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秋姫巫

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圧略の潜入員

序章前編・終わらぬ戦争へ

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 2024年の夏。

 6月の中旬、この日、一人の戦場の英雄が東京で購入した小規模の豪邸で美人妻と昼を過ごしていた。
 小規模の豪邸と言うのも、豪邸ではあるが大きいわけではない。それを意味している。
 6LDKと言う、一般人にしてはそれなりに多い部屋数に、ブランド物の家具が飾られている。
 6LDKの&の内1は現自衛隊員の伊藤海音(いとうかいと)が国に特別な許可を得て所持している実弾抜きの銃類を飾って楽しむ部屋、そして6の内もう一つの1はシアタールームを示す。
 海音は妻の理奈と映画などを観賞する部屋に関してかなり悩んでいた。
 なんせシアタールームとなると、テレビの大きさ、画質、温室。部屋の適度が明るさ。これらが要求させるため最もお金がかかってしまうことのもなる。
 それも理由にシアタールームの件で一時は口論に発展したこともあった。

「今日のお昼は、私お手製のドリアよ!」
 妻の理奈はそう言いながら、幅の広い台所から小学校や食堂などで使われている物に似たお盆に二人分のドリアを海音が座るソファーのあるリビングのテーブルに運んだ。
 海音は妻がドリアをテーブルに移している間、小説を読んでいた。
「あれ、それまだ完読してなかったの?」
「いや、何度も詠みなおしてるだけさ」
 海音は絶縁の危機、と言うタイトルの小説を何度も読んでいたのだ、詠み終わって本棚に直すわけもなく、詠み終えると同時に一番最初のページに戻る。
 と言う少し意味不明なことをほとんど意味なく繰り返している。

 理奈はテーブルにドリア、そして冷蔵庫に入っていてキンキンに冷えている麦茶を、いつ間にやらガラスのコップに注いでいたようで、テーブルには昼の料理が揃えられていた。
「さぁ、お昼にしましょう」
 理奈は海音の隣に座った。
 それを確認した海音は読んでいる途中の小説にしおりを挟むことなどせずに閉じると、自分の左側に置いた。
「おお、今日はドリアか!」
「やっぱり気づいていなかったのね」
「すまんすまん、読書に埋まっててよ」
「もっ、本と私とドリア、どれが大切なの?」
 頬を小さく膨らまして優しく怒る理奈。
(えっ? まさかの三択!?)
 海音は一瞬戸惑いを見せたが、無駄に考えることなどしなかった。
「それ、言って欲しいのか」
 海音の問に対し理奈は左右にく顔を振った。
「大丈夫、答えてくれるb言葉は分かっているから」
 そして二人は正面にある60インチのテレビで昼ドラを身ながら、食事を楽しんだ。

 二人が出会ったきっかけは小粒の豆や蟻よりも小さ少なく、ありえなかった。
 海音と理奈は少し変わった出会い方をしたからだ。
 当時理奈はテレビなどで直接情報を伝えるリアルタイムNEWSに憧れてマスメディアを目指しており、専門学校に通う決意をし、成績トップを刻み無卒業を終えた。
 この部は特におかしくはない。
 問題はこの続きにあった。無事リアルタイニュースの職に就いた理奈は下っ端ながらも、専門学校の成績が者に伝わっていたらしく、その理由で当時話題となっていた、戦場の英雄・帰還兵と呼ばれる一人の人物に世界中が注目を寄せていた。
 そしてその人物こそが現在理奈の夫である、伊藤海音だった。

 海音は学生の時、知り合いに自衛隊員募集と広告が出ていることを知らさ自衛隊へ入ることなった。
 その後、海音はありえないほどの活躍びぶりだった。周りからは、不死身の男。生きた屍。など色々な呼ばれ方をしており、その理由も同士の身が危険晒されて、なおかつ自分の身も危ういと言う状況にも関わらず
、必ず仲間と共に帰還する姿が高く評価されたのだ。
だが、海音からすればそんなことは日常生活の一部の様に感じていたらしく、報道陣の質問に対しこう答えた。

「俺は敵も味方も死なずに済む、世界を作りたい。こんなことを言うとまた綺麗事だとか、不可能だとか、そう言われるに決まっている。でもこれだけは言っておく。仲間を見捨てるくらいなら、腰に付けている手流弾で自滅した方がましだとな。逃げる覚悟よりも、死ぬ覚悟を要すると」
 この意見での言葉が報道陣だけではなく、視聴者、新聞の読者、ネット民全土に大きな衝撃を与えた。
 そして、会見時に会場にいた理奈は海音の言葉に希望を越える何かを貰い、彼の重要性と価値感を身に入れた。

 この結果、二人は出会い今に至る。

 二人はドリアを食べながら会話とテレビで楽しんでいた。
 周りから見てみれば、普通の若い夫婦以外の何者でもない。

 すると海音は、ふと麦茶の入っているコップ見つめた。
 海音が見つめていたコップ内の麦茶はなぜか揺れていた。
(地震? いや、それなら真っ先にスマホがうるさく鳴り響くはずだろ)
 コップ内の揺れが強くなるに連れ、部屋内も小さく揺れていた。
「ねぇ、揺れてない?」
 さすがに理奈も気づいていたらしい。
「揺れてるのに間違いはないよ。けど、なにが原因なのかわかんねぇ」

 その直後、二人の後ろ側から猛烈な音と一緒に何かが二人の家とその身を襲った。

 大きな音と共に家は破壊され、海音と理奈は瓦礫の下敷きになった、はずが、運良く二人は助かっていた。
(あれ・・・一体何が!?)
 真っ先に目を覚ました海音だが、視界はぼやけていて、意識は朦朧としている。そして目眩と頭痛が同時に襲いかかる。
 されでも耐えようと、右手で凸の辺りを押さえると、ベタっとした感触。
 右手の掌を見ると、大量の地が付いていた。まるでペンキが大量の入ったバケツに手を入れたあとのように。
 その時、海音は理奈の存在を思い出す。
(そうだ。理奈、理奈は大丈夫なのか!?)
 海音は焦りを隠せずに、左右をキョロキョロを見た。すると右側に理奈は居た。
 そして当然のことではあるが、理奈は頭から大量の地を流して、意識不明の重体。だからと言って海音が理奈を救おうにも無理がある。
 同じ重傷であり、意識が朦朧としている状態だから。
 それでも愛する妻を救いたい気持ちは胸一杯。救えない現実に海音は涙を流しながら言った。
「理奈、絶対に死なないでくれ。必ず俺が救ってやるから・・・絶対にだ! 約束する・・・」
 この言葉を最期に海音は意識を失った。

 海音は軽く意識を取り戻した。
 自分の体は揺れていた、どうやらカートに乗せられているらしい。
 意識が朦朧としていながらも辺りの様子を確認しようと頭を動かした。
 海音を乗せるカートと同じ方向へ早歩きで向かう病院関係者、彼らは何も口にすることなく、海音を運んでいる。
「あの、すみません。理奈は? ・・・妻は、大丈夫なんですか?」
 海音の問に対し、返事とは思えない答えが返ってきた。
「安心してください。あなたはもう大丈夫です・・・心配しないで」
「俺の心配じゃなくて、妻の・・・理奈は?」
 すると、海音に返事を返した医者の隣に居た女性の看護師と思われる人物が手元に持っていた薬品を海音の体に投与した。
 すると、海音の意識は鈍くなり始めた。投与されたのは睡眠薬、もしくは麻酔薬。
 そのまま海音は再び意識を失った。

 意識はしっかりしてない。気のせいかどうかはわからないが、銃声が酷い。
 ここは日本のはずだ。戦争を行わないことを誓ったレベルの。

 そして海音の居る病院の屋上より上を空(うえ)を、右から左へと戦闘機(ジェット)が通り去ってっていった。
 と、思うと。戦闘機が通ったあとを追うようにテンポ良く爆破音が鳴り響いた。病院付近を空爆したと考えるべきか。

 それから5分後のこと。
「起きて・・・」
 ベッドで麻酔と点滴状態で眠る海音に声を掛けながら海音の体を揺すった。
 つまりこの人物は、敵である可能性が低い。
「お願いだから起きて・・・」
 言葉を付け加えて、再び海音の体を揺すった。
(ん?)
 海音は一瞬、目を覚ました。海音の目先には髪の長い女性の姿があった。
 だが、まだ薬の効果が切れていないらしく、再び意識を失いかけた。
「ダメ・・・!?」
 再び眠り付こうとする海音に拒否する要に、その女性と思われる人物は自分の掌を海音の頬に付けた。
 その時確信した。
(そこに居るのは。女?)
 海音は自分の頬に付いた掌で女性と判断した。あまりにも手触りが良かった。
 そして目を覚まし、体を起こした。

 海音の居た場所は病院で間違いはなかった。だが、一つ気になることがある。
 病室も扉の方へ視線を向けると、見覚えもない文字が書かれていた。
 英語でもなければ、タイ語でもなかった。

 何よりも問題なのは、目眩と言うよりは意識が朦朧としていることだった。
 この状況からして海音はこの場から脱出の必要がある。
 可能性によってはこの女性は海音を奪回しにきた。と言う考えも出る。
 だが、もし奪回だとすれば、何を理由に? と言う疑問が彼女に疑いを掛けてしまう。
「ねぇ。歩くことは可能? もし歩けないのなら、私が担いで終了地点(エンドゾーン)まで運ぶわ」
 言われていることの半分が理解出来ない。
「聞きたいことがある。ここはどこなんだ?」
「え? ちょっと待って、そこから言うべきだったかしら・・・?」
 彼女は説明文を整理するかと思いきや、手を差し出して言った。
「聞きたいことは山の様にあるでしょうけど。今は、言っているほど余裕がないわ・・・大丈夫。戻ったら必ず説明する。だから今は、着いてきて」
 海音は彼女のあとを追って、病室を出た。
 病室を出ると窓から外の様子が確認出来る。だが、その様子は見て得のあるものではなかった。
 民家は破壊され、壁は焼き打たれたあとがある。さらに言うと、今は戦争でもしているのか分からないが、辺りには戦闘機やマシンガンを搭載したヘリも飛んでいる。
 廊下に出ると何よりも早く、女は病室の壁側大きめのダンボールに身を潜めた。
 彼女は右手でこっちへ来い。の様な素振りを見せた。
「ここは戦場よ。窓側に居るなんて、殺して下さいって言っているようなもの」
 と、小声で言って。

 しかし、海音はまだ理解出来ていない。
 なんせつい先ほどまで、日本に居たのだから。

 そして今居るのは。多分、異世界(セカンドワールド)と言う世界だ。

 海音も彼女の後ろに身を潜めた。
 すると、彼女は海音と置いて廊下の先で横になって息絶えている敵兵(エネミーソルジャー)に近寄り、腰元を探り瞬時に戻った。
 彼女の手には拳銃が握られていた。間違えることのなく、拳銃だ。さらに言うと減音器(サプレッサー)付きの拳銃(ハンドガン)。

「はい。これ」
 何をするのかと思いきや、彼女は屍となった敵兵から奪い取った拳銃を海音に差し出した。
「え。えっと。何を!?」
「あなたが意識を取り戻しているのかを確認する必要があるわ。だから、この拳銃(ハンドガン)であそこにあるビール瓶を射って。5発以内で命中させることが出来たなら、あなたは自分の足で歩きなさい。但し・・・」
 と、廊下の先にある木製の机の上に放置されたビール瓶に指を指しながら説明していたが、再び戦闘機が病院を上を飛び去った。
「不味いわ。このままじゃ病院に対しての空爆(グラウンドブレイク)が始まる」
「空爆!?」
「とにかく急いで」
 海音は言われた通りの行動に移った。サプレッサー付きのハンドガンを受取、右手で持ちダンボールに肘を乗せてビール瓶に銃口を向けた。

 一発目を放った。だが、まだ目眩が酷く瓶にあたることなどなく、窓側の壁に銃弾がめり込んだ。

 気を取り直して少し右寄りにした。
 二発目を放った。少し目眩がましにはなったものの、まだ若干にも目眩がし、一発目と同様で外した。

 本の少し左に位置を調節し構えた。
 そして三発目。
 ハンドガンから放たれた弾は反れることも外れることもなく、ビール瓶に命中した。

「三発目。と言うことはかなり意識がはっきりとしているようね。それじゃあここを離脱するわよ」
「ちょっ!」
 立ち上がって先に進もうとする彼女の右腕を掴んで、引き止めた。
「詳しく説明して貰えるか? ここはどこなのか。そして君は誰なんだ?」
 海音は質問を飛ばすと、彼女は焦りがちな顔色で言った。
「さっきも言った通り。ここはあと数十秒で空爆されて、跡形もなく粉々にされてしまうの。だから全ての説明は戻ってからにしてくれると、私もあなたも助かるの」
「つまり、必ず話してくれるんだよな。戻ったら」
「ええ、必ず話すわ」
「分かった。じゃあ急ごう」
 どちらの立場からしても、今は空爆に巻き込まれると言う犬死にを回避せねばならない。
 そのためにもこの場からの離脱を優先すべきではある。

 非常階段を使ってひたすら上へあがる彼女の後を追って行くと、病院の屋上へ到着いた。
 扉を開け屋上へと出ると、目の前には見慣れていたヘリポートのマーク。だが、屋上から見る景色はもの凄く残酷的なものだ。
 病院の辺りはほぼ火の海と言っても可笑しくはない。寧ろ事実から目を逸らそうにも逸らせなかった。どこもかしこも火の海。
 海音からしてみればある意味で第三次世界大戦、と勘違いいてもおかしくはない。

『こちらコバルト。フォックス、応答願う。こちらコバルト』
 その声に海音は彼女の方へと振り返った。
 いつから持っていたのかは分からないが、イヤホンジャック有りの小型無線でFOX(フォックス)と言う人物に連絡を取っている。
『こちらコバルト。こちらコバルト。フォックス、応答及び離脱支援の要請する』
 再び発信するも、返答はない。と、思った時。
『こちらフォックス。要請を受領した。只今接近中(いまむかっている)。ヘリポートもしくは、ヘリの降下が可能とされる場所(エリア)にて待機求む』
 無線圏外が居たのか、ギリギリのタイミングで返答が来た。もしこのまま返答が来なければ、彼女はどうしていたおだろうか。
「一先ず安心ね。このまま無事離脱さえ出来れば、それほど大きな問題はないから報告するほどのものでもないわ」

 そうしている間に一機のヘリが見えた。
 海音は見覚えのあるヘリだと気づき安心を顔出した。
(いや、待て。似ているが違う)
 こちらへと近づくヘリはMH-60 ブラックホークと呼ばれる機体に似ていた。だが、今見えているのはそれそっくりの別物だ。

『フォックス間もなく終了地点(エンドゾーン)に到着する』
 近づいていたヘリはフォックスの操縦する機体で間違いはなかった。だが、あの機体の名前が気に入る。
 あっという間にヘリは病院ヘリポートの真上に到着した。
『フォックス、終了地点(エンドゾーン)に到着。これより降下する』
 彼女と海音はヘリが降下出来るようにヘリポートから距離を取った。
『辺り敵無し。但し長時間の待機は危険と判断、コバルト急いで乗ってくれ』
 フォックスの指示に従って彼女、無線を胸ポケットにしまいヘリに乗ろうとした時、海音の方を振り返った。
「さぁ、乗って」
 手を差し出しながらそう言った彼女を見た時、海音は一瞬戸惑いを見せたが、今はそんな暇ないことを思い出しヘリに乗った。
「フォックス! 離脱よ。離脱!」
「危険地帯(レッドゾーン)緊急離脱する。しっかり掴まって!」
 フォックスは数秒後に空爆(グラウンドブレイク)が行われる場所から距離を取るため急浮上を開始した。後ろ二人はしっかりヘリに歪みついていた。
 その5秒後、海音らが居た病院周辺上空をマッハの勢いで戦闘機が飛び去った。それと同じに空爆は開始され、地上は一瞬にして黒い煙を覆われることとなった。

 ーイグドラシル地帯周辺ー
 離脱後、フォックスの操縦するヘリは基地へと帰投する姿勢を取っていた。
 イグドラシル地帯周辺は深い高林に覆われており、この周辺は基地の建設に持ってこい場所でもあり彼女(コバルト)とフォックスの帰り基地は、まさにこのイグドラシルの中部に存在する。
 離脱及び帰投までの時間仮眠に利用していたコバルトは目を覚ました。
「フォックス、今どのあたり?」
「コバルト、もう活動基地(アクティビティベース)に着きますよ」
「ええ、分かったわ」
 コバルトは機内の椅子に腰を落とした。
 帰投とコバルト仮眠の間、海音は一睡もせずにコバルト向かい側に座っていた。多分病院での謎の睡眠時間(ブラックタイム)で睡眠に関しては問題なかったのであろう。
 海音は思い出したように、右ポケットに無理矢理しまっていたハンドガンを手に取り、コバルトに差し出した。だが、これはコバルトの所有物ではない。
 コバルトはニッコリとした表情で海音に言う。
「どうやらあなた、敵ではないようね。分かっていたことだけど、この状況からして、あえて渡しっぱなししてぽいた武器(ハンドガン)を返してくれるってことは。ね」
「コバルト、ところで彼は一体(だれ)?」
 どうやらフォックスも気にはしていたようだ。まぁ気になっても仕方はない。なんせ敵味方(エネミー・オブ・アリー)の判定(ディセッション)が五分五分な状況のなか、連れ帰ることにしてしまったのだから。
「帰ったら皆に説明する」

 ー活動基地(アクティビティベース)前上空ー
『管制塔。こちらフォックス、機体ハーリー帰投中。ヘリポート001への着陸許可要請の許可求む』
 無線から活動基地に着陸要請を発信していた。
 海音は機内の窓から基地へと視線を向けると、基地の規模は普通ではなかった。予想を上回る巨大な基地。
 大きさからして日本淡路島をゴッソリ持ってきた感じ。

 海音が基地を鑑賞している間に、関係者以外の侵入禁止の基地上空区域へ入った。
 ヘリ内操縦席にあるスピーカーから音声が流れた。
『こちら管制塔。先程の要請を受領し。機体ハーリーのヘリポート001への着陸を許可する』
『着陸許可を感謝する。これより着陸態勢に移行する』
 管制塔の許可が出たことを確認しフォックスは指定のヘリポートである001にヘリを着陸させた。

 コバルトと海音がヘリから降りた。
 一方、海音はただ驚くしかなかった。何しろ兵士の数だけでなく、戦闘の面で必要とされる武器や器機といった物が海音の知る日本の自衛隊を越した状態だ。いや、下手をすればアメリカ軍のSEALSに並ぶレベルの物かも知れない。
 本管制塔が基地の真ん中に建設され、それに対して六角形に予備管制塔が建設されていた。
 当然、基地内には他にも沢山に建設物がある。
 海音の取る行為に不思議な感情を出したコバルト。
「どうしたの?」
 海音は基地内をキョロキョロと見ていた。
「いや、何というか・・・兵力と言うか軍事力と言うか、この軍が強いってのが辺りを見ただけで大抵は分かった。でも一つ引っかかるんだよな」
「とりあえず報告に行かないとダメだから、着いてきて」
 今はこの状況を理解するためにも、彼女(コバルト)と活動基地(アクティビティベース)のことを詳しく知る必要がある。
(俺、本当に死んだんだよな?)
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