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第一章
求められる役割
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久しぶりに穏やかな気持ちで過ごせた休日はあっという間に過ぎ、学園に登校する日を迎えた。
アレク様が来てからは、レオナルト様も私も友人と過ごすことは減り、アレク様のサポートとして常に共にいるようになってきた。
経営学の授業が終わり、多くの課題が出たため、アレク様を図書室を案内することになった。
「我が学園の図書館は、他の学園と比べても群を抜いて蔵書数が多い」
「王都の国立図書館にはない、貴重な書物もあるのです」
「へー!それはすごいな!でも俺、活字見てると眠くなるんだよね」
それぞれの書物のありかを説明しながら予約をしていた個室に向かって歩いていく。
「あ、あの子……」
高い棚から落ちそうになった本を、小柄な後輩が困ったように見上げていた。
私は思わず声をかけた。
「危ないわ。私が取ってあげる」
椅子に足をかけ、手を伸ばしたその瞬間――がさり、と本が崩れ落ちた。
咄嗟に後輩を庇い、私は自分の肩に重い本を受けてしまった。
「っ……」
「リシェル様!大変申し訳ありません!」
鈍い痛みが走る。
後輩が真っ青な顔をして固まっている。
「リシェル!」
真っ先に駆け寄ってきたのはアレク様だった。
ばさばさと散らばる本を払いのけ、彼は私に声をかける。
「大丈夫か!?痛みは!?」
「アレク殿下、声が大きいです」
カイル様が眉をひそめるが、アレク様は気にせず私の顔を覗き込んだ。
「痛そうじゃねえか……!なんで庇ったんだよ、危ないだろ!」
「……あの子が下敷きになるよりは」
私は苦笑するしかなかった。
そこに遅れてレオナルト様が現れた。
散乱した本を見て、ふうとため息をつく。
「すまないね。医務室に伝えてきてもらえるかい?他のみんなも騒がせて悪かったね」
そばにいた後輩に伝える。集まってきた学園生にも声をかけ、散り散りになったところで、レオナルト様が冷たい声を出した。
「リシェル」
その呼び声に、私は反射的に姿勢を正す。
「危険なことは控えるべきだ。君は将来、王妃となる身だ。己の身を危険に晒すのは軽率だし、王妃が怪我をすれば国の顔に傷がつくことになる」
その声音は叱責でも心配でもなく、淡々とした指摘だった。
私は唇をかみしめ、「申し訳ありません」と頭を下げる。
「他人を庇う気持ちは立派だ。だが、王妃に求められるのは感情的な優しさではなく、国益にかなった振る舞いだ」
正論――けれど、胸に重くのしかかる言葉。アレク様は小さく舌打ちした。
「……お前は優しいのにな」
ぽつりと呟いたその言葉は、私の胸に小さな波紋を広げた。
図書室の騒動が収まったあと、医務室で手当を受け、私はひとり校舎裏の庭園に足を運んでいた。
花壇のそばで腰を下ろし、制服の肩口をそっと押さえる。青あざがじんわりと浮かび始めていた。
「……浅はか、だったわよね」
小さく呟く。
あの場で王太子――レオナルト様が告げた言葉は正しい。
王太子の婚約者として、軽率に怪我を負うことは愚かだ。わかっている。
けれど――。
「でも、あの子を庇いたかったの」
後輩の驚いた顔を思い出す。
自分よりも小さな体で、落ちてくる本に怯えていた少女。
あの瞬間、体が勝手に動いた。
正しいかどうかではなく、ただ守りたかったから。
「……王太子妃に感情なんて、いらないのかしら」
ぽつりと零れる疑問。
けれどその答えは、レオナルト様の言葉で示されていた。王太子妃に必要なのは「国益にかなった振る舞い」。優しさではなく、冷静な計算と打算。
私は膝の上で指を組み、ぎゅっと握りしめる。
「お父さまは領地のこと、義母さまは以前の旦那様とエリナのこと。エリナは可愛がられて。レオナルト様は、国益。私だけが、そこに染まれない…」
声にすると、胸の奥の孤独がじわじわと広がる。だからこそ、未来の王太子妃としての自分を磨かなくてはならない。そうでなければ、自分の居場所はなくなってしまうから。
――けれど。
「……お前は優しいのにな」
アレク様の声が頭に蘇る。まっすぐで、飾らないその言葉。あれは正しさではなく、私自身を見てくれたようで――胸の奥が温かくなった。
私はそっと胸に手を当てる。その温かさを確かめるように。
──私はまだ、未熟なのかもしれない。けれど、人を守りたいと思う気持ちまで、間違いだとは思いたくない。
小さく目を閉じたその瞬間、庭園の入り口から足音が近づく気配がした。
驚いて振り向くと、そこにアレク様が立っていた。アレク様に続く形でカイル様が近づいてくる。
「やっぱりここにいたか」
肩をすくめるように言って、彼はためらいもなく花壇の縁に腰を下ろす。
「サボってんじゃねーよ、未来の王太子妃様。まあ、さっきのはお前は褒められたもんじゃないけど、人としては悪くないんじゃない?俺は嫌いじゃねーよ」
軽口なのに、不思議と責められている気はしなかった。
その何気ない調子が、胸の痛みをふっと和らげていく。
「……ありがとうございます」
気づけば、声が漏れていた。アレク様は気づかないふりをして空を見つめた。
「さて、このまま一緒にサボっちまうか」
「いいえ。……教室に戻ります。」
そう告げると、彼はそれ以上追及せず、ただ空を仰いだまま「ふーん」と小さく呟いた。その横顔を見ていると、胸の奥の張りつめたものがほどけていく。
正しいことを突きつけられることもなく。弱さを否定されるのでもなく。ただそこにいて、受け止めてもらえる。
そのことが、こんなにも私を安心させるなんて――。
私はそっと息を吐き出した。
ようやく、肩の力が抜けていくのを感じながら。
しかし、その夜。
私は父に呼び出され、重苦しい空気の中、執務室の椅子に腰を下ろしていた。
「リシェル」
低く響く声に、背筋が自然と伸びる。
「お前が“居場所がない”などと、王太子殿下に漏らしたそうだな」
「……っ」
思わず顔を上げた。
まさか、あの呟きが父の耳に入っているなんて。
「……私は、ただ……」
「軽率だ」
父の厳しい声が私の言葉を遮る。
「王太子妃となる者が、そのような弱音を吐けば、我が家の評判を貶めることになる。領民にも、王家にも示しがつかぬ」
喉がきゅっと締めつけられ、呼吸が浅くなる。
「……申し訳ありません」
最もだ。搾り出すように答えるしかなかった。だが、父の叱責は続く。
「聞けば、図書室で後輩を庇って怪我もしたとか。なぜお前はいつも、自分の立場を考えずに動くのだ。お前は公爵家の娘であり、王太子の婚約者だ。その身に傷がつけば、家の名誉も、王家の顔も汚すことになる」
私は肩を震わせた。痛みよりも、胸に突き刺さる言葉の方が、ずっと重く感じられる。
「……私は、誰かを助けたいと思っただけです」
かすれた声で告げた。しかし父は眉をひそめるだけだった。
「助けたいなどという感情で動くな。お前一人が怪我をすれば、助けられた者の命よりも大きな損失となるのだ。なぜそれがわからん!」
机を打つ拳の音に、私はびくりと体を縮める。
父は私を心配していないわけではない…はずだ。
けれど、その心配の奥にあるのは常に「公爵家の名誉」や「婚約者としての責務」。
私自身よりも、私が背負う肩書きの方が、父にとってははるかに大切なのだ。
「これ以上、失望させるな。死んだお前の母親も悲しむ。」
「………」
「近々、王家主催の晩餐会がある。そこで挽回せよ。これ以上の失態は許さぬと思え。」
「…承知いたしました。」
「お前の立場と公爵家を守るためだ。話は以上だ。下がるように。」
私はそれ以上、何も言えずに小さく頭を下げ、執務室を後にした。
扉の中から、叩きつけられたような何かが倒れた音がする。
「どうして伝わらぬのだ……!」
低い呟きが聞こえた気がしたけれど、私の耳には届かなかった。
胸に残ったのはただ一つ。
――私はやはり、この家には居場所がないのだ。
重たい足を引きずるように廊下を歩いていると、ふと隣の部屋から明るい声が漏れてきた。
「まあ、エリナったら本当に可愛らしいわね」
「お母さまこそ、今のお話とても素敵でしたわ」
笑い合う声。
母と娘の、ごく自然な交流。
立ち止まった私の胸に、チクリと痛みが広がる。その輪の中に、私は決して入れない。
扉の向こうから続く笑い声は、遠い世界の響きのようだった。
私はそっと目を伏せ、足早に自室へと向かう。家族なのに誰にも届かない孤独だけを抱えながら。
アレク様が来てからは、レオナルト様も私も友人と過ごすことは減り、アレク様のサポートとして常に共にいるようになってきた。
経営学の授業が終わり、多くの課題が出たため、アレク様を図書室を案内することになった。
「我が学園の図書館は、他の学園と比べても群を抜いて蔵書数が多い」
「王都の国立図書館にはない、貴重な書物もあるのです」
「へー!それはすごいな!でも俺、活字見てると眠くなるんだよね」
それぞれの書物のありかを説明しながら予約をしていた個室に向かって歩いていく。
「あ、あの子……」
高い棚から落ちそうになった本を、小柄な後輩が困ったように見上げていた。
私は思わず声をかけた。
「危ないわ。私が取ってあげる」
椅子に足をかけ、手を伸ばしたその瞬間――がさり、と本が崩れ落ちた。
咄嗟に後輩を庇い、私は自分の肩に重い本を受けてしまった。
「っ……」
「リシェル様!大変申し訳ありません!」
鈍い痛みが走る。
後輩が真っ青な顔をして固まっている。
「リシェル!」
真っ先に駆け寄ってきたのはアレク様だった。
ばさばさと散らばる本を払いのけ、彼は私に声をかける。
「大丈夫か!?痛みは!?」
「アレク殿下、声が大きいです」
カイル様が眉をひそめるが、アレク様は気にせず私の顔を覗き込んだ。
「痛そうじゃねえか……!なんで庇ったんだよ、危ないだろ!」
「……あの子が下敷きになるよりは」
私は苦笑するしかなかった。
そこに遅れてレオナルト様が現れた。
散乱した本を見て、ふうとため息をつく。
「すまないね。医務室に伝えてきてもらえるかい?他のみんなも騒がせて悪かったね」
そばにいた後輩に伝える。集まってきた学園生にも声をかけ、散り散りになったところで、レオナルト様が冷たい声を出した。
「リシェル」
その呼び声に、私は反射的に姿勢を正す。
「危険なことは控えるべきだ。君は将来、王妃となる身だ。己の身を危険に晒すのは軽率だし、王妃が怪我をすれば国の顔に傷がつくことになる」
その声音は叱責でも心配でもなく、淡々とした指摘だった。
私は唇をかみしめ、「申し訳ありません」と頭を下げる。
「他人を庇う気持ちは立派だ。だが、王妃に求められるのは感情的な優しさではなく、国益にかなった振る舞いだ」
正論――けれど、胸に重くのしかかる言葉。アレク様は小さく舌打ちした。
「……お前は優しいのにな」
ぽつりと呟いたその言葉は、私の胸に小さな波紋を広げた。
図書室の騒動が収まったあと、医務室で手当を受け、私はひとり校舎裏の庭園に足を運んでいた。
花壇のそばで腰を下ろし、制服の肩口をそっと押さえる。青あざがじんわりと浮かび始めていた。
「……浅はか、だったわよね」
小さく呟く。
あの場で王太子――レオナルト様が告げた言葉は正しい。
王太子の婚約者として、軽率に怪我を負うことは愚かだ。わかっている。
けれど――。
「でも、あの子を庇いたかったの」
後輩の驚いた顔を思い出す。
自分よりも小さな体で、落ちてくる本に怯えていた少女。
あの瞬間、体が勝手に動いた。
正しいかどうかではなく、ただ守りたかったから。
「……王太子妃に感情なんて、いらないのかしら」
ぽつりと零れる疑問。
けれどその答えは、レオナルト様の言葉で示されていた。王太子妃に必要なのは「国益にかなった振る舞い」。優しさではなく、冷静な計算と打算。
私は膝の上で指を組み、ぎゅっと握りしめる。
「お父さまは領地のこと、義母さまは以前の旦那様とエリナのこと。エリナは可愛がられて。レオナルト様は、国益。私だけが、そこに染まれない…」
声にすると、胸の奥の孤独がじわじわと広がる。だからこそ、未来の王太子妃としての自分を磨かなくてはならない。そうでなければ、自分の居場所はなくなってしまうから。
――けれど。
「……お前は優しいのにな」
アレク様の声が頭に蘇る。まっすぐで、飾らないその言葉。あれは正しさではなく、私自身を見てくれたようで――胸の奥が温かくなった。
私はそっと胸に手を当てる。その温かさを確かめるように。
──私はまだ、未熟なのかもしれない。けれど、人を守りたいと思う気持ちまで、間違いだとは思いたくない。
小さく目を閉じたその瞬間、庭園の入り口から足音が近づく気配がした。
驚いて振り向くと、そこにアレク様が立っていた。アレク様に続く形でカイル様が近づいてくる。
「やっぱりここにいたか」
肩をすくめるように言って、彼はためらいもなく花壇の縁に腰を下ろす。
「サボってんじゃねーよ、未来の王太子妃様。まあ、さっきのはお前は褒められたもんじゃないけど、人としては悪くないんじゃない?俺は嫌いじゃねーよ」
軽口なのに、不思議と責められている気はしなかった。
その何気ない調子が、胸の痛みをふっと和らげていく。
「……ありがとうございます」
気づけば、声が漏れていた。アレク様は気づかないふりをして空を見つめた。
「さて、このまま一緒にサボっちまうか」
「いいえ。……教室に戻ります。」
そう告げると、彼はそれ以上追及せず、ただ空を仰いだまま「ふーん」と小さく呟いた。その横顔を見ていると、胸の奥の張りつめたものがほどけていく。
正しいことを突きつけられることもなく。弱さを否定されるのでもなく。ただそこにいて、受け止めてもらえる。
そのことが、こんなにも私を安心させるなんて――。
私はそっと息を吐き出した。
ようやく、肩の力が抜けていくのを感じながら。
しかし、その夜。
私は父に呼び出され、重苦しい空気の中、執務室の椅子に腰を下ろしていた。
「リシェル」
低く響く声に、背筋が自然と伸びる。
「お前が“居場所がない”などと、王太子殿下に漏らしたそうだな」
「……っ」
思わず顔を上げた。
まさか、あの呟きが父の耳に入っているなんて。
「……私は、ただ……」
「軽率だ」
父の厳しい声が私の言葉を遮る。
「王太子妃となる者が、そのような弱音を吐けば、我が家の評判を貶めることになる。領民にも、王家にも示しがつかぬ」
喉がきゅっと締めつけられ、呼吸が浅くなる。
「……申し訳ありません」
最もだ。搾り出すように答えるしかなかった。だが、父の叱責は続く。
「聞けば、図書室で後輩を庇って怪我もしたとか。なぜお前はいつも、自分の立場を考えずに動くのだ。お前は公爵家の娘であり、王太子の婚約者だ。その身に傷がつけば、家の名誉も、王家の顔も汚すことになる」
私は肩を震わせた。痛みよりも、胸に突き刺さる言葉の方が、ずっと重く感じられる。
「……私は、誰かを助けたいと思っただけです」
かすれた声で告げた。しかし父は眉をひそめるだけだった。
「助けたいなどという感情で動くな。お前一人が怪我をすれば、助けられた者の命よりも大きな損失となるのだ。なぜそれがわからん!」
机を打つ拳の音に、私はびくりと体を縮める。
父は私を心配していないわけではない…はずだ。
けれど、その心配の奥にあるのは常に「公爵家の名誉」や「婚約者としての責務」。
私自身よりも、私が背負う肩書きの方が、父にとってははるかに大切なのだ。
「これ以上、失望させるな。死んだお前の母親も悲しむ。」
「………」
「近々、王家主催の晩餐会がある。そこで挽回せよ。これ以上の失態は許さぬと思え。」
「…承知いたしました。」
「お前の立場と公爵家を守るためだ。話は以上だ。下がるように。」
私はそれ以上、何も言えずに小さく頭を下げ、執務室を後にした。
扉の中から、叩きつけられたような何かが倒れた音がする。
「どうして伝わらぬのだ……!」
低い呟きが聞こえた気がしたけれど、私の耳には届かなかった。
胸に残ったのはただ一つ。
――私はやはり、この家には居場所がないのだ。
重たい足を引きずるように廊下を歩いていると、ふと隣の部屋から明るい声が漏れてきた。
「まあ、エリナったら本当に可愛らしいわね」
「お母さまこそ、今のお話とても素敵でしたわ」
笑い合う声。
母と娘の、ごく自然な交流。
立ち止まった私の胸に、チクリと痛みが広がる。その輪の中に、私は決して入れない。
扉の向こうから続く笑い声は、遠い世界の響きのようだった。
私はそっと目を伏せ、足早に自室へと向かう。家族なのに誰にも届かない孤独だけを抱えながら。
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