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第二部 自由国ダグラス
第九十四話 クーデター前章 ザラの暗躍
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スヲウが去って、一人執務室に残ったニールウェルは天上のゆっくりと回るガラス細工を目で追いながらザラの名を呼んだ。
すると、天上から壁紙を破ってザラが部屋の中に入ってきた。
先月までニールウェルと激しく対立していたが、元老院の刺客によって監視されていたことを本人から助けを求める手紙と共に伝えられ、それ以降、ニールウェルを護衛するために数人の彼の部下と一緒に行動することにしていた。
先ほどの会話を全て聞いていたザラはニールウェルに話しかける。
「彼は道化師にならなかったのですね」
「ああ、しかし、これはすがるほどの願いではない。いつか、カオスの遺子が現れたらお前たちデスサイズに任せる」
「分かりました! しかし、今対処すべきなのは、任務を放棄した逃走兵です。早く始末しないと後に続くものが必ず現れます!」
二人の意見はギールとメローネを一刻も早く始末することで一致していた。
だが、二人にはギールたちがどこへ行ってしまったのか皆目見当もつかなかった。
そこで、ニールウェルはザラに命令してスヲウへ近づいて情報を集めるように命令し、手掛かりが分かり次第、処罰を下すことにした。
翌日、命令通りザラはスヲウの家を訪ねた。
小さな一軒家ではあるがドアを何回ノックしても出てこない。寝ているのかとザラは思い根気強くドアをノックし続けた。
しばらくして、誰だか分からないほど髪の毛がひどくぼさぼさになっているスヲウがドアを開けて出てきた。
「誰だ? こんな夜明けから、まだ太陽は高く昇ってないぞ」
「ニールウェルの命により、いなくなったアナタの部下に変わり私がアナタの部下として働くことになりました。キラです、よろしく」
ザラが総帥を務めるデスサイズは、ニールウェル管理する執政官直属の混血部隊である。
エレイス王国の平和維持軍のようなものと同じで各国の上層部が保有する秘密軍隊であり、その活動や存在は市民はもちろん、孤児院で育ったスヲウたち混血の兵士でさえ噂程度にしか知らない。
なぜなら、それらの秘密軍隊には徹底した情報統制が敷かれており、所属する兵士は本名と別の名を与えられており、ザラの場合はキラであった。
自己紹介したザラは、その血にまみれた手をスヲウに差し出し、彼はその手と強く握手をした。
スヲウは自身の手に血が付着したのも気づかないままザラを自分の家へと案内した。
一人暮らしには十分な大きさをほこる一軒家の中に案内されたザラは、促されるようにテーブルの席に着いた。
「飲み物を用意するからくつろいでいてくれ」
周防はそう言うと、キッチンの方へ歩いて行った。
家内の装飾やインテリアなどは必要最低限のものしか置かれておらず、ザラは率直に「空虚だな」と声を漏らした。
一通り辺りを物見し終えると、スヲウが温かいミルクが入ったコップを両手に抱えて持ってくると、テーブルの上に置きザラと向かい合うようにして座った。
「キラって言うんだっけ? ニールウェルさんから聞いているとは思うが、俺がスヲウだ。仕事がない時はここでのんびりして過ごしている」
「そうですか。私も改めてご挨拶申し上げます、キラです。実はこのような大都市で任務をするのは初めてでして、どうかこれからご指導のほどよろしくお願いします」
ザラは一先ずスヲウに気に入ってもらえるように畏まった挨拶をし、丁重に頭を下げた。
「なんだ? お前地方からやって来たのか?」
「はい、東のジャララバグという町からこちらの方に移動してきました」
「そうかそうか…… ところで、地方はどうなっている? 町の治安は大丈夫か?」
「いえ…… なんともひどい状況です。今では外国の勢力と国内の勢力が汚い抗争を繰り広げて市民にも被害が出ています。それに、最近は真実を知る者の勢力も徐々に増してきていて、我々混血も任務以外は極力、外出しないようにしていたのですが。この町ではどうなっているんですか?」
ザラはデスサイズの中で最も強くて、最も狡猾な男である。
彼はスヲウに近づき、任務を放棄したギールたちの居場所を突き止めるようニールウェルから命令を受けた。
そのため、彼は地方の町の名前を持ち出し、事前に仕入れていた地方の現在の状況を引き出して、スヲウに中央との問題の差を認識してもらい、部下想いのスヲウがどのように行動するか試した。
「何ッ!? 地方ではそのようなことになっていたのか…… まずいな、これじゃあギールたちが安心して暮らせていけるのか心配になってきたぞ……」
もちろんザラは、スヲウが地方の情勢に疎いことは把握していた。
スヲウはあからさまに焦った様子を見せており、それを好機としたザラが悪魔の囁きのようにこう問いかける。
「ギールとは、私の前任であったアナタの部下の中の一人でしたよね? その方たちがどうかしたのですか?」
「実はな、俺の部下だったギールとメローネの二人はな、結婚するために兵士をやめたんだ。そして、俺からニールウェルさんに取り合ってもらえるよう言ってきてさぁ、まあ退役は認められたんだが、二人がどこへ行ったのかが分からなくてな。お前の言ったように、地方に住むとしたら二人は苦しい生活を強いられると思ってな」
ザラは情報を引き出せたことに内心ほくそ笑んでいたが、それを表に出さないようにグッとこらえた。
「そうでしたか…… それは災難でしたね。二人の手掛かりは全くないんですよね?」
「ああ、全くない。だが、アイツらは俺の家を知っているからもしかしたら手紙で近況を報告してくるかもしれない」
「いい内容だと嬉しいですね」
今、スヲウから聞きだせる情報を全て聞きだしたと一段落ついたことで、ザラは帰ってこの作戦に参加している部下に情報を共有する前に適当に話を膨らませて時間をつぶした。
スヲウの家を出た時にはもう太陽が地平の向こう側に隠れ、代わりに闇夜に浮かぶ満月が町を照らしていた。
「俺たちにはあの月明かりでさえも眩しすぎるな」
自身の体の内部から外部へと溢れ出てくる闇の靄は月明かりをかき消すほどの魔力となったが、そんな体になったとしてもザラは、これからも血で体をぬぐうだろう。
そして、赤く、より紅く、やがてどす黒く変色し身も心も闇に堕ちる。
暗い夜道を歩きながらザラは部下たちが待つ建物の中へと入っていく。中には既に部下が三人集まっており、その中にはギャバンの姿もあった。
三人は大きなテーブルを囲むように四方に置かれているソファにそれぞれ座っており、扉を開けた正面にはギャバンが、左右にはガビとネルエルが座っていた。
「来ましたか総帥。早く消す奴の情報を教えてくださいよ~」
ザラが入って来ると、ギャバンの隣のソファに座っているガビが彼に話しかけた。
三人はザラが帰って来るまでの間、ゲームなどをして遊んでいたようでテーブルの周りにはカードや空いた酒瓶が転がっていた。
スヲウから情報を聞き出している間から遊んでいた三人を軽く叱責した後に、自身もソファに深く腰掛けた。
「俺が必死になって集めてきた情報をお前らに教えてやるよ。結論から言って、ターゲットとなる二人の居場所は今は分からなかった」
「ええ~何ですかそれ~? 総帥ともあろう方がそんな体たらくじゃダメですよ~!」
「黙れガビ。次余計なこと言ったら、お前の全身の皮をはぐぞ」
「おお~怖い怖い。あれは痛そうだから、言葉に気をつけます~」
体をよじっておチャラけているガビを尻目にネルエルが「しかし、まさかザラさんともあろうものが何の成果も得られないなんて……」と嘆息した。
「案ずるな、混血の男女なんて探せばすぐに見つかる。だが、ギールとメローネが誰かの家に匿われているとしたら厄介だ」
「それではこうしましょう。俺たち三人は全国に散っている組織のメンバーと一緒に目標を探します。アナタはそのままスヲウと一緒に行動して目標からの手紙などが来るのを待ってください」
ギャバンがそのように提案すると、みんな納得して黙って深く頭を頷けた。
「それでは諸君、各自の任務を全うし国を守れ」
「「「了解ッ!」」」
こうして、四人はギールたちの居場所を探るためそれぞれ行動を開始した。
すると、天上から壁紙を破ってザラが部屋の中に入ってきた。
先月までニールウェルと激しく対立していたが、元老院の刺客によって監視されていたことを本人から助けを求める手紙と共に伝えられ、それ以降、ニールウェルを護衛するために数人の彼の部下と一緒に行動することにしていた。
先ほどの会話を全て聞いていたザラはニールウェルに話しかける。
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「ああ、しかし、これはすがるほどの願いではない。いつか、カオスの遺子が現れたらお前たちデスサイズに任せる」
「分かりました! しかし、今対処すべきなのは、任務を放棄した逃走兵です。早く始末しないと後に続くものが必ず現れます!」
二人の意見はギールとメローネを一刻も早く始末することで一致していた。
だが、二人にはギールたちがどこへ行ってしまったのか皆目見当もつかなかった。
そこで、ニールウェルはザラに命令してスヲウへ近づいて情報を集めるように命令し、手掛かりが分かり次第、処罰を下すことにした。
翌日、命令通りザラはスヲウの家を訪ねた。
小さな一軒家ではあるがドアを何回ノックしても出てこない。寝ているのかとザラは思い根気強くドアをノックし続けた。
しばらくして、誰だか分からないほど髪の毛がひどくぼさぼさになっているスヲウがドアを開けて出てきた。
「誰だ? こんな夜明けから、まだ太陽は高く昇ってないぞ」
「ニールウェルの命により、いなくなったアナタの部下に変わり私がアナタの部下として働くことになりました。キラです、よろしく」
ザラが総帥を務めるデスサイズは、ニールウェル管理する執政官直属の混血部隊である。
エレイス王国の平和維持軍のようなものと同じで各国の上層部が保有する秘密軍隊であり、その活動や存在は市民はもちろん、孤児院で育ったスヲウたち混血の兵士でさえ噂程度にしか知らない。
なぜなら、それらの秘密軍隊には徹底した情報統制が敷かれており、所属する兵士は本名と別の名を与えられており、ザラの場合はキラであった。
自己紹介したザラは、その血にまみれた手をスヲウに差し出し、彼はその手と強く握手をした。
スヲウは自身の手に血が付着したのも気づかないままザラを自分の家へと案内した。
一人暮らしには十分な大きさをほこる一軒家の中に案内されたザラは、促されるようにテーブルの席に着いた。
「飲み物を用意するからくつろいでいてくれ」
周防はそう言うと、キッチンの方へ歩いて行った。
家内の装飾やインテリアなどは必要最低限のものしか置かれておらず、ザラは率直に「空虚だな」と声を漏らした。
一通り辺りを物見し終えると、スヲウが温かいミルクが入ったコップを両手に抱えて持ってくると、テーブルの上に置きザラと向かい合うようにして座った。
「キラって言うんだっけ? ニールウェルさんから聞いているとは思うが、俺がスヲウだ。仕事がない時はここでのんびりして過ごしている」
「そうですか。私も改めてご挨拶申し上げます、キラです。実はこのような大都市で任務をするのは初めてでして、どうかこれからご指導のほどよろしくお願いします」
ザラは一先ずスヲウに気に入ってもらえるように畏まった挨拶をし、丁重に頭を下げた。
「なんだ? お前地方からやって来たのか?」
「はい、東のジャララバグという町からこちらの方に移動してきました」
「そうかそうか…… ところで、地方はどうなっている? 町の治安は大丈夫か?」
「いえ…… なんともひどい状況です。今では外国の勢力と国内の勢力が汚い抗争を繰り広げて市民にも被害が出ています。それに、最近は真実を知る者の勢力も徐々に増してきていて、我々混血も任務以外は極力、外出しないようにしていたのですが。この町ではどうなっているんですか?」
ザラはデスサイズの中で最も強くて、最も狡猾な男である。
彼はスヲウに近づき、任務を放棄したギールたちの居場所を突き止めるようニールウェルから命令を受けた。
そのため、彼は地方の町の名前を持ち出し、事前に仕入れていた地方の現在の状況を引き出して、スヲウに中央との問題の差を認識してもらい、部下想いのスヲウがどのように行動するか試した。
「何ッ!? 地方ではそのようなことになっていたのか…… まずいな、これじゃあギールたちが安心して暮らせていけるのか心配になってきたぞ……」
もちろんザラは、スヲウが地方の情勢に疎いことは把握していた。
スヲウはあからさまに焦った様子を見せており、それを好機としたザラが悪魔の囁きのようにこう問いかける。
「ギールとは、私の前任であったアナタの部下の中の一人でしたよね? その方たちがどうかしたのですか?」
「実はな、俺の部下だったギールとメローネの二人はな、結婚するために兵士をやめたんだ。そして、俺からニールウェルさんに取り合ってもらえるよう言ってきてさぁ、まあ退役は認められたんだが、二人がどこへ行ったのかが分からなくてな。お前の言ったように、地方に住むとしたら二人は苦しい生活を強いられると思ってな」
ザラは情報を引き出せたことに内心ほくそ笑んでいたが、それを表に出さないようにグッとこらえた。
「そうでしたか…… それは災難でしたね。二人の手掛かりは全くないんですよね?」
「ああ、全くない。だが、アイツらは俺の家を知っているからもしかしたら手紙で近況を報告してくるかもしれない」
「いい内容だと嬉しいですね」
今、スヲウから聞きだせる情報を全て聞きだしたと一段落ついたことで、ザラは帰ってこの作戦に参加している部下に情報を共有する前に適当に話を膨らませて時間をつぶした。
スヲウの家を出た時にはもう太陽が地平の向こう側に隠れ、代わりに闇夜に浮かぶ満月が町を照らしていた。
「俺たちにはあの月明かりでさえも眩しすぎるな」
自身の体の内部から外部へと溢れ出てくる闇の靄は月明かりをかき消すほどの魔力となったが、そんな体になったとしてもザラは、これからも血で体をぬぐうだろう。
そして、赤く、より紅く、やがてどす黒く変色し身も心も闇に堕ちる。
暗い夜道を歩きながらザラは部下たちが待つ建物の中へと入っていく。中には既に部下が三人集まっており、その中にはギャバンの姿もあった。
三人は大きなテーブルを囲むように四方に置かれているソファにそれぞれ座っており、扉を開けた正面にはギャバンが、左右にはガビとネルエルが座っていた。
「来ましたか総帥。早く消す奴の情報を教えてくださいよ~」
ザラが入って来ると、ギャバンの隣のソファに座っているガビが彼に話しかけた。
三人はザラが帰って来るまでの間、ゲームなどをして遊んでいたようでテーブルの周りにはカードや空いた酒瓶が転がっていた。
スヲウから情報を聞き出している間から遊んでいた三人を軽く叱責した後に、自身もソファに深く腰掛けた。
「俺が必死になって集めてきた情報をお前らに教えてやるよ。結論から言って、ターゲットとなる二人の居場所は今は分からなかった」
「ええ~何ですかそれ~? 総帥ともあろう方がそんな体たらくじゃダメですよ~!」
「黙れガビ。次余計なこと言ったら、お前の全身の皮をはぐぞ」
「おお~怖い怖い。あれは痛そうだから、言葉に気をつけます~」
体をよじっておチャラけているガビを尻目にネルエルが「しかし、まさかザラさんともあろうものが何の成果も得られないなんて……」と嘆息した。
「案ずるな、混血の男女なんて探せばすぐに見つかる。だが、ギールとメローネが誰かの家に匿われているとしたら厄介だ」
「それではこうしましょう。俺たち三人は全国に散っている組織のメンバーと一緒に目標を探します。アナタはそのままスヲウと一緒に行動して目標からの手紙などが来るのを待ってください」
ギャバンがそのように提案すると、みんな納得して黙って深く頭を頷けた。
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