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第1章 シンデレラはガラスの靴をk点に向かって全力で投げた
わたしと言う存在は……( ´△`)残念でしかない<73>
しおりを挟む「げっ、マキさん来た。うぇ、あれ冬野さんですよね。と、兎に角、早く移動しましょう」
何の兎に角だ。
眞鍋ちゃんが、血相を変えてマキさんを見つけて、私とちなを急かす。
眞鍋ちゃんはマキさんが、苦手通り越して、嫌いなのである。
そもそも、接待とか、付き合いとかが大嫌いで、人に媚びたり、奢って貰う類いが嫌いなので、絶対二人は反りが合わないだろうに、何の不幸か、眞鍋ちゃんの最初の新人教育係はマキさんで、あの時は大変だったのは、眞鍋ちゃんだけでなくマキさんだったから、あの時ばかりは、胸がスッとしたんだけと、結果、眞鍋ちゃんはマキさんが大の嫌いになってしまった。
「そうだね。行こうか?」
「石崎さん。貴方も傷付くことあるんですね?」
「そう見える?」
こんな感情知らない。
テキーラ飲みたい(さすがに今日は持ってきている人いないだろうけど)。
物凄く高い、美味しいお肉をやけ食いしたい。
ベッドに丸まってじっとしてたい。
そんな気持ち。
何で?
「何だろ、確かに気分悪い。とにかく行きながら話そう」
私は3人で車を離れ、歩きながらちなと話を続けた。隣で眞鍋ちゃんはそれを聞いている。
「もしかして、石崎さん。人に嫉妬したことないんですか?」
「嫉妬ってなんだっけ?漢字はかけるけど……」
「そう来ます? 羨ましいと思ったり、妬んだりすることです」
「……眞鍋ちゃんみたいに、思ったこと躊躇わずに言えることとか?」
目下一番羨ましいのは、それに当たるのだが。
ちなより、早く眞鍋ちゃんが言った。
「何でそこで私に脱線するんですか? 誤魔化さないでちゃんと千波さんの話を聞いてあげてくださいよ」
「ごめん」
「因みにさっき、泣きそうな顔してましたよ。石崎さん」
「へっ?」
「冬野さんは石崎さんが好きだと思います。でも、マキさんは私が会社に入った時からずっと冬野さん一筋で貫いてますよ。冬野さんに難攻不落も貫かれてますけど」
「え、そうなの?」
他人に興味なさそうだと思ってた眞鍋ちゃんが意外だ。
「石崎さんはマキさんが怖くて、冬野さんを諦めたんですか?」
「いや、マキさんは関係ないよ。諦めるも何も、私冬野さんの事…好きなんて言ってないし」
でも、私、冬野さんが好きだ。
そして、三年前、たしかに冬野さんを諦めたんだ。
だって、冬野さんに私は釣り合うわけがないから。
誰が冬野さんとどうなっても、わたしが冬野さんとどうかなることなんてない。
だったら、逃げよう、避けよう、忘れようって。
そうだ。
もう、こんなに胸が締め付けられて、痛くて辛くて苦しいなら。
逃げて、避けて、忘れれば良い。
3年間、会えなくて辛くて苦しい度に、逃げて、避けて、忘れて済ませて来た。
最近調子がめっきり狂ってしまったんだ。
会えなかったのに、出会ってしまって、また会いたくて苦しい想いに苛まれる日常から、出会いを拒絶することで、逃げられる、避けられる、忘れられるなら。
「私、やっぱり帰る」
「「ダメ」」
右肩をちなが、左肩を眞鍋ちゃんがじめんに押さえつける様に掴んだ。
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