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テホム街道

VSレッドワーム③

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「ひっ……」

 そこを舐める客が生前いなかったわけではないが、もちろんある程度までしか開発された記憶はない尿道口は本来閉じているべき器官である。が、触手の束は毛先からいとも簡単にその細い穴へと侵入を開始した。

「んんっ……うあぁっ……あっ、あぁぅ……」

 触手は尿道を割り広げ、暴いた。広がりきった入り口(本来は出口だが)に押し付けられた太い触手から、ぼと、ぼと、と粒状の何かがどろりとした粘液と共に中へ落ちていくのが感覚でわかった。

「い、いやだぁ……そんな、と、取れなくなっちゃう……」

 ゆっくりと、滴り落ちるように落とされていく粒がずしりと下腹部を圧迫していったかと思うと、細い触手が粘膜をくすぐるように出て行く。その刺激に腰をくねらせてしまう情けなさに、もはや快感すら覚えていた。人間は存外壊れやすいチョロいものだ、と思う。

「あ、えぅ……んんん……出したい……出させてっ……助けて…………あ゜」

 ずぷん、と、どのくらいだろうか、ギリギリ尿道を裂かない程度の、しかし基本的にはあり得ない太さの、触手が、膀胱の中へ一気に飛び込んできた。粒の隙間に捩じ込むようにどんどん奥へ侵入し、とてつもない尿意に襲われるが、もちろん排泄は許されない。

「っぎいぃぃぃっ❤︎❤︎ああぁあぁ❤︎❤︎❤︎」

 それでもどうにか異物を取り除こうと全身全霊を込めて排泄を試みたその時だった。前にばかり集中している隙を見計らったかのように、後ろの穴へ、触手が勢いよく飛び込んでいった。何本だろうか。我先にと複数の触手が腹の中をあっという間に逆流していき、膀胱と直腸に挟まれた前立腺を容赦なくえぐる。

「んおおぉぉっ!!?おっ、あ、ああぁ!!!出!!でう、あああ、出させて❤︎❤︎❤︎ださせてえぇぇ❤︎❤︎❤︎❤︎❤︎」

明らかに尿道のものより太く、力強いそれらは腹を破らんばかりに暴れ、競争に負けた触手は逃げるように排出され、入れ替わり立ち替わりに別の触手が全身を突き上げた。
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