稀有ってホメてる?

紙吹雪

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第1章 変化の始まり

買い物と魔物 #1

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「あ、そうだ!買い物行く前にホームポイント!」

『ああ、そうだな!先にしておく方が便利だな』

(便利というかして置かないと面倒な事になるんだ…あと幾つかレベル上げればもう少し《転移門ゲート》も自由が聞くんだが…)

<早く!買い物に行きたいんだ!>

(分かってるよ!クライがはしゃいでることくらい…)

「待てって!すぐやるから…」

部屋に入り魔法を展開する。

「これでおっけーだ!…?ああ、そっか」

『どうかしたか?』

「いや、ホームポイントが2つになったんだ。森の方にも行けるしこっちにも来れる」

『は?え?リミル今レベル幾つだよ?』

とても驚いている。本日2度目だ。

「んー、何のレベル?」

<おい、もうそろそろ待てない。引越しが済んでからにしてくれ>

話が長くなるのがわかったのかクライが急かしてくる。

『あ、ああ。そうだな…また後で話そう。それより買い物だな』

ギルレイも立ち直って切り替えたようだ。

(後で、か。どこまで話すべきかなぁ)

「わかった!早く行こう!俺も家具見るの楽しみなんだ!」

外で詳しいステータスの話をするのは暗黙のルールでタブーとされているため、家に帰ってから話すことになった。

『まずは何から見る?見るものによって店が違ったりするぞ?』

「ベッド!」

<ベッド!>

声が被る。

『そうか、ならまずはペティの店に行こう』


ギルドはイレア中央広場に面した北通り沿い西側に位置している。ギルドの周辺地域は戸建て住宅が集まっており、管理者住宅地ギルドスタッフエリアと呼ばれている。そこにある戸建てのうち、最もギルドに近い敷地を所有するのがギルドマスターのギルレイである。
商業施設は東通りと西通りに密集しているため中央広場を挟んで一本の道を通ればほとんどの買い物は済むようになっている。
ただ、冒険者プレイヤーが買うような物は全て北通りに並んでいる。一番の理由は、森で何かあった場合すぐに装備や武器、ポーションなどを調達し易いようにするためだが、市民と冒険者の無用の争いを防ぐ目的や冒険者同士の交流を促す目的もある。
そして、南通りには様々な飲食店が立ち並ぶ。魔物を引き寄せてしまわないように森から一番離れた場所に飲食店を置きたかったことと、他街たがいとの食材の行き来もし易い場所であることから丁度いい立地だった。

**

中央広場から西通りに入ってすぐの所にペティの寝具屋はあった。

『よう、ペティ!』

ギルレイが声をかけたのはとても大きな人だった。ギルレイですらリミルからしたら大きいのだが、それよりも更に大きい。

ちなみに、それぞれの身長は…

リミル……168cm
ギルレイ…201cm
ペティ……212cm


魔族と獣人族と竜人族は
男性約170cmから約210cm
男性平均…189cm
女性約160cmから約190cm
女性平均…176cm
小人族は男女共に
130cm以上150cm未満
木人族は男女共に
150cm以上180cm未満

神格化しても身長は変わらず、種族の特徴がよりハッキリと現れるだけだ。魔族のうちの魔人族は耳が少し尖っているが魔神はより鋭く尖った耳になる。
リミルは耳が尖っているが、ギルレイの耳の方がより尖っている。
もう一つの魔族、鬼人族はひたいから2つ小さな角が生えている。鬼神になるともう1つ生えて3つになる。


それはともかく、ペティはとてつもなくデカい。そして赤茶色の熊の耳と尻尾が見えているので熊獣人だとわかる。

(ペティ…女性…ではないな、うん)

振り向いたのは人好きのする笑顔の、オジサンというにはまだ若い風貌の男性。笑顔はとても好印象だが元の顔は少し厳つい雰囲気でカッコイイ。

(名前とギャップがありすぎる)

『おぉ、ギルじゃねぇか!用事か?買い物か?』

(声は意外と爽やかなんだな。渋いのかと思ってた。ギルレイの方が渋くて良い声だな。ペティも爽やかな良い声だけど)

『買い物だ。こいつらの。紹介するな、リミル、クライ。こいつがここの店主のペティだ。ペティ、こいつらがうちに住むことになった冒険者のリミルとその従魔のクライだ』

(紹介されるのは良いけど、3人ともデカいから首がしんどい)

『そうか!お前がリミルか!クライ、カッコイイ名前付けてもらったな!俺はペティだ。二人ともよろしくな』

<よろしく、ペティ>

「よろしく!俺のこと知ってんの?」

(俺まだそんなに名前は知られてないはずなんだけど?)

『ああ、昔アンリエットとギルから少し話を聞いてたんだ。それがまさか白いフェンリル連れのソロ冒険者プレイヤーとは思わなかったけどな!ハハハ』

「アンリは俺のことなんて言ってた?」

『ああ、久々に言葉を教えてる子がいるんだけど、とても優秀な教え子なの!先生をしてた頃を思い出すわ。毎日楽しいの!って言ってたぞ』

「そっか…」

(アンリも楽しかったんだな。良かった)

『さ、そろそろクライがお待ちかねだぞ?』

ギルレイはペティと話していたことを言うつもりはないようで思いっきり話を逸らしにかかる。リミルはそんなギルレイと肩をすくめたペティと店内を見たくてうずうずしているクライを順番に見たあと諦めたように軽くため息をついた。

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