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電車に乗る男の子
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いつもの駅で待っていると君が来た。
駆け足になって、制服のスカートをひらめかせながら、笑顔で僕の方へやってくる。
急がなくても良いのに。
さあ、今日も一緒に帰ろう。
いつもの電車に2人で乗る。
僕達が乗車するとすぐに電車は動き出した。
―ガタンゴトン、ガタンゴトン…
「今日の古典の小テスト、満点だったの」
「英語で当てられたんだけど、上手く答えられなかったんだ」
「あそこの期間限定のドーナツ、すごくおいしかった」
君が僕に楽しそうに話す話を、静かに聞く。
僕達は学校が違うから、君の学校での出来事を聞くのは楽しい。
君が全くおしゃべりしない日もたまにあるけど、ああいう日も好きだ。
2人一緒にいるだけで幸せだ。
でも、幸せな時間はあっという間に過ぎてしまう。
「あ、私そろそろ降りなくちゃ」
分かってるよ。
君の家は次の駅のすぐそばのマンションの8階だからね。
電車はすぐに君の自宅の最寄り駅に着いた。
君が電車から降りる。
「じゃあね」
君は名残惜しそうな表情で僕に手を振る。
そんな顔しないで。
また明日も一緒に帰ろう。
バイバイ、また明日。
―ガタンゴトン、ガタンゴトン…
君がいなくなってしまった電車には、僕や会社員、あ、あとそれから、僕達が一緒に帰る時に、よく君のそばにいる君と同じ学校の女子生徒も乗っている。
あの女子生徒は、君の知り合いだったりするのかな?
僕は、また明日も君と一緒に電車に乗る放課後を楽しみに思いながら、今は1人で電車に揺られている。
駆け足になって、制服のスカートをひらめかせながら、笑顔で僕の方へやってくる。
急がなくても良いのに。
さあ、今日も一緒に帰ろう。
いつもの電車に2人で乗る。
僕達が乗車するとすぐに電車は動き出した。
―ガタンゴトン、ガタンゴトン…
「今日の古典の小テスト、満点だったの」
「英語で当てられたんだけど、上手く答えられなかったんだ」
「あそこの期間限定のドーナツ、すごくおいしかった」
君が僕に楽しそうに話す話を、静かに聞く。
僕達は学校が違うから、君の学校での出来事を聞くのは楽しい。
君が全くおしゃべりしない日もたまにあるけど、ああいう日も好きだ。
2人一緒にいるだけで幸せだ。
でも、幸せな時間はあっという間に過ぎてしまう。
「あ、私そろそろ降りなくちゃ」
分かってるよ。
君の家は次の駅のすぐそばのマンションの8階だからね。
電車はすぐに君の自宅の最寄り駅に着いた。
君が電車から降りる。
「じゃあね」
君は名残惜しそうな表情で僕に手を振る。
そんな顔しないで。
また明日も一緒に帰ろう。
バイバイ、また明日。
―ガタンゴトン、ガタンゴトン…
君がいなくなってしまった電車には、僕や会社員、あ、あとそれから、僕達が一緒に帰る時に、よく君のそばにいる君と同じ学校の女子生徒も乗っている。
あの女子生徒は、君の知り合いだったりするのかな?
僕は、また明日も君と一緒に電車に乗る放課後を楽しみに思いながら、今は1人で電車に揺られている。
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