私の理想の異世界チート

２６１．貞操の危機

「テレシアっ！……
っ！？…ドミニク…さん…？！！」

エドの元婚約者のテレシアと……

ドレスのデザイナーのドミニクさんがソコには現れました……


「……えっ？！……
な…んで…？！……ドミニクさんが…？！…ココに…？…」


「ふふっ♪あはははっ！！

アンタってどこまでも甘ちゃんなのねー！
私とドミニクが、アンタの誘拐をしたって事じゃないのっ！！

見て分かんないの？！！」

「えっ？！…あの…？…
ドミニクさんが…誘拐犯……」

「アンタはそのドレスが、アンタを攫うのに光ったのを忘れてんの？！ってか見てないの？！！

それとも……
ドミニクがココに誘拐犯として、私と一緒に居るのに、そんな事ある訳ないって、本気で思ってる訳？！！」

「な…んで……？！」

「ふんっ！
ただの共闘よっ！

ドミニクとは、利害関係が成立したから手を組んだのよ。」

「……どんな？」

「まあ…教えてあげても良いわ……

私は、エドラフェイルクの逆鱗が欲しい。
ドミニクは、アンタが欲しいんですって♪

協力するか？って声掛けたら、飛び付いて来たわっ！

良かったわねぇ。愛されてて！」

「えっ……？…あの…

私には番のエドが……」

「大丈夫ですよっ！ミユさん♡
これから僕が…しっかり身体に教えて込んで、僕なしでは居られない身体にして差し上げます♡

僕との子供を孕めば、アイツの事なんか忘れてしまいますよ♡」

「ふんっ！そっちはそっちで勝手にやって頂戴な！

エドラフェイルクが、コチラに来て 罠に掛かったら、逆鱗を毟るの手伝って頂戴ねっ！！

私は 部屋に戻るから、ゆっくりと楽しんで♪

じゃっあねー♪」

「ええ。分かりました。
僕達の蜜月を、邪魔だけはしない様に、お願いしますよっ！」

「ふんっ！邪魔なんてしないわよっ！！
壊さない程度に愉しめばっ！」

ドミニクとテレシアのやり取りを聞いて、自分の貞操の危機だと、背中を冷たい汗が伝っていく……


それに私のお腹の中には、既にエドの子供が居る……

まだコイツらにそれを知られては居ないが、どうやったら自分もこの子も助かるんだろうかと、望結は考えを巡らせた。

どうしようかと考えを巡らせながらも、ドミニクの動きだけは目を離さずにおいた……

ニヤニヤと気持ちの悪い笑みを貼り付けた、ドミニクが自分のポケットを漁り、おもむろに何かを取り出し、近付いて来た……

「ヒュ…ッ…」

緊張で望結が息を吸い込む……

「ふふっ♡
ミユさん。…僕との初めてが、こんな場所でになってしまいますが……
すっかり僕に夢中になってくれれば、早々に出して差し上げますからね♡」