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88.認めません
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騎士の青年が開けてくれた扉をくぐり応接の間に入ります…
キョロキョロっと室内を見回すと、30畳程の空間でしょうか。
壁紙は白を基調に纏められ、家具はチョコレートブラウンで統一、カーペットはえんじ色で毛足は短く 人を待たせる場所だからでしょうか、調度品や美術品がとても豪華で 絵画も大きな風景画が飾ってあり、この部屋をより広く見せています。
いやいやいやっ!!
今は 部屋の説明よりも、エドの婚約者でしたねっ!!!
応接の間に居た婚約者は、エドとエドにお姫様抱っこされている私を見て、目を見開き 驚いて口が少し開いていて、固まって居ます。
ここは皆さんと同じ反応のようです。
「カサンドラ 待たせたようだな。」
エドがカサンドラさんに声を掛けると、驚いて固まっていたカサンドラさんが、漸く ハッっと我に返り ソファーから立ち上がり…
「……エドラフェイルク様…
ご無沙汰して居ります。
登城のご連絡にてやって参りましたが……
その方の匂いからして、エドラフェイルク様の番でありましょうか?!」
言葉を発した カサンドラさんは、20代後半に見える・緩くウェーブの掛かった茜色の髪で腰まであり・狐の耳としっぽ・やや太めのしっかり眉・ピンクトルマリンの様な赤紫の眼・つり目で・スッと通る鼻筋に小さな鼻・薄目の唇・細い卵形の輪郭・私の身長より頭1つ分高く・色白・胸は程々で、腰はくびれ お尻が少し大きい 世の男性が好きそうな体つきの美人でした。
『ん……? でも…眼が 少し濁ってる…??
その様に見えるだけ??』
「ああ。そうだ。
僕の番が現れたのだから、婚約者は要らない。
君との婚約は、只今を持って破棄する!」
「っっ!!そんなっ!
この女が番だなんて!私は認めませんっ!
しかもこの女は、浮気するような人族ではありませんかっ!
どうせ 魔法か薬で、エドラフェイルク様を騙しているのですわっ!!!」
「っ!黙れ!僕の番を愚弄するのか!!
世の理として 番が現れれば、身を引くのが筋だろう!」
カサンドラさん 顔を真っ赤にして 私へ罵声を浴びせて来ました…
『まあ 前の世界で言えば、私の方が奪ったんですもんね……』
でも この世界では、伴侶であったとしても 番が優先です。
魂からの唯一で片割れですから。
「いいえっ!
この女から エドラフェイルク様に近付いたのでありましょう?
きっとそうですわね!
その時に 魔法か薬で籠絡したのですわっ!!
そうでなければ、この女の年齢まで竜族の番が放って置く筈がありませんものっ!」
どうだ!真実を言い当てただろうと、自信ありげにどや顔のカサンドラさん…
『んー どうしましょうか?
このまま口を挟まず居るべきか…
馬鹿にして鼻で笑ってやるべきか…』
キョロキョロっと室内を見回すと、30畳程の空間でしょうか。
壁紙は白を基調に纏められ、家具はチョコレートブラウンで統一、カーペットはえんじ色で毛足は短く 人を待たせる場所だからでしょうか、調度品や美術品がとても豪華で 絵画も大きな風景画が飾ってあり、この部屋をより広く見せています。
いやいやいやっ!!
今は 部屋の説明よりも、エドの婚約者でしたねっ!!!
応接の間に居た婚約者は、エドとエドにお姫様抱っこされている私を見て、目を見開き 驚いて口が少し開いていて、固まって居ます。
ここは皆さんと同じ反応のようです。
「カサンドラ 待たせたようだな。」
エドがカサンドラさんに声を掛けると、驚いて固まっていたカサンドラさんが、漸く ハッっと我に返り ソファーから立ち上がり…
「……エドラフェイルク様…
ご無沙汰して居ります。
登城のご連絡にてやって参りましたが……
その方の匂いからして、エドラフェイルク様の番でありましょうか?!」
言葉を発した カサンドラさんは、20代後半に見える・緩くウェーブの掛かった茜色の髪で腰まであり・狐の耳としっぽ・やや太めのしっかり眉・ピンクトルマリンの様な赤紫の眼・つり目で・スッと通る鼻筋に小さな鼻・薄目の唇・細い卵形の輪郭・私の身長より頭1つ分高く・色白・胸は程々で、腰はくびれ お尻が少し大きい 世の男性が好きそうな体つきの美人でした。
『ん……? でも…眼が 少し濁ってる…??
その様に見えるだけ??』
「ああ。そうだ。
僕の番が現れたのだから、婚約者は要らない。
君との婚約は、只今を持って破棄する!」
「っっ!!そんなっ!
この女が番だなんて!私は認めませんっ!
しかもこの女は、浮気するような人族ではありませんかっ!
どうせ 魔法か薬で、エドラフェイルク様を騙しているのですわっ!!!」
「っ!黙れ!僕の番を愚弄するのか!!
世の理として 番が現れれば、身を引くのが筋だろう!」
カサンドラさん 顔を真っ赤にして 私へ罵声を浴びせて来ました…
『まあ 前の世界で言えば、私の方が奪ったんですもんね……』
でも この世界では、伴侶であったとしても 番が優先です。
魂からの唯一で片割れですから。
「いいえっ!
この女から エドラフェイルク様に近付いたのでありましょう?
きっとそうですわね!
その時に 魔法か薬で籠絡したのですわっ!!
そうでなければ、この女の年齢まで竜族の番が放って置く筈がありませんものっ!」
どうだ!真実を言い当てただろうと、自信ありげにどや顔のカサンドラさん…
『んー どうしましょうか?
このまま口を挟まず居るべきか…
馬鹿にして鼻で笑ってやるべきか…』
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