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2013-09-23。【こんな夢を見た】
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ある人はお花畑だという。
あるいは走馬燈だという。
私には万華鏡でのぞき込んだステンドグラスに思えた。
音のない真っ暗闇の中、おそらく上だとおぼしき方角に、原色の細かい光のかけらがモザイクのようにいくつも組み合わさって、大きな円を描いていた。
光は彼方で輝いている。
暖かい色なのに、熱が感じられなかった。
無数の色はこちらに降り注がず、私の体はあの光に照らされることがない。
手を伸ばしても、あの場所には届かない。
無数のきらめきは、遙か上空で私を拒絶している。
やがて光は静かに動き始めた。
ゆっくりと、私から離れていって行く。
色とりどりの光はついにまぶしい白の点になり、見えなくなった。
きらめく光の届かない深い闇の底で私のそばに残されたのは、粘った液体が細い管を流れるザァザァという耳障りな音だけだった。
点滴とカテーテルと拘束帯で白いベッドに縛り付けられたあの日、そんな夢を見た。
あるいは走馬燈だという。
私には万華鏡でのぞき込んだステンドグラスに思えた。
音のない真っ暗闇の中、おそらく上だとおぼしき方角に、原色の細かい光のかけらがモザイクのようにいくつも組み合わさって、大きな円を描いていた。
光は彼方で輝いている。
暖かい色なのに、熱が感じられなかった。
無数の色はこちらに降り注がず、私の体はあの光に照らされることがない。
手を伸ばしても、あの場所には届かない。
無数のきらめきは、遙か上空で私を拒絶している。
やがて光は静かに動き始めた。
ゆっくりと、私から離れていって行く。
色とりどりの光はついにまぶしい白の点になり、見えなくなった。
きらめく光の届かない深い闇の底で私のそばに残されたのは、粘った液体が細い管を流れるザァザァという耳障りな音だけだった。
点滴とカテーテルと拘束帯で白いベッドに縛り付けられたあの日、そんな夢を見た。
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