68 / 145
サツキ公国編
第68話 どーも、激おこです
しおりを挟む
前書き
前回のあらすじ
主人公 ユリさんから遂に逃げ出す
本文
どーも、逃走中のオッサンです。
Ya-Ya-yah、ヤーヤヤー。殴りにいこうかー!ヤッホイ!!ユリさんから離れて、先程の集団の方へ爆速中。分かったとしか言ってないから、俺。勘違いしたユリさんが悪い。脳内ピンク色になっているユリさんが悪い。ユリさんのこと好きだけど、身体の関係はまだ早いと思う。そう、自覚しているんだ。好きになっていることを。ただ、怖い。はぁ、根性なしだよな...俺。
「なんだ?なんだ?」
「何か凄い勢いで近づいてくるぞ!」
「全員警戒!!」
屈強な男たち見て、少し安心する。俺は、息を整えながら男たちに話しかける。
「ま、待って。ヤバい女がこちらにくる。マジでヤバい。ここら一帯消滅するぞ!」
「な、何を言ってるんだお前...えっ?」
ッーーーーーーーーーー、コローーーーーーースッ
「な?聞こえたろ!早く逃げないとヤバいんだよ!俺は伝えたからな。死ぬなよ!」
俺は集団を盾にするため話しかけユリさんの警戒をさせる。その隙に逃げる。とにかく逃げる。大きな天幕の方へ逃げ込む。
「止まれ!止まれ!」
ドォォオッン
「何事だぁ?」
「おい、アレを見ろ!!何かが落ちたぞ!」
騒ぎ出す鉱夫や冒険者ぽい人たち。お世辞でも綺麗とは言えない女たち。ここらの人たちにも防波堤になってもらおう。
「バケモノが来てんだよ!早く対抗しないと死ぬぞ!」
「ハア?何言ってんだ!お前?」
「俺はキサラ法国の勇者パーティの1人だ。ほれ、証明書だ」
俺は盾持ちの勇者の仲間の死体から身分証を抜き取っていた。それを鉱夫の1人に投げ渡す。
「本物だ。キサラ法国の勇者パーティのベガ...だが、そいつはフルプレートを着ていたはず」
「寝込みを襲撃されたんだよ!勇者パーティは壊滅!俺の盾もお陀仏だ。その身分証は要らないからやるよ。じゃあな」
「お、おい。待てよ!俺たちも逃げるから連れててくれ!」
「道案内出来るか?」
「お、おうよ。任せろ!」
「なら早く支度しろ!敵は遠距離の技が得意だ!止まっていると射抜かれるぞ」
「わ、わかった!急げ、オメェら!」
冒険者ぽい人たちは、ユリさんを相手に立ち向かうらしい。鉱夫と女たちは、鉱山まで必死に逃げる。
「ベガさんよ!敵は、どんな奴なんだ?」
「ベガ?ああ、俺の事ね。敵は、恐らく魔人だ」
ユリさんを魔人扱いにする俺。本当にごめんよ。
「なんで魔人なんか居るんだよ!」
「俺たちが寝ている間に勇者が1人で突っ込んで、魔人を怒らせたんだ。俺以外は死んだがな」
「おいおい、そりゃー、不味いな...ここを右だ!そのまま真っ直ぐ進めば山の中、鉱山だ!」
隣を走る髭もじゃの男。誰だか知らないが恩に切る。そしてごめん。いい奴だったよ。
「お前たちは鉱山に逃げ込め!俺は敵を引きつけるために鉱山の中に入らない!この山を登る場所はあるか?」
「ベガさん、アンタ男だぜ。おう、ここは鉱山の入り口だが、もう少し先に行った場所が開けている。そこから登山出来るぜ!」
俺は、マジックバックからボロボロの血のついた服を取り出し男に渡す。
「こいつは、亡き仲間の遺留品だ。お前に託す。頼んだぞ!」
「任せてくれ!ベガさんも生き残ったら酒を一緒に酒を飲もう!」
「ああ、生き残れたらな」
俺は、髭もじゃから離れて登山道を身体能力向上スキルを発動させてひたすら走る。
ドッ、ガァァァアア
うひゃー、鉱山に矢を放ちやがったよ。ユリさん、激おこじゃん。ごめん、鉱夫たちよ。この世界で1番役に立った男たちだったぜ。
「はぁ、はぁ、はぁ、どんだけあるんだよ、この坂!今日走ってばっかりだ」
恐らくユリさんは、俺の血が付着した服に誘われて鉱山の中に入ったに違いない。
「どこに行くの?」
「ああん?決まってんだろ!この先にある国だよ」
「1人で?」
「そう...」
「ねぇ?ケンさん、私を置いてどこに行くつもり?」
「ギャーーーーーーーーーーッ」
「ケンさんの考えなんてお見通しよ。ふふ」
キィィイン
「ちょっ!本気か!?」
「ええ、本気よ。足を切断して、一生私と睦み合うの。素敵でしょ?」
「全然素敵じゃねーよ!」
この死者数百人を超える大惨事に、後に法国と魔人族の戦争が起きる。
後書き
次回 トラウマ
前回のあらすじ
主人公 ユリさんから遂に逃げ出す
本文
どーも、逃走中のオッサンです。
Ya-Ya-yah、ヤーヤヤー。殴りにいこうかー!ヤッホイ!!ユリさんから離れて、先程の集団の方へ爆速中。分かったとしか言ってないから、俺。勘違いしたユリさんが悪い。脳内ピンク色になっているユリさんが悪い。ユリさんのこと好きだけど、身体の関係はまだ早いと思う。そう、自覚しているんだ。好きになっていることを。ただ、怖い。はぁ、根性なしだよな...俺。
「なんだ?なんだ?」
「何か凄い勢いで近づいてくるぞ!」
「全員警戒!!」
屈強な男たち見て、少し安心する。俺は、息を整えながら男たちに話しかける。
「ま、待って。ヤバい女がこちらにくる。マジでヤバい。ここら一帯消滅するぞ!」
「な、何を言ってるんだお前...えっ?」
ッーーーーーーーーーー、コローーーーーーースッ
「な?聞こえたろ!早く逃げないとヤバいんだよ!俺は伝えたからな。死ぬなよ!」
俺は集団を盾にするため話しかけユリさんの警戒をさせる。その隙に逃げる。とにかく逃げる。大きな天幕の方へ逃げ込む。
「止まれ!止まれ!」
ドォォオッン
「何事だぁ?」
「おい、アレを見ろ!!何かが落ちたぞ!」
騒ぎ出す鉱夫や冒険者ぽい人たち。お世辞でも綺麗とは言えない女たち。ここらの人たちにも防波堤になってもらおう。
「バケモノが来てんだよ!早く対抗しないと死ぬぞ!」
「ハア?何言ってんだ!お前?」
「俺はキサラ法国の勇者パーティの1人だ。ほれ、証明書だ」
俺は盾持ちの勇者の仲間の死体から身分証を抜き取っていた。それを鉱夫の1人に投げ渡す。
「本物だ。キサラ法国の勇者パーティのベガ...だが、そいつはフルプレートを着ていたはず」
「寝込みを襲撃されたんだよ!勇者パーティは壊滅!俺の盾もお陀仏だ。その身分証は要らないからやるよ。じゃあな」
「お、おい。待てよ!俺たちも逃げるから連れててくれ!」
「道案内出来るか?」
「お、おうよ。任せろ!」
「なら早く支度しろ!敵は遠距離の技が得意だ!止まっていると射抜かれるぞ」
「わ、わかった!急げ、オメェら!」
冒険者ぽい人たちは、ユリさんを相手に立ち向かうらしい。鉱夫と女たちは、鉱山まで必死に逃げる。
「ベガさんよ!敵は、どんな奴なんだ?」
「ベガ?ああ、俺の事ね。敵は、恐らく魔人だ」
ユリさんを魔人扱いにする俺。本当にごめんよ。
「なんで魔人なんか居るんだよ!」
「俺たちが寝ている間に勇者が1人で突っ込んで、魔人を怒らせたんだ。俺以外は死んだがな」
「おいおい、そりゃー、不味いな...ここを右だ!そのまま真っ直ぐ進めば山の中、鉱山だ!」
隣を走る髭もじゃの男。誰だか知らないが恩に切る。そしてごめん。いい奴だったよ。
「お前たちは鉱山に逃げ込め!俺は敵を引きつけるために鉱山の中に入らない!この山を登る場所はあるか?」
「ベガさん、アンタ男だぜ。おう、ここは鉱山の入り口だが、もう少し先に行った場所が開けている。そこから登山出来るぜ!」
俺は、マジックバックからボロボロの血のついた服を取り出し男に渡す。
「こいつは、亡き仲間の遺留品だ。お前に託す。頼んだぞ!」
「任せてくれ!ベガさんも生き残ったら酒を一緒に酒を飲もう!」
「ああ、生き残れたらな」
俺は、髭もじゃから離れて登山道を身体能力向上スキルを発動させてひたすら走る。
ドッ、ガァァァアア
うひゃー、鉱山に矢を放ちやがったよ。ユリさん、激おこじゃん。ごめん、鉱夫たちよ。この世界で1番役に立った男たちだったぜ。
「はぁ、はぁ、はぁ、どんだけあるんだよ、この坂!今日走ってばっかりだ」
恐らくユリさんは、俺の血が付着した服に誘われて鉱山の中に入ったに違いない。
「どこに行くの?」
「ああん?決まってんだろ!この先にある国だよ」
「1人で?」
「そう...」
「ねぇ?ケンさん、私を置いてどこに行くつもり?」
「ギャーーーーーーーーーーッ」
「ケンさんの考えなんてお見通しよ。ふふ」
キィィイン
「ちょっ!本気か!?」
「ええ、本気よ。足を切断して、一生私と睦み合うの。素敵でしょ?」
「全然素敵じゃねーよ!」
この死者数百人を超える大惨事に、後に法国と魔人族の戦争が起きる。
後書き
次回 トラウマ
0
あなたにおすすめの小説
異世界召喚は7回目…って、いい加減にしろよ‼︎
アノマロカリス
ファンタジー
『おぉ、勇者達よ! 良くぞ来てくれた‼︎』
見知らぬ城の中、床には魔法陣、王族の服装は中世の時代を感じさせる衣装…
俺こと不知火 朔夜(しらぬい さくや)は、クラスメートの4人と一緒に異世界に召喚された。
突然の事で戸惑うクラスメート達…
だが俺はうんざりした顔で深い溜息を吐いた。
「またか…」
王族達の話では、定番中の定番の魔王が世界を支配しているから倒してくれという話だ。
そして儀式により…イケメンの正義は【勇者】を、ギャルっぽい美紅は【聖戦士】を、クラス委員長の真美は【聖女】を、秀才の悠斗は【賢者】になった。
そして俺はというと…?
『おぉ、伝承にある通り…異世界から召喚された者には、素晴らしい加護が与えられた!』
「それよりも不知火君は何を得たんだ?」
イケメンの正義は爽やかな笑顔で聞いてきた。
俺は儀式の札を見ると、【アンノウン】と書かれていた。
その場にいた者達は、俺の加護を見ると…
「正体不明で気味が悪い」とか、「得体が知れない」とか好き放題言っていた。
『ふむ…朔夜殿だけ分からずじまいか。だが、異世界から来た者達よ、期待しておるぞ!』
王族も前の4人が上位のジョブを引いた物だから、俺の事はどうでも良いらしい。
まぁ、その方が気楽で良い。
そして正義は、リーダーとして皆に言った。
「魔王を倒して元の世界に帰ろう!」
正義の言葉に3人は頷いたが、俺は正義に言った。
「魔王を倒すという志は立派だが、まずは魔物と戦って勝利をしてから言え!」
「僕達には素晴らしい加護の恩恵があるから…」
「肩書きがどんなに立派でも、魔物を前にしたら思う様には動けないんだ。現実を知れ!」
「何よ偉そうに…アンタだったら出来るというの?」
「良いか…殴り合いの喧嘩もしたことがない奴が、いきなり魔物に勝てる訳が無いんだ。お前達は、ゲーム感覚でいるみたいだが現実はそんなに甘く無いぞ!」
「ずいぶん知ったような口を聞くね。不知火は経験があるのか?」
「あるよ、異世界召喚は今回が初めてでは無いからな…」
俺は右手を上げると、頭上から光に照らされて黄金の甲冑と二振の聖剣を手にした。
「その…鎧と剣は?」
「これが証拠だ。この鎧と剣は、今迄の世界を救った報酬として貰った。」
「今迄って…今回が2回目では無いのか?」
「今回で7回目だ!マジでいい加減にして欲しいよ。」
俺はうんざりしながら答えた。
そう…今回の異世界召喚で7回目なのだ。
いずれの世界も救って来た。
そして今度の世界は…?
6月22日
HOTランキングで6位になりました!
6月23日
HOTランキングで4位になりました!
昼過ぎには3位になっていました.°(ಗдಗ。)°.
6月24日
HOTランキングで2位になりました!
皆様、応援有り難う御座いますm(_ _)m
異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?
お子様
ファンタジー
机の引き出しから過去未来ではなく異世界へ。
飛ばされた世界で日本のような快適な生活を過ごすにはどうしたらいい?
自重して目立たないようにする?
無理無理。快適な生活を送るにはお金が必要なんだよ!
お金を稼ぎ目立っても、問題無く暮らす方法は?
主人公の考えた手段は、ドン引きされるような内容だった。
(実践出来るかどうかは別だけど)
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
【完結】異世界に召喚されたので、好き勝手に無双しようと思います。〜人や精霊を救う?いいえ、ついでに女神様も助けちゃおうと思います!〜
月城 蓮桜音
ファンタジー
仕事に日々全力を注ぎ、モフモフのぬいぐるみ達に癒されつつ、趣味の読書を生き甲斐にしていたハードワーカーの神木莉央は、過労死寸前に女神に頼まれて異世界へ。魔法のある世界に召喚された莉央は、魔力量の少なさから無能扱いされるが、持ち前のマイペースさと素直さで、王子と王子の幼馴染達に愛され無双して行く物語です。
※この作品は、カクヨムでも掲載しています。
巻き込まれ召喚・途中下車~幼女神の加護でチート?
サクラ近衛将監
ファンタジー
商社勤務の社会人一年生リューマが、偶然、勇者候補のヤンキーな連中の近くに居たことから、一緒に巻き込まれて異世界へ強制的に召喚された。万が一そのまま召喚されれば勇者候補ではないために何の力も与えられず悲惨な結末を迎える恐れが多分にあったのだが、その召喚に気づいた被召喚側世界(地球)の神様と召喚側世界(異世界)の神様である幼女神のお陰で助けられて、一旦狭間の世界に留め置かれ、改めて幼女神の加護等を貰ってから、異世界ではあるものの召喚場所とは異なる場所に無事に転移を果たすことができた。リューマは、幼女神の加護と付与された能力のおかげでチートな成長が促され、紆余曲折はありながらも異世界生活を満喫するために生きて行くことになる。
*この作品は「カクヨム」様にも投稿しています。
**週1(土曜日午後9時)の投稿を予定しています。**
異世界で家をつくります~異世界転移したサラリーマン、念動力で街をつくってスローライフ~
ヘッドホン侍
ファンタジー
◆異世界転移したサラリーマンがサンドボックスゲームのような魔法を使って、家をつくったり街をつくったりしながら、マイペースなスローライフを送っていたらいつの間にか世界を救います◆
ーーブラック企業戦士のマコトは気が付くと異世界の森にいた。しかし、使える魔法といえば念動力のような魔法だけ。戦うことにはめっぽう向いてない。なんとか森でサバイバルしているうちに第一異世界人と出会う。それもちょうどモンスターに襲われているときに、女の子に助けられて。普通逆じゃないのー!と凹むマコトであったが、彼は知らない。守るにはめっぽう強い能力であったことを。
※「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる