13 / 13
過去のサイトの掲載作品(年令制限有)
恋の治療薬★(完)
しおりを挟む「あ、りる…。
わたし、もう…。
ガマン、できないよぉ…。
-…アリルの、ちょうだい…?」
涙で濡れた大きな瞳に縋り付かれ、アリルはこの上無く満足気な笑みを浮かべる。
この国の支配者である、セリアの「おねだり」を聞いて嫌な気を起こす男など、恐らくいない。
アリルの猛々しいまでの雄は既に張り詰めている。
「良いよ、好きなだけ…。セリアにあげる」
セリアを抱き上げ、深く深く執拗に口付け、彼女もアリルの首筋に腕を回し身を委ねる。
向き合う形で膝の上に座らせると、今一度、中指を蜜壺に滑りこませ、秘芽に蜜を塗り付ける様に転がす。
同時に、胸の突起を舌で転がすと、普段の彼女からは想像もつかない程の、甘い甘い声が漏れる。
「…挿入れるよ…?」
耳元で静かに囁いた後、静かにアリル自身をセリアの中に沈めて行く。
「やぁっ!…アリ、…あぁっ!
おおき、っ!
…あぁあ‼︎」
「…セリアが散々ぼくを煽るからだろ…?
…ほんとう、やらしい女王さまだな…」
熱っぽい声でセリアに反論するも、やや圧倒されていた。
確かに、セリアの甘ったるい声に反応したのは間違い無い。
だが、それ以上にセリアの中の締め付けが強い。
アリルは強い快楽に、果てない様に自身を律するのが精一杯である。
それでも、彼女を快楽に導くべく何度も腰を打ち付ける。どちらのものと言えない粘液が、グチュ、ズチュッと粘度の高い卑猥な音を響かせ続けた。
「セリア、…気持ち、い?」
「うん、気持ち、い…よ?
アリル…だいすき…」
「…ぼくも、だいすき…」
幸せそうな空気の中に、絶頂が近い事を感じた。
慌てて、彼女の中から出そうとするも、彼女が離れない。
「セリア、ゴメン…!どいて…?」
「や、アリル。
お願い、アリルのを、ちょうだい?」
「でも…!」
「い、の。…お願い…!」
懇願され、意を決する。
脈打つままに、熱をセリアの中に吐き出した。
二人の結合部からは、二人のものが混ざりあった白濁の体液と、恐らくセリアの破瓜のものであろう少量の鮮血が零れ出す。
未だに、アリルの膝の上に跨がるセリア。
アリルから離れれば、尚も体液が溢れるだろう。
名残惜しそうに見つめながら、「最後に、キスして?…アリル」と可愛らしくねだる。
「ほんっと、セリアは小悪魔だな…」と、だけ呟くと、彼女が求めるままに深く口付けた。
*******
「…風邪、酷くならなきゃ良いけど…」
汚してしまった身体を、きれい拭いてあげながら、今更ながら申し訳無さそうに話す。
「ふふっ、平気。
…これからは、アリルの言う事をもう少しちゃんと聞くわね?」
「…まぁ、それは良いけど、ね。
汗もかいて体力も使った事だし、ぐっすり寝れるだろ?」
予想していなかった言葉に、セリアはポカンとする。
「…何?」
その様子を見て、アリルも不思議そうにする。
「うぅん…。
ただ、ホントにアリル怒らせたから、お仕置きされたのかと思って…」
「はは、そうでも言わなきゃ、セリアは言う事を聞かないだろ?
ちゃんと寝ないと、治らないしね?」
「…ありがとう…」
「じゃ、ぼくは帰るから。
…起きたら、お粥食べるんだよ?
食べ易い温度に保つ様に、魔法をかけたから」
優しく、優しく頭を撫でられれば、それ自体に魔法がかけられているのかセリアはトロリと目を閉じ、音もなく眠りの世界へと旅立って行った―…。
********
よく翌日。
会議の日の朝。セリアは元気に動き回っていた。
アリルの荒療治のお陰で、次の日には回復していたが、大事を取ってもう1日休養したのだ。
(アリルに会ったら、お礼言わなきゃ…!)
元気な姿と共に、礼を述べるつもりだった…。の だ が…。
「陛下、四大聖陣の皆様が見えましてよ?
…ただ…」
「ただ?」
侍女のレイチェルの言葉を小首を傾げながら聞く。
不思議に思いながらも、彼らを出迎えに行けば、すぐに理解出来た。
「あ、あれ?1人足りない…?」
「申し訳ございません、陛下っ!」
そう、肝心のアリルがいないのだ。
心底申し訳なさそうに、ジャミルが頭を下げる。
「あ、あの。ジャミル神?
…アリル神は…?」
「あいや、実は、あの男は風邪をひきまして…」
「多分、それ…。私がうつしたと思う…」
事の経緯を話すと(無論、情事の事は伏せて)3人共、豪快に笑いだした。
「陛下のお風邪を引き受けるとは、小憎らしい事を!」
「アリルさまらしいですわっ」
「セリアさま!
心配なさらなくても、ラケディアさまが看病なさってますから、ご安心下さいませね?」
「ラケディアさま…って確か…」
「アリルの実妹にて、私の最愛の妻です」
そっか…。と、セリアは妙に得心した。
(あれだけ、くっついてたら風邪…うつるよね…)
何だか申し訳ないが、どの道アリルが回復しない限りにはどうにもならない。
とかく、今は彼が揃えてくれた資料で、会議を全うする事にしたセリアであった。
(初出:2011.06.02)
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
完結 そんなにその方が大切ならば身を引きます、さようなら。
音爽(ネソウ)
恋愛
相思相愛で結ばれたクリステルとジョルジュ。
だが、新婚初夜は泥酔してお預けに、その後も余所余所しい態度で一向に寝室に現れない。不審に思った彼女は眠れない日々を送る。
そして、ある晩に玄関ドアが開く音に気が付いた。使われていない離れに彼は通っていたのだ。
そこには匿われていた美少年が棲んでいて……
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
可愛らしい人
はるきりょう
恋愛
「でも、ライアン様には、エレナ様がいらっしゃるのでは?」
「ああ、エレナね。よく勘違いされるんだけど、エレナとは婚約者でも何でもないんだ。ただの幼馴染み」
「それにあいつはひとりで生きていけるから」
女性ながらに剣術を学ぶエレナは可愛げがないという理由で、ほとんど婚約者同然の幼馴染から捨てられる。
けれど、
「エレナ嬢」
「なんでしょうか?」
「今日の夜会のパートナーはお決まりですか?」
その言葉でパートナー同伴の夜会に招待されていたことを思い出した。いつものとおりライアンと一緒に行くと思っていたので参加の返事を出していたのだ。
「……いいえ」
当日の欠席は著しく評価を下げる。今後、家庭教師として仕事をしていきたいと考えるのであれば、父親か兄に頼んででも行った方がいいだろう。
「よければ僕と一緒に行きませんか?」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる