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117.チート
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『よしっ! 良くやったぞ 私っ!』
褒めて欲しくて、エド達の方へと向き視線を向けると、エドもザナートさんも、手伝いに厨房から出て来てくれていた10人程のコックさん達も、目を限界まで見開いて 口をパッカーンっと開けて 固まっていた。
いつもの事ながら、見ていた人達を相当に驚かせてしまったようだ。
『それにしても…
私のエドは、驚いて間抜けな顔でも、可愛く思えるなぁ…
美形は 本当にお得だねー! 』
そんな私の感情が伝わったエドは、すぐさまいつもの表情を取り繕う…
「ふふっ♪
どお?エド?! ちゃんと私 有言実行したよっ!!?」
褒めて褒めてっとエドに近付き頭を少し差し出す。
エドは 嬉しいような 困ったような 表情をしつつ、髪型が崩れない様に、優しく頭を撫でてくれた。
「ミユは……ちょっとやり過ぎだよ……いつもの事だけど……」
「良いの良いの! 今生は 後悔の無いように過ごすんだもんっ!」
「そっか。それはしょうがないね。
じゃあ僕は、ミユの只1人の騎士として、絶対に守らなくちゃね。」
エドは やれやれ しょうがないと肩を竦め、諦めの言葉と 私を守ると約束した。
「あっ!今日の内に 騎士団員の人達の全員が、このケーキを食べられる訳じゃ無いよね?
傷まない様に 魔法を掛けないといけないかな?!」
「そうだね。そうしてくれると、団員達も皆が来れる日や時間を選んで食べれるから 行き届くね。」
「んじゃ 傷まない様にしときまーす!」
くるりっと机の方に向き直り、2列のケーキ達に片手づつ向け……
『傷まない様に、腐らない様に、美味しく食べて貰えます様に☆って心の中で祈った。
よしっ!これで 多分 大丈夫だろう!
あっ! でも… 埃とか虫とか……
……?!』
「ラップみたいなの掛けたいけど……
何 魔法かな?! 無理に当てはめなくても行けちゃうかな???」ボソボソッ
1列のケーキ達に指をくるくる……
『ラップみたいなの ケーキの上に出て来いっ!』
「マジかぁー!!」
『出来てしまいましたよ…
本当にチートっ!
神様 ありがとう♪』
ミユの突然の大きな声に、エドが
感情も受けつつケーキの方を見る。
ラップをしげしげと見つめ、近付いて触る。
「ミユ……これ…何?」
「ラップっていう物で、食品とかに埃や虫が着かないようにする代物です!」
「はぁーーーーー
やれやれ。 ミユは…ちょっと自重して欲しいよ…ほんと…」
そんなエドの言葉を受け流しつつ、もう1列のケーキの列にもラップを被せた。
さて 騎士団員達に配るケーキの用意も終わった事ですし、エドの騎士団の建物内の仕事場へ行くと致しましょう!
褒めて欲しくて、エド達の方へと向き視線を向けると、エドもザナートさんも、手伝いに厨房から出て来てくれていた10人程のコックさん達も、目を限界まで見開いて 口をパッカーンっと開けて 固まっていた。
いつもの事ながら、見ていた人達を相当に驚かせてしまったようだ。
『それにしても…
私のエドは、驚いて間抜けな顔でも、可愛く思えるなぁ…
美形は 本当にお得だねー! 』
そんな私の感情が伝わったエドは、すぐさまいつもの表情を取り繕う…
「ふふっ♪
どお?エド?! ちゃんと私 有言実行したよっ!!?」
褒めて褒めてっとエドに近付き頭を少し差し出す。
エドは 嬉しいような 困ったような 表情をしつつ、髪型が崩れない様に、優しく頭を撫でてくれた。
「ミユは……ちょっとやり過ぎだよ……いつもの事だけど……」
「良いの良いの! 今生は 後悔の無いように過ごすんだもんっ!」
「そっか。それはしょうがないね。
じゃあ僕は、ミユの只1人の騎士として、絶対に守らなくちゃね。」
エドは やれやれ しょうがないと肩を竦め、諦めの言葉と 私を守ると約束した。
「あっ!今日の内に 騎士団員の人達の全員が、このケーキを食べられる訳じゃ無いよね?
傷まない様に 魔法を掛けないといけないかな?!」
「そうだね。そうしてくれると、団員達も皆が来れる日や時間を選んで食べれるから 行き届くね。」
「んじゃ 傷まない様にしときまーす!」
くるりっと机の方に向き直り、2列のケーキ達に片手づつ向け……
『傷まない様に、腐らない様に、美味しく食べて貰えます様に☆って心の中で祈った。
よしっ!これで 多分 大丈夫だろう!
あっ! でも… 埃とか虫とか……
……?!』
「ラップみたいなの掛けたいけど……
何 魔法かな?! 無理に当てはめなくても行けちゃうかな???」ボソボソッ
1列のケーキ達に指をくるくる……
『ラップみたいなの ケーキの上に出て来いっ!』
「マジかぁー!!」
『出来てしまいましたよ…
本当にチートっ!
神様 ありがとう♪』
ミユの突然の大きな声に、エドが
感情も受けつつケーキの方を見る。
ラップをしげしげと見つめ、近付いて触る。
「ミユ……これ…何?」
「ラップっていう物で、食品とかに埃や虫が着かないようにする代物です!」
「はぁーーーーー
やれやれ。 ミユは…ちょっと自重して欲しいよ…ほんと…」
そんなエドの言葉を受け流しつつ、もう1列のケーキの列にもラップを被せた。
さて 騎士団員達に配るケーキの用意も終わった事ですし、エドの騎士団の建物内の仕事場へ行くと致しましょう!
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