どーも、反逆のオッサンです

わか

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転移

第1話 どーも異世界転移です

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前書き

初めまして、わかです。

2作目の小説ですが、至らない所が多いかと思いますが何卒よろしくお願いします。


本文

どーも、どこにでもいる普通のオッサンです。
なぜ、自己紹介したのかって?
なんとなくだよ、なんとなく。
ちなみに俺の名前は、只野健タダノ・ケン、31歳、男だ。

「ここは、どこだ?」

どうみても家の帰り道ではない。いきなり、森の中で遭難かよ。後ろを振り返ってみても木。前を向いて確認しても木。

「いかん、まじでどーするよ。そもそもなぜに森の中なの?俺、普通に仕事の帰宅途中だったんだが...」

仕事の帰り、車から降りて家に帰る途中に突然景色が変わって森の中。どう考えてもありえない現象。あれ?記憶が...

「まてまて、おかしい。絶対におかしいから、普通にありえないから。いや普通じゃない?あ、スマホで確認...」

鞄からスマホを取り出してロックを解除。

「はあ?なにこれ。使えないじゃん、圏外だし。というか電池マークがなくなってる...あとは、時間が20:30で日付がない?どうなってんの?」

スマホを操作しつつ、もし森で遭難したらどうするかを前にメモしていたのを思い出し確認する。

「ふふふふふ、いざこうなった時のためにメモ帳に保存しておいて良かった。俺ってば、さすが。
どれどれ、えーと、遭難した場合スマホの電波が届く場所に移動する。持ち物を確認する。大声で叫ぶなりして救助を求める。しかしこれはあくまでも日本の場合である。俺の趣味で読んでいる小説のテンプレでよくある異世界転移や転生の場合はモンスターがいるかもしれない。大声を出すのは控えて持ち物を確認し周囲を警戒。まぁ、あり得ない事だから気にするな俺。と書いてある。ふっ、まじであり得ない事が起きているだが...」

おもむろに空を見つめ、月を確認する。

「どうやら、ここは日本でも地球でもないらしい。月が2つある。いや、あれはそもそも月なのか。全然嬉しくない異世界転移のパターンだなこれは」

状況をひとつひとつ確認し、導き出した解は...
異世界転移である可能性がもっとも高い。
異世界転移となるとテンプレ的なストーリーがあるかもしれないが、そんなに世の中甘くないらしい。


ギャァーー、ギャァーーーーーッ。


空を飛んでいるものを見て、俺は深く理解する。あれは、いわゆるモンスターもしくは魔物というやつだろう。デカい翼を広げ空中に浮いて鳴いている。


「おい、転移するならもっと難易度低いところからスタートさせろや。あんなデカいモンスターと戦うとかありえない。もっとこう、なんというかなー。普通がいいんだよ、普通が。テンプレじゃなくても街の付近の森とかなら分かるんだが、ここがどこかわからない以上迂闊に動くことも出来ん」

とりあえず空中にいるモンスターの視界に入らないよう木の近くに行きそこに座り込む。正直、ここも安全とは言いがたいし寝ることも出来ない。
ここは一旦落ち着いて冷静になって考えるんだ。異世界の可能性が高い、いや、異世界と断定して行動した方がいい。ここから脱出出来る能力とかあるのかもしれない。あれを言うしかないな。

「ステータス...ステータス...ステータス!」

くそ、異世界転移や転生であるあるのネタなんだけどなにも起きない。あれか?鑑定しないと分からないパターンか?この場合現状どうすることも出来ないじゃないか。仕方ない、気配を薄くしてこの暗闇の中歩くしかないのか。俺、普通のオッサンだけど...いや、この暗闇の中歩くのは危険かもしれない。考えてみろ、武器もない、運動神経はいい方だけど能力がある訳でもない。詰んだかも。

「なんのモンスターが出るか分からないからな。ここは安全に事を進めよう。とりあえず、空中に飛んでいるモンスターを写真撮ってみるかな。なにか分かるかも...」


カシャ。


鑑定結果:ワイバーン


「えっ?鑑定結果ワイバーン?...まさかこのスマホが鑑定したのか、他のものも試そう」


カシャ。


鑑定結果:カバン


まぁそうなるわな。カバンはカバンだしね。このスマホすごくね?これが俺が異世界転移した際に獲得した能力かも。じゃあ、インカメラで自分を撮影してみるか。


カシャ。


鑑定結果:
◆名前 タダノ ケン
◆種族 人間
◆性別 男
◆年齢 31
◆Lv       1
◆HP     50
◆MP     50


「へぇー、これって凄いのか?いや、凄くないだろうな。普通ってやつだ。それはいいとして、このスマホ色々出来そうかも。このまま寝るのはまずい。スマホが電池切れを起こす感じでもないし、朝までいじり倒してスマホの能力の確認だな」



後書き

次回 スマホの能力
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