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サツキ公国編
第116話 どーも、天ぷら死亡です
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前書き
前回のあらすじ
主人公 漫画を朗読する
本文
どーも、漫画を朗読したオッサンです。
日本の漫画は、世界を越えて感動を与えた。
今度は、漫画だけでなく小説も読んでみようかな。
それに、この世界の文字に変換してもらえば2度も読む必要ないな。
「ユリさんかネイレスさんのどちらでも良いんだけど、読んだセリフとかをこの世界の文字に変換してくれる?」
「いやよ」
「いやです」
「ぇ?なんで?」
「ケンさんが朗読することに意味があるんだから。これからもよろしくね」
「よろしくです」
あ、これ。何言ってもダメなやつだ。
2人が顔を振って、俺と目を合わせない。
「はぁ。別に良いけどさー、読みたい時に読めないのは結構辛いよ?ちなみに、俺はこの世界の文字を覚えるつもり一切ないから。話せるだけで十分。ということで交換条件として、俺が読みたいこの世界の本などがあったら読んでね」
「分かりました。私が読みましょう。仲良く2人で読みましょう?」
2人という言葉を強調するネイレスさん。それに素早く反応するユリさん。
また始まったよ...
俺は、2人の口喧嘩を放置し、夕飯の支度に取り掛かる。
「セレネ姫も食べるかな?多めに作っても損はしないし、ここで食べなくても持ち帰らせればいいしね」
ユリさんとネイレスさんの口喧嘩をBGMに天ぷらを作る。俺が特に好きな大葉と海苔の天ぷらを多めに作る。
かき揚げの具は、ごぼうや人参、玉ねぎなどを合わせたもの。
コンコン
「おっ?セレネ姫かな?ユリさん、ネイレスさん。喧嘩はやめて確認してきて。俺は、料理で手がはなせない。ネイレスさんは、念の為だけど隠れてくれると助かる」
口喧嘩をやめて、俺の指示に従ってそれぞれ行動する。
ユリさんは、玄関へ行き対応。ネイレスさんは、俺の近くに来て、キッチンの下に隠れる。
「どちら様?」
「巡回しております、神官です。こちらから良い香りがしたものですからお恵みを頂きたく存じます」
セレネ姫の声ではない?扉越しだと聞き取りにくい。
俺は、ネイレスさんに銃を渡し、小声で話す。
「ネイレスさん、2階の窓から外の様子を確認してくれる?」
「かしこまりました。すぐ確認して参ります」
ネイレスさんは、音を最小限に抑え移動する。
「ケンさん、どうする?」
「ユリさん、セレネ姫やその一行の声ではないんだね?」
「ええ。私の知らない声ね」
「なら、扉越しで構わないから適当な理由で断ってくれ」
「分かったわ。ふふ」
ユリさんが深い笑みを浮かべて玄関の扉の向こうにいる神官を名乗る者に告げる。
「あいにく、私たちの最後の食糧なの。貴女に渡す食糧はないわ。さっさと失せなさい」
おいおい、煽ってどうするよ!?
「その言葉、神に誓いますか?」
「はあ?神?存在するかどうかも分からないものに誓うつもりなんてない。早く失せて」
「神への冒涜…仕方ありません。貴女を罰します」
『光の矢!!』
ユリさんが、扉から離れ、横へ飛び魔法を回避する。
「ああ!!ユリさん!天ぷらが!」
出来上がった天ぷらを皿に盛り付けてテーブルに置いていたのだが、扉を破壊した光の矢がリビングにある食卓に突き刺さり爆散する。
大切な食べ物が...許さん!殺す。
「ユリ、殺せ」
扉の先にいた神官の背後に一瞬で移動したユリさんが、心臓を剣で突き刺す。
「こふっ...な、なんですか。神への冒涜…」
事切れた神官を路地に放り投げるユリさん。
俺が作った天ぷらが殆ど魔法で消失しちまった。
「け、ケンさん?大丈夫?」
「大丈夫じゃない。楽しみにしていた天ぷらが消えた。神がそんなに偉いのか?神官なら何やってもいいのか?家を破壊してもいいのか?」
「ケンさん、落ち着いて?ね?私も手伝うし、また作れば...」
「もう、大葉がない。海苔も使い切った。楽しみにしていた天ぷらがない。ユリ、ネイレスに伝えろ。部屋に置いてある全ての物を撤収して、神殿に乗り込むと。幸い、MPは半分くらい回復している」
「わ、分かったわ」
ユリさんが煽らなくても神官は、魔法を放って食糧を強奪していただろう。
それにセレネ姫が馬車を届けるに来るのが遅い。
「何かあったのか?チッ、ムカつく。MPが回復するのに6時間で半分か...」
スマホに表示されている時間を確認した後、キッチンに置いてある物全てマジックバッグに仕舞う。
「す、すみません。はぁはぁ、はぁ。ケン様いらっしゃいますか?」
玄関の先から声が聞こえた。
セレネ姫?息を切らしてどうした?
玄関の方へ警戒をしながら近寄る。
「セレネ姫!?血が...大丈夫じゃなさそうだな」
『上級治癒』
「お手を煩わせて申し訳ありません。先にこれを」
馬車が入っていたマジックバッグをセレネ姫から受け取り、とりあえず家の中に入ってもらう。
「ケン様たちも被害に...」
リビングが扉やテーブルなどの破片が散乱しているのを見て呟くセレネ姫。
「それで、セレネ姫。何があった?」
「はい、まずは先にお礼を。治癒して頂きありがとうございます。現在、神殿勢力と言いますか、法国の神官が扇動して民によるクーデターが行われています。混乱が混乱を呼んで被害が...私たちも宿泊していた宿が襲撃され少々傷を負いました」
「そう...アルテさんたちは?」
「ケイアによる回復を受けて、この近くに避難しております。商人プルトスとの契約が切れましたので依頼のものを届けに来たのです」
ドタバタ音を立てながら2階から降りてくるユリさんとネイレスさん。
「ケンさん、お待たせ。ケンさんの部屋の物も回収しておいたわよ。あら、セレネ姫。貴女も大変そうね」
血が付着しているセレネ姫を見て発言するユリさん。
それに追従して、ネイレスさんがセレネ姫を見て尋ねる。
「セレネ姫、依頼完遂ですね。この家の2階が空いてますのでご自由にお使い下さい」
「ありがとうございます。アルテたちを迎えに行きます。ケン様たちはどちらへ?」
皆の視線が俺に集まる。
今回の公国でのリーダーはネイレスさんだけど、この場合は仕方ない。
「神官を駆逐する。それを邪魔する奴らも殺す」
「分かりました。ご武運を」
頭を下げるセレネ姫の横を通り、外に出て、すぐ俺たちがいた家の屋根に飛び移る。
「ユリさん、さっきは強い口調で命令してごめん。感情がコントロール出来なかった」
「謝らなくてもいいわ。それより、守護者が乱入してきた場合も備えとおかないと...」
「もう居ないと思う。グレンがこんなこと許すか?」
「確かに、格好は別として理知的な方でしたね。このような蛮行を許すとは思いません」
公国レスト王率いる騎士、法国神殿勢力によるクーデター、そして俺たち復讐者。
大きな戦いが幕を開けるってやつかな。
後書き
次回 銃口
前回のあらすじ
主人公 漫画を朗読する
本文
どーも、漫画を朗読したオッサンです。
日本の漫画は、世界を越えて感動を与えた。
今度は、漫画だけでなく小説も読んでみようかな。
それに、この世界の文字に変換してもらえば2度も読む必要ないな。
「ユリさんかネイレスさんのどちらでも良いんだけど、読んだセリフとかをこの世界の文字に変換してくれる?」
「いやよ」
「いやです」
「ぇ?なんで?」
「ケンさんが朗読することに意味があるんだから。これからもよろしくね」
「よろしくです」
あ、これ。何言ってもダメなやつだ。
2人が顔を振って、俺と目を合わせない。
「はぁ。別に良いけどさー、読みたい時に読めないのは結構辛いよ?ちなみに、俺はこの世界の文字を覚えるつもり一切ないから。話せるだけで十分。ということで交換条件として、俺が読みたいこの世界の本などがあったら読んでね」
「分かりました。私が読みましょう。仲良く2人で読みましょう?」
2人という言葉を強調するネイレスさん。それに素早く反応するユリさん。
また始まったよ...
俺は、2人の口喧嘩を放置し、夕飯の支度に取り掛かる。
「セレネ姫も食べるかな?多めに作っても損はしないし、ここで食べなくても持ち帰らせればいいしね」
ユリさんとネイレスさんの口喧嘩をBGMに天ぷらを作る。俺が特に好きな大葉と海苔の天ぷらを多めに作る。
かき揚げの具は、ごぼうや人参、玉ねぎなどを合わせたもの。
コンコン
「おっ?セレネ姫かな?ユリさん、ネイレスさん。喧嘩はやめて確認してきて。俺は、料理で手がはなせない。ネイレスさんは、念の為だけど隠れてくれると助かる」
口喧嘩をやめて、俺の指示に従ってそれぞれ行動する。
ユリさんは、玄関へ行き対応。ネイレスさんは、俺の近くに来て、キッチンの下に隠れる。
「どちら様?」
「巡回しております、神官です。こちらから良い香りがしたものですからお恵みを頂きたく存じます」
セレネ姫の声ではない?扉越しだと聞き取りにくい。
俺は、ネイレスさんに銃を渡し、小声で話す。
「ネイレスさん、2階の窓から外の様子を確認してくれる?」
「かしこまりました。すぐ確認して参ります」
ネイレスさんは、音を最小限に抑え移動する。
「ケンさん、どうする?」
「ユリさん、セレネ姫やその一行の声ではないんだね?」
「ええ。私の知らない声ね」
「なら、扉越しで構わないから適当な理由で断ってくれ」
「分かったわ。ふふ」
ユリさんが深い笑みを浮かべて玄関の扉の向こうにいる神官を名乗る者に告げる。
「あいにく、私たちの最後の食糧なの。貴女に渡す食糧はないわ。さっさと失せなさい」
おいおい、煽ってどうするよ!?
「その言葉、神に誓いますか?」
「はあ?神?存在するかどうかも分からないものに誓うつもりなんてない。早く失せて」
「神への冒涜…仕方ありません。貴女を罰します」
『光の矢!!』
ユリさんが、扉から離れ、横へ飛び魔法を回避する。
「ああ!!ユリさん!天ぷらが!」
出来上がった天ぷらを皿に盛り付けてテーブルに置いていたのだが、扉を破壊した光の矢がリビングにある食卓に突き刺さり爆散する。
大切な食べ物が...許さん!殺す。
「ユリ、殺せ」
扉の先にいた神官の背後に一瞬で移動したユリさんが、心臓を剣で突き刺す。
「こふっ...な、なんですか。神への冒涜…」
事切れた神官を路地に放り投げるユリさん。
俺が作った天ぷらが殆ど魔法で消失しちまった。
「け、ケンさん?大丈夫?」
「大丈夫じゃない。楽しみにしていた天ぷらが消えた。神がそんなに偉いのか?神官なら何やってもいいのか?家を破壊してもいいのか?」
「ケンさん、落ち着いて?ね?私も手伝うし、また作れば...」
「もう、大葉がない。海苔も使い切った。楽しみにしていた天ぷらがない。ユリ、ネイレスに伝えろ。部屋に置いてある全ての物を撤収して、神殿に乗り込むと。幸い、MPは半分くらい回復している」
「わ、分かったわ」
ユリさんが煽らなくても神官は、魔法を放って食糧を強奪していただろう。
それにセレネ姫が馬車を届けるに来るのが遅い。
「何かあったのか?チッ、ムカつく。MPが回復するのに6時間で半分か...」
スマホに表示されている時間を確認した後、キッチンに置いてある物全てマジックバッグに仕舞う。
「す、すみません。はぁはぁ、はぁ。ケン様いらっしゃいますか?」
玄関の先から声が聞こえた。
セレネ姫?息を切らしてどうした?
玄関の方へ警戒をしながら近寄る。
「セレネ姫!?血が...大丈夫じゃなさそうだな」
『上級治癒』
「お手を煩わせて申し訳ありません。先にこれを」
馬車が入っていたマジックバッグをセレネ姫から受け取り、とりあえず家の中に入ってもらう。
「ケン様たちも被害に...」
リビングが扉やテーブルなどの破片が散乱しているのを見て呟くセレネ姫。
「それで、セレネ姫。何があった?」
「はい、まずは先にお礼を。治癒して頂きありがとうございます。現在、神殿勢力と言いますか、法国の神官が扇動して民によるクーデターが行われています。混乱が混乱を呼んで被害が...私たちも宿泊していた宿が襲撃され少々傷を負いました」
「そう...アルテさんたちは?」
「ケイアによる回復を受けて、この近くに避難しております。商人プルトスとの契約が切れましたので依頼のものを届けに来たのです」
ドタバタ音を立てながら2階から降りてくるユリさんとネイレスさん。
「ケンさん、お待たせ。ケンさんの部屋の物も回収しておいたわよ。あら、セレネ姫。貴女も大変そうね」
血が付着しているセレネ姫を見て発言するユリさん。
それに追従して、ネイレスさんがセレネ姫を見て尋ねる。
「セレネ姫、依頼完遂ですね。この家の2階が空いてますのでご自由にお使い下さい」
「ありがとうございます。アルテたちを迎えに行きます。ケン様たちはどちらへ?」
皆の視線が俺に集まる。
今回の公国でのリーダーはネイレスさんだけど、この場合は仕方ない。
「神官を駆逐する。それを邪魔する奴らも殺す」
「分かりました。ご武運を」
頭を下げるセレネ姫の横を通り、外に出て、すぐ俺たちがいた家の屋根に飛び移る。
「ユリさん、さっきは強い口調で命令してごめん。感情がコントロール出来なかった」
「謝らなくてもいいわ。それより、守護者が乱入してきた場合も備えとおかないと...」
「もう居ないと思う。グレンがこんなこと許すか?」
「確かに、格好は別として理知的な方でしたね。このような蛮行を許すとは思いません」
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