上から足の指の根本より少し手前まで巻いていく。アンダーラップは適度なテンションを掛けて巻くのがコツ。」

「始めにバスケット・ウィーブ・テープ固定をしようと思う。基盤になるアンカーテープを1本目は内側のくるぶしより2横指上から貼り、2,3本目は1/2重ねるんだ。そして、足の指の根本より少し手前の位置にもう1本のアンカーを貼る。この時、締めつけに注意するだ。締め過ぎると血流の流れが悪くなるからね。」


「次に内側の上のアンカーから始まり足底の踵部より少し前を通り外側の上のアンカーに戻って貼る。この軌道をスターアップと言い、足の内返し防止の役割を担うから、この時、外側で強く引っ張ることが重要なんだ。」

「そして、スターアップを補強するために、足の指側のアンカーから始まりアキレス腱側を回って足の指側の反対のアンカーに戻る。この時、アキレス腱の湾曲に注意し、食い込みがない様に少し斜めに貼るんだ。それを、繰り返す。この時、1/2ずつズラして3本ずつになるまで貼るんだ。最後に両端のアンカーに1/2ズラして滑り止めのために皮膚に貼り付ける様にアンカーを貼る。これが、バスケット・ウィーブ・テープ固定。顔色を確認する。」


「続けて、フィギュアエイト・ヒールロック固定をするよ。足首の関節を安定させるためにフィギュアエイトと言って、足関節全面を中心に「8」を描く様に行うんだ。外側のくるぶしの少し上から始まり、足の指側のアンカーの下を通り足関節の全面を通りくるぶしの上のアンカーを半周半して終わる。」

「次に踵を固定するためにヒールロックを巻くんだ。始めは外側ヒールロック。外側のくるぶしがかぶらない上から内側のくるぶしの上を少しかぶるぐらいの角度で前面斜めを通りアキレス腱を通り外側のくるぶしの斜め下方を通り足の指側のアンカーの下を通り半周して足の指側のアンカーの前面に貼りつける。次に内側ヒールロックをする。外側ヒールロックの左右反対にする。この時、左右の締め付けは均等にすることが大切なんだ。そして、最後に再び両端のアンカーに1/2ズラして上からアンカーを貼ってズレを防止する。これが、フィギュアエイト・ヒールロック固定。再び、顔色を見る。最後に固定されているか確認する。エミルちゃん、2、3歩歩いてみて。」

「わかった。」

「どう?固定されている感じがする?」

「うん!ありがとう、おじさん。」

「お、おじさん…。」
ドンパチは、心に傷を負い四つん這いになった。

「ねぇ、どうしたの?おじさん。」

「うっ…。」

「大丈夫よ、エミルちゃん。気にしないで。」

「そう?あと、魔人のお姉ちゃんもありがとう!」
理由がわからなかったエミルは自身の口元に右手の人差し指を当てたまま頭を傾げてドンパチを見ていたが、リースに振り向いて笑顔でお礼を言った。

「私は大したことしていないのけど、どういたしまして。」

「あの、ところでおいくらですか?」

「あ、精算はこちらで。」
リースは、慌てて父親を誘導して精算する。

「じゃあね!おじさん、魔人のお姉ちゃん!ありがとう!」
エミルは父親におんぶされた状態で体を半回転させて笑顔を浮かべながらドンパチとエミルに手を振った。

エミルは笑顔で手を振り、ドンパチは引き攣った顔で手を振った。



「今日は、クリスマス・イヴなので早めに閉店しよう。この雪だと、もう誰も来ないと思うし。まぁ、来たら診れば良いし。」

「そうね、わかった。じゃあ、私はプレゼントを用意するために一度、帰るわね。」

「うん、料理作って待っているよ。」

「じゃあ、私も料理を持って来るわね。」

「え!?リースちゃんの手料理!?」

「違うわよ!一流の料理人に作らせるわ。」

「手料理が良いな!リースちゃんの手料理を食べてみたいよ!」

「し、仕方ないわね、そこまで言うなら…。」

「言うなら?」

「来年に作ってあげるわよ。」

「え!?来年なの?」

「当たり前でしょう。だって、今回はプレゼントを用意しないといけないから時間がないわ。」

「うっ、そんな…。でも、リースちゃんのプレゼントも欲しいし…。」

「もう!いい歳した大人が、そんなに落ち込まないでよ。まぁ、来年とは言わずに暇だったら作ってあげるから。」

「ほ、本当!?リースちゃん。」

「ええ、本当よ。それより、私、帰るわね。」

「うん!待ってるよ。あ、でも、吹雪になったりして無理だと思ったら無理して来なくっても良いからね。」

「わかったわ。その優しさが卑怯よ…。」

「ん?最後、何か言った?声が小さ過ぎて聞き取れなかったけど?」

「な、何もないわよ。じゃあね。」

「あ、途中まで送るよ。」

「良いわよ、そこまでしなくって!」
少し取り乱したリースは、慌てて壁に掛けてあったコートを手に取って着て部屋から出た。

「またね、リースちゃん!」
外は雪が降っており、ドンパチも外に出て大きく手を振りながら、リースの姿が見えなくなるまで見送った。

その後、ドンパチは部屋の飾り付けをし料理とケーキを作り終えるとリースが戻ってきた。

「戻ったわよ、ドンパチ。」

「リースちゃん!メリー・クリスマス!」
ドンパチは、ドアが開くと同時にクラッカーを鳴らした。

「きゃ、もう驚かせないでよ。」

「ごめん、ごめん。まぁ、パーティーだから許してよ。丁度、料理も完成したところなんだ。さぁ、こっちに座ってよ!」

「ありがとう、美味しそうね。」
リースは席に着くと、テーブル上には手羽先の唐揚げやシチュー、サラダ、ご飯、ステーキ、オレンジジュース、ケーキが並んでいた。

「まぁ、口に合うかわからないけど。冷める前に食べようよ。」

「そうね、頂くわ。」
リースは、ナフキンを膝に掛けてフォークとナイフを使いステーキを口にする。

「どうかな?」

「うん、味付けがなってないわね。でも、美味しいわ。」

「何か、微妙な評価だね。」
ドンパチは苦笑いを浮かべ、そんなドンパチを見たリースは口元に手を当てて微笑んだ。

それから、今日の施術などの会話をしながら食事を楽しんだ。


「あ、そうだ。リースちゃん、一緒に外に行こう。」

「ん?別に良いけど。でも、真っ暗わよ。」

「良いから、こっちだよ。」
ドンパチはリースの手を取り、クリスマスツリーの前に案内する。

「ここって、あなたが飾り付けしたクリスマスツリーとかいう木でしょう?だけど、こんな真っ暗だと飾り付けは何も見えないわよ。」

「まぁ、見てて。エクスカリバー!ホイッと。」
ドンパチはエクスカリバーを召喚して投擲し、エクスカリバーはクリスマスツリーの頭頂に突き刺さった。

頭頂に突き刺さると、エクスカリバーの神々しい光を放つ。

装飾がエクスカリバーの光を反射し、クリスマスツリーはキラキラと輝いた。

「~っ!綺麗…。」
リースは、クリスマスツリーに釘付けになった。

「あ、そうだ。はい、これクリスマス・プレゼント。」
ドンパチは、リースにプレゼントを渡した。

「ありがとう。じゃあ、私も。はい…。」

「ありがとう、リースちゃん!」

「「開けて良い?」」

「「あっ!」」
ドンパチとリースの声が重なった。

「フフフ…。」
「ハハハ…。」
リースはそれが面白くってクスクスと笑い、ドンパチも自身の後頭部を擦りながら笑った。

「じゃあ、リースちゃん。同時にあけようか?」

「それは、良いわね。」

「じゃあ、カウントするよ。」

「「3、2、1、0!」」
ドンパチとリースは、同時にプレゼントをあける。

「「わぁ…。」」
リースがドンパチのプレゼントを開けるとピンクと白のライン柄の手作りマフラーが出てき、ドンパチがリースのプレゼントを開けると銀の鹿のネックレスが出てきた。

「可愛い、マフラー。ねぇ、ドンパチ。つけて良い?」

「うん。」

「暖かい。ねぇ、どうかしら?」

「うん、似合っているよ!リースちゃん。」

「ありがとう、ドンパチ。大切に使わせて貰うわね。」

「気に入ってくれて良かったよ。手作りしたかいがあったよ。それに、リースちゃんのプレゼントのネックレスも格好良いから気に入ったよ。」

「銀の鹿は、健康と成長を意味しているのよ。成長は発展とも捉えられているわ。」

「縁起が良いんだね。これからは、身に離さずにつけていることにするよ。ありがとう、リースちゃん。」

「気に入ってくれて、良かったわ。」

「寒いから、そろそろ家の中に戻ろうか?」

「ううん、私はまだツリーを見ているわ。」

「そっか、なら、僕も一緒に堪能しようかな。あ、そうだ。はい、コンポタージュ。」
ドンパチは、腰に掛けてあったポシェットから水筒と紙コップを取り出してコンポタージュを入れてリースに渡した。

「ありがとう。」

「改めて…。」

「「メリー・クスクス!」」
雪が降る中、ドンパチとリースはツリーの前で笑顔で乾杯した。
    
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