たられば

これからだぞ

自由とはなんなのか？
自由こそ自分に帰りけれ
俺の好きな話だ

自由だからこそ自分に帰って来れる

昔とあるところに羊飼いがいた
その羊飼いは言った
羊がいるのなら逃がせばいいじゃないと

なぜ逃したのか？
それは羊は牧場よりも山へ帰った方が逃した自分が感謝されるからだ

そしてその逃した羊は本当に帰ってきた
なぜなら感謝していたからだ
牧場よりも自由な世界を教えてくれてありがとうと

しかも何匹も連れ帰ってきた
新たに家族を増やし

しかしその行動をしたのはその羊飼いだ
羊飼いはその事をこう話している
羊飼いとは楽しくいれば楽しい現実が帰ってくるのではなく
私は私だから羊飼いをやっていると

つまり自分のしている行動は全て自分だからこそだ

自分が羊を飼っているのなら
それは自分だからこそ羊を飼っているのだ

その羊飼いの名は日輪

日輪だからこそ羊飼いをしている
日輪だからこそ羊を逃した
日輪だからこそ穏やかに暮らしている
日輪だからこそ言葉を子供達にも国王にも教えている

行動とは自分に負けないのだ
それがわかった時
初めて人は救われる
誰にか？
己の今までの過程にだ

自分だからこそやってきた事だ
それはつまり自分のやってきたことの先に自分が何者か？というものがあるのではない

自分のやってきたことそのものが自分は何者なのか？の答えなのだ

日輪はそこを知っている
羊を逃した
羊飼いをやっている
国王に言葉を教えている
穏やかに暮らしている

そこに日輪は何者かの答えがある
それは穏やかに暮らしている自由奔放な戦士だ

だから羊を逃した
だから羊飼いをやっている
だから国王に言葉を教えている
だから穏やかに暮らしている

それだけだ

俺は知っている
自分が何者かとは行動の先にある目指すものではない
自分の行動にあると