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第3章 7days 3years fights
裏切りは恋を知らぬ愚かさ故 前編<231>
しおりを挟むこの苦しみを
この悲しみを
今すぐ乗り越えるなんて
乗り越えるなんて
( ゚Д゚) ゴメン ……イマハムリ
乗り越えるどころが、気持ちも切り替えられそうもない。
「ごめん。放っておいて、夜風に当たって来て良い?」
「出すか。馬鹿」
カズヤは何を思ったか私を抱きしめた。
「落ち着け、外に出るのなし。 お前が思っている程、この家は周囲から家の外が見えるんだよ」
カズヤの言葉に、身体の力が抜けたのに、おとなしくなった私をカズヤは離してくれなかった。
「さっきだって、近所から見られてただろう。男の息子しかいない家庭に君みたいな若い子が居るってだけで、好奇の目で見られるんだ。こんな時間に外を出歩くのなし。本当迷惑だから」
「ごめんなさい」
ちょっと落ち着いて、声が出た。
内心ほっとしたのも束の間。
「辛いなら、俺が慰めてやるよ?」
「は?」
「ユキがダメなら俺が貰ってやるよ」
私は、頭がカッとなった。
普段、カッとなる性格ではあまりなく、感情的な行動をあまり取らない性質(たち)だと。
自分で自分をそう思っていた。
私はすぐ傍にあるカズヤの額めがけて、自分のひたいを前後に振った。
「痛ったぁ! はあ?」
私の渾身のヘッドロックに、カズヤは悶絶した。
私も額がかなり痛い。
「はあ? じゃないわよ。 何、血迷ってんのよ。 動揺したいのは、間違っても私なの。意味不明な事言わないで」
「いや……、俺、結構、マジで……」
マジ、正気を疑うわ。
「ウルサイ。もう黙って。 私頭の中大混乱なんだから」
この上は、傷心に浸らせて欲しい。
一人で。
生まれて初めて、恋人に別れを告げられ、振られた夜に、どうして、私はこんななんだ。
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