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プロローグ
最後の記憶
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「母さーん!!じゃあ学校行ってくるからー!」
俺は何かと台所で手をせっせっと動かす母親に声をかける。
「ハイハイいってらっしゃい!!今日から高校2年生なんだっけ?早いもんねぇこの間まで高校落ちるーっとか言っちゃて焦りに焦ってた綾斗がもう高校入って1年が終わったのね・・・」
ああ、駄目だいつものやつ
大抵この母親は昔の話をしだすと止まらない。
俺はそんな熱心に俺が受験生だった頃のことを語っている母親に「んじゃ、行くわ~」と言い残して家のドアを開けようとドアノブに手を掛ける。
今日は四月で新しく高校にワクワクしながら満面の笑みで入学してくる生徒もいれば志望校に落ちガッカリとした表情で入学してくる生徒もいる。そんな俺は志望校にギリギリ入学できて今の学校(都内ではちょっとした進学校だ)に入学して約一年がたった今日から2年生だ。
どんな学校生活が待っているのやら・・・
期待と不安を胸に抱きドアノブ捻りドアを開ける。
太陽の明るさにまぶしぃ!と目を瞑り新たな一歩を踏み出そうと歩みを進めた時だった。
ぐにゃん。ぐにゃん。
「っっ・・!!」
激しい頭痛に襲われる。
外の景色がぐにゃぐにゃと曲がって見える。
ぐにゃん。ぐにゃん。ぐにゃん。
今でも凄く強い頭痛が更に強くなり、それに伴い外の景色もぐにゃぐにゃと左右反転、上下反転。視界もぼやけてくる。今にも吐くんじゃないかと思うぐらいの吐き気さえも、これでもか!というぐらい襲ってくる。
ぐにゃん。ぐにゃん。ぐにゃん。ぐにゃん。ぐにゃん。
と止まることなくこの感覚が続く。
「待って・・・マジで・・ヤバぃ・・」
あまりの痛さに耐えきれずその場に倒れ込み、だんだんと・・・だんだんと意識が遠のいていくのを感じた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そして今に至る。
「駄目だ思い出しても意識が無くなる寸前の記憶にこの場所のヒントとなるものは無い・・・」
はぁ、とため息しつつもう1度だけ辺りをくるっと見回してみた。
やっぱ何もねぇ・・・
一面綺麗に広がる美しい草ばかり。
・・芝生って言うのか?
「取り敢えず今の持ち物というか装備を確認してみるか」
・制服
・財布(2000円と100円玉と10円玉が2枚の計2120円)
・スマホ
なるほどなるほど、はいはい。
どうやら意識を失う前に身に付けていたものと変わりないみたいだ。
「くそっ!この場所のヒントととなる物がと少し期待したんだがな・・」
あるのは、こんなとこで役に立たないであろう。財布とお金とスマホ・・・
「なに!?スマホ?そうだスマホがあるならこの場所もGPSで分かるだろうし警察でも親にでも電話できるじゃないか!!俺ナイス!マジナイス!」
大喜びでスマホのロックを解除してまずこの場所を確認しようとする。
「なんだろう身体が軽い気がするな~人間、心が暗いと身体も重くなるってことだな~ふふふ~ん」
これで助かると安心しきって鼻歌混じりにスマホのロックを解除してこの場所を確認しようと指を動かすが・・・・
『圏外』
この2文字が目に飛び掛ってきた。
「あれ~おかしいな見間違いかな?」
もう1度気持ちを落ち着かせる為にスゥーーハーーと深呼吸をする。
再びスマホに目を落とす。
『圏外』
・・・・
パキッーーーーーーーー
何かが割れるような音が辺り一面静かに響いた。
俺は何かと台所で手をせっせっと動かす母親に声をかける。
「ハイハイいってらっしゃい!!今日から高校2年生なんだっけ?早いもんねぇこの間まで高校落ちるーっとか言っちゃて焦りに焦ってた綾斗がもう高校入って1年が終わったのね・・・」
ああ、駄目だいつものやつ
大抵この母親は昔の話をしだすと止まらない。
俺はそんな熱心に俺が受験生だった頃のことを語っている母親に「んじゃ、行くわ~」と言い残して家のドアを開けようとドアノブに手を掛ける。
今日は四月で新しく高校にワクワクしながら満面の笑みで入学してくる生徒もいれば志望校に落ちガッカリとした表情で入学してくる生徒もいる。そんな俺は志望校にギリギリ入学できて今の学校(都内ではちょっとした進学校だ)に入学して約一年がたった今日から2年生だ。
どんな学校生活が待っているのやら・・・
期待と不安を胸に抱きドアノブ捻りドアを開ける。
太陽の明るさにまぶしぃ!と目を瞑り新たな一歩を踏み出そうと歩みを進めた時だった。
ぐにゃん。ぐにゃん。
「っっ・・!!」
激しい頭痛に襲われる。
外の景色がぐにゃぐにゃと曲がって見える。
ぐにゃん。ぐにゃん。ぐにゃん。
今でも凄く強い頭痛が更に強くなり、それに伴い外の景色もぐにゃぐにゃと左右反転、上下反転。視界もぼやけてくる。今にも吐くんじゃないかと思うぐらいの吐き気さえも、これでもか!というぐらい襲ってくる。
ぐにゃん。ぐにゃん。ぐにゃん。ぐにゃん。ぐにゃん。
と止まることなくこの感覚が続く。
「待って・・・マジで・・ヤバぃ・・」
あまりの痛さに耐えきれずその場に倒れ込み、だんだんと・・・だんだんと意識が遠のいていくのを感じた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
そして今に至る。
「駄目だ思い出しても意識が無くなる寸前の記憶にこの場所のヒントとなるものは無い・・・」
はぁ、とため息しつつもう1度だけ辺りをくるっと見回してみた。
やっぱ何もねぇ・・・
一面綺麗に広がる美しい草ばかり。
・・芝生って言うのか?
「取り敢えず今の持ち物というか装備を確認してみるか」
・制服
・財布(2000円と100円玉と10円玉が2枚の計2120円)
・スマホ
なるほどなるほど、はいはい。
どうやら意識を失う前に身に付けていたものと変わりないみたいだ。
「くそっ!この場所のヒントととなる物がと少し期待したんだがな・・」
あるのは、こんなとこで役に立たないであろう。財布とお金とスマホ・・・
「なに!?スマホ?そうだスマホがあるならこの場所もGPSで分かるだろうし警察でも親にでも電話できるじゃないか!!俺ナイス!マジナイス!」
大喜びでスマホのロックを解除してまずこの場所を確認しようとする。
「なんだろう身体が軽い気がするな~人間、心が暗いと身体も重くなるってことだな~ふふふ~ん」
これで助かると安心しきって鼻歌混じりにスマホのロックを解除してこの場所を確認しようと指を動かすが・・・・
『圏外』
この2文字が目に飛び掛ってきた。
「あれ~おかしいな見間違いかな?」
もう1度気持ちを落ち着かせる為にスゥーーハーーと深呼吸をする。
再びスマホに目を落とす。
『圏外』
・・・・
パキッーーーーーーーー
何かが割れるような音が辺り一面静かに響いた。
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