どーも、反逆のオッサンです

わか

文字の大きさ
36 / 145
シーワーズ帝国復讐編

第36話 どーも、ドラゴンゾンビです

しおりを挟む
前書き

前回のあらすじ

主人公 またアンデットと戯れる


本文


どーも、アンデットを退治に勤しんでいるオッサンです。
MPの回復の為にスキルを使用せずにハルバードを振り回してアンデットを葬っているんだけど、ユリさんたちは大丈夫だろうか。これは、戦争だ。生き残れるか分からない。ましてや、相手は格上だ。今ごろ、何人かは死んでいるだろう...現実は、甘くない。俺が好きな小説みたく、ハッピーエンドみたいな展開は最初から期待していない。


ガァぁガァアァ


「ハア?ドラゴンだと...おいおい、死霊使いネクロマンサーが用意していたのはアイツを召喚するためだったのか?」

鑑定結果: 冥砂竜アメミットLV85

アンデットを駆逐しながら、片手でスマホを操作し鑑定した。

「ヤベェ、LV85のドラゴンとか。今の姫たちでは勝てない!!どけぇーーっ、腐れ野郎共!!」

俺は、寄ってくるアンデットを蹴散らしながら前に進むが中々進まない。
くそっ、邪魔だ!どけよっ、ユリさんだけでも回収しなければ...


ドォンッ


「この音と振動は、ユリさん?」

『身体能力向上』

スキルを使用し、前に進む速度を早める。MP回復とかぬるいこと考えている暇はない。

「どけぇーーっ、邪魔だっ!!」

しくじった、ミスをした。初めから死霊使いネクロマンサーだけに焦点を合わせて攻撃すれば良かった。戦場では何が起きるか分からない、やはり情報収集をもっとするべきだった。

うん?

「今度は、なんだ!!ドラゴンの様子が...腐っていきやがる。死霊使いネクロマンサーめ、何かしたな」

鑑定結果:冥砂屍鬼竜アメミットゾンビLV90

レベルが上がっただと?そんなことあるのか?いや、あるんだろうな。

「チッ。厄介ではあるが、アンデットたちが動きを止めているこの瞬間に魔人族の本陣へ行かないと!」

何故だか知らないが、動きを止めているアンデットの横を通り抜けドラゴンゾンビ周辺にいると思われるユリさんたちのところへ全力で駆け進む。

居た!

「ユリさん!!」

「ケンさん!!」

ユリさんと合流し、今回復讐の協力をしている味方の状況を確認する。ユリさんの近くにはモイラさん、ハルさんは無事魔人を倒したみたいだ。もう一体の魔人も倒れ伏せているようで、ライアさんとカーラさんの姿が確認出来た。あとは姫さまとメイドたちだが...

「ユリさん、あのドラゴンゾンビの近くにあるメイド服の死体はなんだ?」

「シャロちゃんです、姉二人を死霊使いネクロマンサーに殺され、激情したシャロちゃんが冥砂竜アメミットの近くにいた死霊使いネクロマンサーに接近する過程でドラゴンの尾で攻撃され死亡しました」

「その死霊使いネクロマンサーは今どこ?」

「シャロちゃんが引きつけてくれたおかげで、死霊使いネクロマンサーの胸を貫通させたのですが...それを食べたドラゴンが今の現状です」

「おい!!オメェら突っ立てないでドラゴンゾンビから離れろっ!!」

俺の声に反応して、全員がドラゴンゾンビから距離を取る。まだ動き出さない...

「全員、姫さまのところに集まれ!!」

なぜ、動かない?ドラゴンゾンビ、どうした?

姫さまのところに集まった俺たち。これからどうする?考えろ、俺!!ここでは、ミノスに使った作戦は使えない。ならどうする?

「帝国側に逃げるぞ...今の俺たちには勝てねぇ。なぜ動かないかは知らないが今のうちにここから離れて帝国に押し付ける!」

姫さまは、憔悴した顔で俺を見る。

「マリアとメアリとシャロが殺されました。奴をコロシタイ…」

そんなこと言ってる暇はねーんだよ。

「アルテさん、姫さまを引っ張ってでも連れて行け!俺とユリさんはここでドラゴンゾンビの足止めをする!」

アルテさんが姫さまの頬を叩く。

「しっかりしてください!姫さま!貴女がいるから皆はまだ立っていられるのです」

「ごめんなさい...これは戦争、絶対に帝国ユルサナイ!」

「アルテさん、兵士に変装して帝国に侵入して、身を隠すこと。この赤い布を渡すしておくよ。その場所に俺とユリさんも行くから」

マジックバックと赤い布を渡して、早く行くように背中を押す。

「今のお前らがいると邪魔だ!早くいけ!」

ご武運を。

誰かは知らないが、その言葉が発しられてすぐ姫さまたちは帝国側だと思われる方角に向かって逃げていく。

「ケンさん、私だけ残したのは彼女たちを見捨てるためですか?」

確かに、囮として帝国側に逃げてもらったという事に見えるだろう。

「違うよ、生き残るためには俺とユリさんで姫さまたちの逃げる時間を稼がなくてはいけない。あのドラゴンゾンビは空を飛べるような体型ではないし、ユリさんの矢なら奴の目に当てることは出来るだろ?あんなデカい目をしているんだから」

「ケンさんはどうするのですか?私との約束はちゃんと覚えていますか?」

「もちろん覚えているよ。ユリさんが矢を放つまでの時間稼ぎをする。そのあと、もう片方の目にコッケンをぶち込んでやる」

アンデットたちは、まだ動き出さない...本当に奇妙な光景だな。命令を待っているとか?

「ユリさん、なんでドラゴンゾンビやアンデットたちは動かないと思う?」

「攻撃されるまで動かないとか、命令を待っているのか、罠があるとかですかね」

「俺もそう思う。作戦中止にしよう、こんな化け物相手にしてたら命が幾つあっても足りない」

「そうですね。このまま大人しく距離をとりましょう」

俺たちはジリジリと帝国側の方向に警戒しながら距離をとる。念のため、攻撃されても対応できるように武器を握り締めている。


バタ、バタッ、バタッ


今度は何?なんの音!?

周囲に居たアンデットが崩れ倒れていく。猛烈に嫌な予感がし、脱兎の如く逃げる。

「おいおいおいおいおいおい!あのドラゴンゾンビ、周囲のアンデットから何か吸い取ってないか?」

死霊使いネクロマンサーが、死ぬ最後に僕の力がこのドラゴンに備わるみたいなこと言ってました!」

「はあ?なにそれ。死霊使いネクロマンサーのスキルを行使出来るってことじゃないの?」

「た、たぶん…そうなのですかね」

マジかよ、ドラゴンのスペックに死霊使いネクロマンサーの力が備わるって…冗談抜きで笑えない状況だよ。

隠密スキルに身体能力向上スキルを併用させて、全力で逃げる。くそっ、さっき姫たちと一緒に逃げていればよかった。

あー、今日は何回ミスってんの俺!



後書き

次回 直感
しおりを挟む
感想 31

あなたにおすすめの小説

異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎

アノマロカリス
ファンタジー
『おぉ、勇者達よ! 良くぞ来てくれた‼︎』 見知らぬ城の中、床には魔法陣、王族の服装は中世の時代を感じさせる衣装… 俺こと不知火 朔夜(しらぬい さくや)は、クラスメートの4人と一緒に異世界に召喚された。 突然の事で戸惑うクラスメート達… だが俺はうんざりした顔で深い溜息を吐いた。 「またか…」 王族達の話では、定番中の定番の魔王が世界を支配しているから倒してくれという話だ。 そして儀式により…イケメンの正義は【勇者】を、ギャルっぽい美紅は【聖戦士】を、クラス委員長の真美は【聖女】を、秀才の悠斗は【賢者】になった。 そして俺はというと…? 『おぉ、伝承にある通り…異世界から召喚された者には、素晴らしい加護が与えられた!』 「それよりも不知火君は何を得たんだ?」 イケメンの正義は爽やかな笑顔で聞いてきた。 俺は儀式の札を見ると、【アンノウン】と書かれていた。 その場にいた者達は、俺の加護を見ると… 「正体不明で気味が悪い」とか、「得体が知れない」とか好き放題言っていた。 『ふむ…朔夜殿だけ分からずじまいか。だが、異世界から来た者達よ、期待しておるぞ!』 王族も前の4人が上位のジョブを引いた物だから、俺の事はどうでも良いらしい。 まぁ、その方が気楽で良い。 そして正義は、リーダーとして皆に言った。 「魔王を倒して元の世界に帰ろう!」 正義の言葉に3人は頷いたが、俺は正義に言った。 「魔王を倒すという志は立派だが、まずは魔物と戦って勝利をしてから言え!」 「僕達には素晴らしい加護の恩恵があるから…」 「肩書きがどんなに立派でも、魔物を前にしたら思う様には動けないんだ。現実を知れ!」 「何よ偉そうに…アンタだったら出来るというの?」 「良いか…殴り合いの喧嘩もしたことがない奴が、いきなり魔物に勝てる訳が無いんだ。お前達は、ゲーム感覚でいるみたいだが現実はそんなに甘く無いぞ!」 「ずいぶん知ったような口を聞くね。不知火は経験があるのか?」 「あるよ、異世界召喚は今回が初めてでは無いからな…」 俺は右手を上げると、頭上から光に照らされて黄金の甲冑と二振の聖剣を手にした。 「その…鎧と剣は?」 「これが証拠だ。この鎧と剣は、今迄の世界を救った報酬として貰った。」 「今迄って…今回が2回目では無いのか?」 「今回で7回目だ!マジでいい加減にして欲しいよ。」 俺はうんざりしながら答えた。 そう…今回の異世界召喚で7回目なのだ。 いずれの世界も救って来た。 そして今度の世界は…? 6月22日 HOTランキングで6位になりました! 6月23日 HOTランキングで4位になりました! 昼過ぎには3位になっていました.°(ಗдಗ。)°. 6月24日 HOTランキングで2位になりました! 皆様、応援有り難う御座いますm(_ _)m

【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?

お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。 飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい? 自重して目立たないようにする? 無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ! お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は? 主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。 (実践出来るかどうかは別だけど)

ユーヤのお気楽異世界転移

暇野無学
ファンタジー
 死因は神様の当て逃げです!  地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。

【完結】異世界に召喚されたので、好き勝手に無双しようと思います。〜人や精霊を救う?いいえ、ついでに女神様も助けちゃおうと思います!〜

月城 蓮桜音
ファンタジー
仕事に日々全力を注ぎ、モフモフのぬいぐるみ達に癒されつつ、趣味の読書を生き甲斐にしていたハードワーカーの神木莉央は、過労死寸前に女神に頼まれて異世界へ。魔法のある世界に召喚された莉央は、魔力量の少なさから無能扱いされるが、持ち前のマイペースさと素直さで、王子と王子の幼馴染達に愛され無双して行く物語です。 ※この作品は、カクヨムでも掲載しています。

レベルアップは異世界がおすすめ!

まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。 そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。

巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?

サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。 *この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。 **週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**

異世界で家をつくります~異世界転移したサラリーマン、念動力で街をつくってスローライフ~

ヘッドホン侍
ファンタジー
◆異世界転移したサラリーマンがサンドボックスゲームのような魔法を使って、家をつくったり街をつくったりしながら、マイペースなスローライフを送っていたらいつの間にか世界を救います◆ ーーブラック企業戦士のマコトは気が付くと異世界の森にいた。しかし、使える魔法といえば念動力のような魔法だけ。戦うことにはめっぽう向いてない。なんとか森でサバイバルしているうちに第一異世界人と出会う。それもちょうどモンスターに襲われているときに、女の子に助けられて。普通逆じゃないのー!と凹むマコトであったが、彼は知らない。守るにはめっぽう強い能力であったことを。 ※「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています。

処理中です...