トライエンド

わか

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第一章

第一話 三度目の死①

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 アルティア王国の辺境の地である開拓村が魔物に襲われた。
 名もない開拓村には、防衛の柵がなく、津波のように魔物がなだれ込んできたら、滅びるのは当然の結果だった。

 開拓村が魔物に襲われて滅びるのは、良くある話だ。魔物が襲いに来る危険があるにも関わらず、開拓する理由は、恵まれた広大な土地だから。作物を育てるに適した気候に土地。

 「最悪だ...」

 そんな開拓村で、も死んだ少年がいた。

 一度目は、為す術なく死んだ。

 二度目は、死んだはずと混乱して、考えが纏まらない中、両親らしき人に相談したが、変な夢を見たんだと言われ、聞き流された。そして、魔物が襲来してきて死んだ。

 少年は、背中が冷や汗で濡れた感覚に嫌悪感を抱いたが、起床し、汲んできた水で汗を流し、身支度を整える。


ーーーーー


 (さて、また死ぬのか?僕みたいなガキが予言みたく言っても笑われるだけだし。にしても、ここは?どこで、僕は誰だ?みたいな展開があると思っていたんだけどさー。なんつー過酷な場所で転生してのか意味がわからん。)

 前世?の記憶は、まぁ、何となくある。つまり、転生ということに思考がたどり着く。

 「はぁ...、死に戻りが僕の能力なのか?」

 魔物襲撃される日の朝。襲われるのは夜。そして僕が死ぬ日。
 僕は、三度目も間違いなく襲われると分かる。何となくだけどね。

 「カロン。どうしたの?」

 掘っ建て小屋みたいなのが僕が住んでいる家。中々、家に戻らない僕を母親らしき人が心配して声をかけてきた。

 「ごめんなさい。少し、ぼーっとしていたんだ。」

 「そう。早く、お家に戻りなさい。それと、朝ごはんの支度手伝ってちょうだい。」

 (僕の名前は、カロンって言うのか...初めて知りましたよ。)

 母親らしき人に返事をし、家の中に戻る。

 (そもそも、前の記憶は受け継がれてるし、前世の記憶もそれとなくある。記憶だけじゃ、生き残れる気がしねぇ)

 母親らしき人のご飯の支度を手伝いながら、考えることをやめない。

 (自問自答になってしまうが、母親らしき人、いやもう、この人が母親で間違いないと認定しないと話しが進まねぇ。身体が覚えているのか、ご飯の支度の手伝いは、ご覧の通り完璧に出来たと思う)

 母親に指示を受けながらではあるが、朝食の支度を完遂させたはいい。だが、まだ僕の父親が帰ってきていないから食べれないらしい。

 (今は、まだ朝。魔物襲来の夜まで時間がある。何の魔物かは知らんが、対策するべきか?)

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