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第二章
動き始める②
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書斎の扉が閉まると、外の喧騒はすぐに遠ざかり、静寂だけが残った。
ユリウス・ヴェルンハルトの背中を見送りながら、俺は深く息を吐く。表立っては何もできない――だが、動かねば、リシェルを助けられない。
机の上にはカイルから得た情報が散らばっている。東区の裏通り、廃墟となった砦、傭兵崩れの一団、背後には辺境伯家の指示がありそうだ。レティシアはどこまで知っている?辺境伯の独断か?
指で一つずつ押さえながら、俺は頭の中で動きを整理する。
(まず傭兵たちの配置を把握し、拠点を特定する。ユリウスがそれをまとめてくれるはずだ)
ユリウスは外交官や学園での講師としての立場を利用し、情報を収集する。夜には東区の情報屋や裏通りの住民と接触し、カインの情報を補完する予定だ。俺は書斎で地図を広げ、可能な侵入ルートや避難経路を指で追う。
「もし砦がここなら、東門は封鎖されている。隠れ道は…」
指先で確認するたび、現実感が増す。
夜が深まる。蝋燭の炎が揺れる中、俺は深く考えを巡らせる。
(リシェル……絶対に無事でいろ。焦れば、無駄な動きになる)
そのとき、ユリウスから伝書鳩が届く。紙には傭兵の人数、主要人物の特徴、拠点の推測が簡潔に書かれていた。
そして、救出協力者に思わぬ名前が連なっていることに気づく。指先で紙面を追いながら、俺は短く呟く。
「……なるほど、ここからだな」
計画はまだ完全ではない。だが確実に、リシェルを取り戻す道は見えてきた。ユリウスの協力は、表向きには静かでも、最も貴重な情報源となる。
(表立っては動けない。だが、全ての歯車は俺の手で回す)
夜明けの空が淡く光り始める中、俺は心の中で誓った。
――リシェル、無事でいてくれ。必ず助け出す。君の安全を守り、俺の手で必ず戻す。
カインやユリウスからの情報が二段、三段と届く中、面会の要求があった。
控えめなノックが響き、扉を開けて入ってきたのはレティシアだ。昼間の公的面会として、少し華やかな装いの外套を羽織り、緊張と決意が入り混じった表情をしている。
「殿下、失礼します。最近、我が辺境伯家周辺で不自然な動きが相次いでおり、私の家の子飼いからも情報が届きました。物資や人員の異常な移動、夜間の行動……これらを確認したく、急ぎ面会をお願いしました」
机の前で彼女を迎えながら、俺は眉をひそめる。単なる報告のはずが、緊迫感があるのは一目でわかる。
「具体的にはどのような……?」
レティシアは一歩前に出て、地図に指を置きながら説明を始めた。
「東区の古い砦付近に傭兵らしき人物が集まっているとの報告があります。近隣の住民からは、監禁の痕跡と思われる異様な物音や、人の出入りがあったという話も確認できました。さらに、子飼いが直接、砦周辺で異常な物資の搬入を目撃し、夜間に密かに人が運ばれるのを見たという証言もあります。これらは、辺境伯家の関与が疑われる重要な手掛かりです」
俺は地図に目を落とし、指で砦の位置や補給路を押さえる。正面からの介入は無理だ。隠れ道や夜間搬入口を突く作戦を考えるしかない。
「……なるほど。情報の信頼性は?」
「子飼いや住民から得た痕跡や証言、砦周辺で見かけた物資の搬入の跡……すべて私自身が確認しました。私が自分の力で動くための情報です」
俺は眉をひそめ、疑念を滲ませながら視線を向ける。
「自分で確認した……か?」
「はい。報告を受けてただ伝えるのでは意味がありません。私は夜間に隠れ観察を行い、砦の裏手に運び込まれる物資の種類や数量を確かめました。監視の目を逃れて出入りする人物の顔も、できる限り覚えました。また、近隣住民に複数の聞き取りを行い、昼間には砦周辺の足跡や運搬路の痕跡を確認しています」
その言葉に、俺は自然と息を吐く。単なる噂や伝聞ではなく、彼女自身が確実な裏付けをもって動いている。茶会とは違った一面に辺境の血筋を感じる。責任感と行動力が感じられ、味方であれば信頼できる人物だという実感が胸に生まれる。
「なるほど……自ら確認したのか」
「はい。ですから、私の情報は慎重に扱ってください。信頼に値する行動だと、殿下に理解していただければ――」
俺は小さく頷きかけたが、ふと眉を寄せる。
「……だが、なぜだ?辺境伯は君のお父上だろう」
レティシアはわずかに唇を噛み、視線を落とす。それでも決意は揺らがない。
「私の父親ですから、責任も重いです。この異常な動きが国に迷惑をかけ、無辜の者が巻き込まれるのを見過ごすことはできません。私が自分の力で動くことで、状況を正しい方向に導きたいのです」
その答えに、俺は深く息をつき、信頼を確信する。単なる報告者ではなく、自らの判断で状況に関わろうとしている――信頼に足る人物だ。
「殿下、私からの協力はこれだけではありません。信頼する家臣や小領地の者を動かし、砦周辺の監視や退路の確保にあたらせることも可能です。ただ……条件があります」
小さく息を整え、少し頬を赤らめながら、レティシアは目を伏せた。
「その……カイル様と、私がもう少し交流できる機会をいただきたいのです。王命や褒賞ではなく、私自身の力で、彼に認められるように――自分の力で、カイル様を振り向かせたいんですの」
その告白に、俺は少し目を丸くする。しかし、緊張と決意の入り混じった彼女の表情は真剣そのものだ。協力の条件は可愛らしく、しかししっかりと自立心を伴っている。
「……分かった。では、監視と退路確保、現地での動きについて、君の家臣たちに指示を出してもらおう」
「はい、殿下。必ず期待に応えてみせます」
レティシアは軽く頭を下げ、晴れやかに立ち去った。背中には、少女らしい恥じらいと、勇ましい決意が混ざった雰囲気が残る。俺は再び地図に目を落とし、砦の位置と搬入口、補給路を指でなぞる。
(よし……ユリウスの現地での動き、レティシアの協力、カイルの情報整理。全てを組み合わせれば、リシェル嬢を救う作戦が導き出せる。根拠があれば、父上たちにも協力が得られるだろう)
昼下がりの光が書斎に差し込む中、俺は拳を握り、心の中で誓った。
「待ってろ、リシェル…」
夜の帳に紛れ、俺とカイルは東区の外れへと馬を進めた。軍の旗も従者もいない。ただ、最小限の装備と剣だけを持って。
「殿下、足取りは掴まれていません」
「よし。この先でヴェルンハルト殿と合流だ」
石畳が土道に変わり、寂れた倉庫街の陰で人影が待っていた。ランプを覆い隠すようにしていたその男は、振り返ると涼やかな笑みを浮かべる。
「……お待ちしておりました、アレク殿下」
「ヴェルンハルト殿」
ユリウスは手短に合図を交わし、俺たちを倉庫の中へ案内した。粗末な机の上には、地図と数枚の紙片が並んでいる。その中の一枚は封蝋の付いた書状で、ユリウスがそっと差し出す。
「こちらは、例の書状です」
紙には、とある筋から辺境伯当主宛に非公式の圧力をかける内容が簡潔に記されていた。公的には届かぬものの、受け取った辺境伯に影響を与える意図が明確だ。
「現地の住民や情報屋、そしてレティシア殿の聞き取りもまとめました。砦の正門は常に二重警備ですが……補給の荷が入る裏搬入口は夜半過ぎに緩むようです」
「やはりそこか……」
カイルが地図に指を置く。
「搬入口から侵入し、人質の位置を特定。殿下、リシェル嬢を確保したら、レティシア殿が抑えてくれる退路に合流しましょう。臣下たちが周囲を押さえてくれるはずです」
ユリウスは軽く首を振った。
「ただし、内部には二十人以上の傭兵がいる。静かに動かねば、彼女を危険に晒すだけです」
俺は二人を見渡し、深く息を吐いた。
「……分かっている。無駄な戦いは避ける。目的はただ一つ、リシェルを救い出すことだ」
沈黙の中、三人の視線が交わる。その一瞬に、敵対も競争も超えた共通の決意が宿った。
「――では、殿下」
ユリウスが静かに言った。
「ここからは命を賭けた戦いになります。準備は、よろしいですか?」
俺は剣の柄を強く握りしめた。
「当然だ。リシェルを取り戻すためなら、俺はすべてを賭ける」
倉庫を出た瞬間、夜気が鋭く頬を打つ。
闇の奥に見える砦の影を睨みつけ、俺は心の中で誓った。
――必ず助け出す。リシェル、もうすぐだ。
その時、遠くの路地で小さな影が動くのに気づく。レティシアの子飼いたちだ。薄暗い街灯の下、彼らは素早く物陰に身を潜め、砦周辺の通行人や傭兵の動きを監視している。俺たちの行動を援護するため、静かに影から影へと走る。
ユリウスは書状を胸ポケットに仕舞い込み、視線を味方に送る。
「レティシア殿の手配は完璧です。一気に叩きましょう」
俺は拳を握り直す。
(さあ、すべての駒が揃った。動く時だ――リシェルを必ず、必ず助け出す)
ユリウス・ヴェルンハルトの背中を見送りながら、俺は深く息を吐く。表立っては何もできない――だが、動かねば、リシェルを助けられない。
机の上にはカイルから得た情報が散らばっている。東区の裏通り、廃墟となった砦、傭兵崩れの一団、背後には辺境伯家の指示がありそうだ。レティシアはどこまで知っている?辺境伯の独断か?
指で一つずつ押さえながら、俺は頭の中で動きを整理する。
(まず傭兵たちの配置を把握し、拠点を特定する。ユリウスがそれをまとめてくれるはずだ)
ユリウスは外交官や学園での講師としての立場を利用し、情報を収集する。夜には東区の情報屋や裏通りの住民と接触し、カインの情報を補完する予定だ。俺は書斎で地図を広げ、可能な侵入ルートや避難経路を指で追う。
「もし砦がここなら、東門は封鎖されている。隠れ道は…」
指先で確認するたび、現実感が増す。
夜が深まる。蝋燭の炎が揺れる中、俺は深く考えを巡らせる。
(リシェル……絶対に無事でいろ。焦れば、無駄な動きになる)
そのとき、ユリウスから伝書鳩が届く。紙には傭兵の人数、主要人物の特徴、拠点の推測が簡潔に書かれていた。
そして、救出協力者に思わぬ名前が連なっていることに気づく。指先で紙面を追いながら、俺は短く呟く。
「……なるほど、ここからだな」
計画はまだ完全ではない。だが確実に、リシェルを取り戻す道は見えてきた。ユリウスの協力は、表向きには静かでも、最も貴重な情報源となる。
(表立っては動けない。だが、全ての歯車は俺の手で回す)
夜明けの空が淡く光り始める中、俺は心の中で誓った。
――リシェル、無事でいてくれ。必ず助け出す。君の安全を守り、俺の手で必ず戻す。
カインやユリウスからの情報が二段、三段と届く中、面会の要求があった。
控えめなノックが響き、扉を開けて入ってきたのはレティシアだ。昼間の公的面会として、少し華やかな装いの外套を羽織り、緊張と決意が入り混じった表情をしている。
「殿下、失礼します。最近、我が辺境伯家周辺で不自然な動きが相次いでおり、私の家の子飼いからも情報が届きました。物資や人員の異常な移動、夜間の行動……これらを確認したく、急ぎ面会をお願いしました」
机の前で彼女を迎えながら、俺は眉をひそめる。単なる報告のはずが、緊迫感があるのは一目でわかる。
「具体的にはどのような……?」
レティシアは一歩前に出て、地図に指を置きながら説明を始めた。
「東区の古い砦付近に傭兵らしき人物が集まっているとの報告があります。近隣の住民からは、監禁の痕跡と思われる異様な物音や、人の出入りがあったという話も確認できました。さらに、子飼いが直接、砦周辺で異常な物資の搬入を目撃し、夜間に密かに人が運ばれるのを見たという証言もあります。これらは、辺境伯家の関与が疑われる重要な手掛かりです」
俺は地図に目を落とし、指で砦の位置や補給路を押さえる。正面からの介入は無理だ。隠れ道や夜間搬入口を突く作戦を考えるしかない。
「……なるほど。情報の信頼性は?」
「子飼いや住民から得た痕跡や証言、砦周辺で見かけた物資の搬入の跡……すべて私自身が確認しました。私が自分の力で動くための情報です」
俺は眉をひそめ、疑念を滲ませながら視線を向ける。
「自分で確認した……か?」
「はい。報告を受けてただ伝えるのでは意味がありません。私は夜間に隠れ観察を行い、砦の裏手に運び込まれる物資の種類や数量を確かめました。監視の目を逃れて出入りする人物の顔も、できる限り覚えました。また、近隣住民に複数の聞き取りを行い、昼間には砦周辺の足跡や運搬路の痕跡を確認しています」
その言葉に、俺は自然と息を吐く。単なる噂や伝聞ではなく、彼女自身が確実な裏付けをもって動いている。茶会とは違った一面に辺境の血筋を感じる。責任感と行動力が感じられ、味方であれば信頼できる人物だという実感が胸に生まれる。
「なるほど……自ら確認したのか」
「はい。ですから、私の情報は慎重に扱ってください。信頼に値する行動だと、殿下に理解していただければ――」
俺は小さく頷きかけたが、ふと眉を寄せる。
「……だが、なぜだ?辺境伯は君のお父上だろう」
レティシアはわずかに唇を噛み、視線を落とす。それでも決意は揺らがない。
「私の父親ですから、責任も重いです。この異常な動きが国に迷惑をかけ、無辜の者が巻き込まれるのを見過ごすことはできません。私が自分の力で動くことで、状況を正しい方向に導きたいのです」
その答えに、俺は深く息をつき、信頼を確信する。単なる報告者ではなく、自らの判断で状況に関わろうとしている――信頼に足る人物だ。
「殿下、私からの協力はこれだけではありません。信頼する家臣や小領地の者を動かし、砦周辺の監視や退路の確保にあたらせることも可能です。ただ……条件があります」
小さく息を整え、少し頬を赤らめながら、レティシアは目を伏せた。
「その……カイル様と、私がもう少し交流できる機会をいただきたいのです。王命や褒賞ではなく、私自身の力で、彼に認められるように――自分の力で、カイル様を振り向かせたいんですの」
その告白に、俺は少し目を丸くする。しかし、緊張と決意の入り混じった彼女の表情は真剣そのものだ。協力の条件は可愛らしく、しかししっかりと自立心を伴っている。
「……分かった。では、監視と退路確保、現地での動きについて、君の家臣たちに指示を出してもらおう」
「はい、殿下。必ず期待に応えてみせます」
レティシアは軽く頭を下げ、晴れやかに立ち去った。背中には、少女らしい恥じらいと、勇ましい決意が混ざった雰囲気が残る。俺は再び地図に目を落とし、砦の位置と搬入口、補給路を指でなぞる。
(よし……ユリウスの現地での動き、レティシアの協力、カイルの情報整理。全てを組み合わせれば、リシェル嬢を救う作戦が導き出せる。根拠があれば、父上たちにも協力が得られるだろう)
昼下がりの光が書斎に差し込む中、俺は拳を握り、心の中で誓った。
「待ってろ、リシェル…」
夜の帳に紛れ、俺とカイルは東区の外れへと馬を進めた。軍の旗も従者もいない。ただ、最小限の装備と剣だけを持って。
「殿下、足取りは掴まれていません」
「よし。この先でヴェルンハルト殿と合流だ」
石畳が土道に変わり、寂れた倉庫街の陰で人影が待っていた。ランプを覆い隠すようにしていたその男は、振り返ると涼やかな笑みを浮かべる。
「……お待ちしておりました、アレク殿下」
「ヴェルンハルト殿」
ユリウスは手短に合図を交わし、俺たちを倉庫の中へ案内した。粗末な机の上には、地図と数枚の紙片が並んでいる。その中の一枚は封蝋の付いた書状で、ユリウスがそっと差し出す。
「こちらは、例の書状です」
紙には、とある筋から辺境伯当主宛に非公式の圧力をかける内容が簡潔に記されていた。公的には届かぬものの、受け取った辺境伯に影響を与える意図が明確だ。
「現地の住民や情報屋、そしてレティシア殿の聞き取りもまとめました。砦の正門は常に二重警備ですが……補給の荷が入る裏搬入口は夜半過ぎに緩むようです」
「やはりそこか……」
カイルが地図に指を置く。
「搬入口から侵入し、人質の位置を特定。殿下、リシェル嬢を確保したら、レティシア殿が抑えてくれる退路に合流しましょう。臣下たちが周囲を押さえてくれるはずです」
ユリウスは軽く首を振った。
「ただし、内部には二十人以上の傭兵がいる。静かに動かねば、彼女を危険に晒すだけです」
俺は二人を見渡し、深く息を吐いた。
「……分かっている。無駄な戦いは避ける。目的はただ一つ、リシェルを救い出すことだ」
沈黙の中、三人の視線が交わる。その一瞬に、敵対も競争も超えた共通の決意が宿った。
「――では、殿下」
ユリウスが静かに言った。
「ここからは命を賭けた戦いになります。準備は、よろしいですか?」
俺は剣の柄を強く握りしめた。
「当然だ。リシェルを取り戻すためなら、俺はすべてを賭ける」
倉庫を出た瞬間、夜気が鋭く頬を打つ。
闇の奥に見える砦の影を睨みつけ、俺は心の中で誓った。
――必ず助け出す。リシェル、もうすぐだ。
その時、遠くの路地で小さな影が動くのに気づく。レティシアの子飼いたちだ。薄暗い街灯の下、彼らは素早く物陰に身を潜め、砦周辺の通行人や傭兵の動きを監視している。俺たちの行動を援護するため、静かに影から影へと走る。
ユリウスは書状を胸ポケットに仕舞い込み、視線を味方に送る。
「レティシア殿の手配は完璧です。一気に叩きましょう」
俺は拳を握り直す。
(さあ、すべての駒が揃った。動く時だ――リシェルを必ず、必ず助け出す)
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