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サツキ公国編
第121話 どーも、心の一部です
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前書き
前回のあらすじ
主人公 ユリさんとネイレスさんのアレの日を知る
本文
どーも、何かと喧嘩していた原因の1つがアレだと分かって今後も起こりうるだろう喧嘩の日にちには、2人から距離を置こうと思ったオッサンです。
「日々勉強だね。うん、これも人生の醍醐味なのかも」
小声で呟き、2人に声をかける。
「もう、今日はMPがあまり残っていないから休むよ。この家の住人が帰ってこないけど、念の為、時間を決めて睡眠を取ろうか」
「そうね、お風呂...は、なさそうだから、布で身体吹いてからクリーンの魔法を使いましょ」
ユリさんの提案に同意の意味を込めて頷く。
ネイレスさんも頷き、順番に空いている部屋で身体を綺麗にしていく。
「ふぅー。サッパリ。ユリさんとネイレスさんは先に寝て回復に専念して。俺は、見張りついでにこの部屋にある物全てマジッグバッグにしまって捨ててくる」
ネイレスさんが心配した顔で手伝いを申し出るが、お断りする。
「断る理由は、ただ1つ。ユリさんとネイレスさんの今の状態だと死ぬから。魔法が使用できないと戦闘で負ける可能性が高い。分かったなら、はよ寝なさい」
心配な顔から険しい顔になるユリさんとネイレスさん。
「そんなにハッキリ言わなくても良いじゃない...ケンさんの服貸して。それ着て寝るから」
「私も貸して下さい。心身リラックス出来て回復が早まります」
どんな根拠があって言っているのか分からないけど、服を貸すことに抵抗は無いため、言われた通りもしくは望んでいるであろう着ていた服を渡す。
「今日は素直に貸してくれたわね。ふふ、すぅー。ケンさんの匂い...」
「ふふふ。溜まりませんね。癒されます。すぅー、はぁはぁ」
適当な場所にベッドを配置して、ユリさんとネイレスさんを先に寝かせる。
余程、喧嘩という名の殺し合いで疲れたのか、すぐに眠りについた。
「今日も色々あったな。朝からユリさんの血を飲んで、漫画を朗読して、天ぷらを処滅させられ、喧嘩が勃発して、神官などと戦闘になった。あれ?思ったより苦に思っていない自分がいる気がする」
占拠した部屋にある物をマジッグバッグに放り込みながら、今日の出来事を振り替えていく。
自分勝手に生きていこうと思っていたけど、振り回されている自分もいて、それに対してユリさんとネイレスさんだから別にいいやと許している?言葉が適切か分からないけど、心を許している自分がいると客観的に見て思った。
「マズイな...この生活に慣れると、失った時に激しく心が乱れる。いや、マズイと思う程でもないかな?でも、この世界は、命の価値がとてつもなく低い。覚悟は、常に持っていた方が精神的に良さそう」
占拠した部屋は、恐らく女性が使用していたと思われる。クローゼットに入っていた服が全て女性物。
「ユリさんとネイレスさんが着るには少し小さいかも。全部破棄だな。先の戦闘に巻き込まれて死んだか知らんけど、俺たちの寝床になってくれて助かったよ。名も顔も知らない女よ」
もし生存していて、この部屋というか家に帰ってきたらどうしよう。
その時は、お金か食糧を与えて...いや、敵にお金や食糧を与えてもプラスにならないな。
答えは、殺す。これ一択。
「でも、こんな夜中なのに帰宅しないということはクーデターに参加しているか死んでいるかのどっちかだな。はぁ、どうでもいいけど、服多すぎ。ここで燃やせたらどんなに楽なんだろうか」
テーブルやソファー以外の全てをマジッグバッグに入れ終わるまで5時間費やした。
「疲れた...あと、クリーンの魔法をかけて。ほい!」
ホコリなとを浄化したのか分からないが、クリーンの魔法で部屋が清潔になり、余計な物が無いため開放感が出来た。
「少し休憩してから朝食の準備と保存食の調理をしよ。保存食は何が良いかな…ぁ!米があったな。おにぎりを大量に作ろう。あと肉料理も」
ユリさんとネイレスさんの口に合うか分からないため、パンの保存食も用意しておこう。
窓を締め切りご飯が狙われないように対策をしてから調理を始める。
調理から3時間後、ユリさんとネイレスさんが起き、無言でテーブルに乗っているご飯を食べ始める。
「美味しい...」
「幸せです...」
「ありがとう。米食べているけど平気なの?」
意外なことに、おにぎりを沢山食べている2人。
サンドイッチも用意していたけど、おにぎりを片手にフォークで野菜炒めを絡めて食べる。
「見たことの無い食べ物をケンさんが用意したら、初めに食べようと決めているの。ネイレスに全部食べられることは断固拒否」
「ユリと同じで、ケンさんの用意してくれた食事なら何でも食べます。あと、ユリ、一言余計です」
「おにぎりって言うんだよ、それ。美味しい?」
「美味しいわ。おにぎりの中に焼き魚が入っていてそれを包んでいる塩が効いた海苔。最高の組み合わせ。まるで私たちみたいに調和が取れているわね」
「公国の食材で、これだけの物が出来上がるなんて捨てたもんじゃないですね。あと、ユリ、その調和に私も入っているのですか?」
「もちろんよ。ネイレスはアクセントの塩ね。米がケンさんで焼き魚と海苔は私よ」
「はいはい。嫌悪な空気にならないの。美味しければそれで良いじゃない。あと、これ作るの簡単だから今度教えるよ」
俺はおにぎりを2つ食べ、歯を磨いてからベッドに入りすぐ眠りにつく。
ユリさんとネイレスさんがベッドの方へ来るのを感覚で察知するが無視して寝る。
※ユリ視点
「ふふふ、ケンさんが安心して寝ているわ。この寝顔をずっと見ていたい」
私の言葉に対してネイレスは険しい顔をしている。
「ねぇ、ユリ。私たちケンさんに依存し過ぎではありませんか?優先的に寝かせてもらって、食事も用意してもらっています...」
「ネイレスの言いたいことは分かるわよ。私たちが負担になっているのでは?でしょ?」
驚いた顔になったネイレスを見て、私は笑いが込み上げる。
「なに、笑っているのか分かりませんが、ユリも同じことを考えているなら少しは考えて下さい」
「ケンさんは、変わったわ」
「それは、どういうことですか?」
「私と初めて会った時言われたの。偽善をするなって。以前のケンさんなら、今の私たちを見捨てることに躊躇しなかったはず。でも、その気配が全くない」
「偽善ですか...確かに、今の私たちも上面だけの人間はお引き取り願いたいです。ユリ、貴女は...」
初めてケンさんと出会った時のことを思い出しつつ、ネイレスとの出会いも思い浮かべる。
「私たちは、ケンさんの心の一部になっているわ。貴女も薄々分かっているのではなくて?なんだかんだで、助けてくれる。守ってくれる。本当のケンさんは、とても優しくて強くて...カッコイイわ」
「そうですね。全くその通りですよ、ユリ。だから、ケンさんの為に死ねないし、ケンさんの邪魔をする者や出来事は、私たちが排除しなくてはいけません。ユリ、先に行きますか?」
ケンさんが眠りについてすぐに周囲の警戒の為に、龍眼化スキルを発動させていた。
ネイレスも同様に龍眼化のスキルを発動している。
ネイレスが言う排除とは、私たちが居る家を取り囲むようにいる愚かな人間ども。
「何度も言っているけれど、今回は貴女がリーダーよ。貴女の指示に従うわ」
「そうてすか...ならこの部屋に戦闘の音を聞こえないようにして下さい。この寝顔は死守するべきです」
ネイレスがケンさんの頬にキスをして外に出る。
私は精霊魔法で風の結界を展開して、ケンさんの眠りを妨げないようにする。
「ネイレスだけずるいわよ。私も...」
ネイレスがキスした反対側の頬にキスをする。
優越感に浸りつつ、ケンさんの眠りの邪魔をしに来た愚者に腹を立てる。
「ネイレス、ケンさんが起きるまで頑張って...」
私は、ケンさんのお腹を撫でつつ、ネイレスの帰りを待つ。
後書き
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主人公 ユリさんとネイレスさんのアレの日を知る
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どーも、何かと喧嘩していた原因の1つがアレだと分かって今後も起こりうるだろう喧嘩の日にちには、2人から距離を置こうと思ったオッサンです。
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ユリさんの提案に同意の意味を込めて頷く。
ネイレスさんも頷き、順番に空いている部屋で身体を綺麗にしていく。
「ふぅー。サッパリ。ユリさんとネイレスさんは先に寝て回復に専念して。俺は、見張りついでにこの部屋にある物全てマジッグバッグにしまって捨ててくる」
ネイレスさんが心配した顔で手伝いを申し出るが、お断りする。
「断る理由は、ただ1つ。ユリさんとネイレスさんの今の状態だと死ぬから。魔法が使用できないと戦闘で負ける可能性が高い。分かったなら、はよ寝なさい」
心配な顔から険しい顔になるユリさんとネイレスさん。
「そんなにハッキリ言わなくても良いじゃない...ケンさんの服貸して。それ着て寝るから」
「私も貸して下さい。心身リラックス出来て回復が早まります」
どんな根拠があって言っているのか分からないけど、服を貸すことに抵抗は無いため、言われた通りもしくは望んでいるであろう着ていた服を渡す。
「今日は素直に貸してくれたわね。ふふ、すぅー。ケンさんの匂い...」
「ふふふ。溜まりませんね。癒されます。すぅー、はぁはぁ」
適当な場所にベッドを配置して、ユリさんとネイレスさんを先に寝かせる。
余程、喧嘩という名の殺し合いで疲れたのか、すぐに眠りについた。
「今日も色々あったな。朝からユリさんの血を飲んで、漫画を朗読して、天ぷらを処滅させられ、喧嘩が勃発して、神官などと戦闘になった。あれ?思ったより苦に思っていない自分がいる気がする」
占拠した部屋にある物をマジッグバッグに放り込みながら、今日の出来事を振り替えていく。
自分勝手に生きていこうと思っていたけど、振り回されている自分もいて、それに対してユリさんとネイレスさんだから別にいいやと許している?言葉が適切か分からないけど、心を許している自分がいると客観的に見て思った。
「マズイな...この生活に慣れると、失った時に激しく心が乱れる。いや、マズイと思う程でもないかな?でも、この世界は、命の価値がとてつもなく低い。覚悟は、常に持っていた方が精神的に良さそう」
占拠した部屋は、恐らく女性が使用していたと思われる。クローゼットに入っていた服が全て女性物。
「ユリさんとネイレスさんが着るには少し小さいかも。全部破棄だな。先の戦闘に巻き込まれて死んだか知らんけど、俺たちの寝床になってくれて助かったよ。名も顔も知らない女よ」
もし生存していて、この部屋というか家に帰ってきたらどうしよう。
その時は、お金か食糧を与えて...いや、敵にお金や食糧を与えてもプラスにならないな。
答えは、殺す。これ一択。
「でも、こんな夜中なのに帰宅しないということはクーデターに参加しているか死んでいるかのどっちかだな。はぁ、どうでもいいけど、服多すぎ。ここで燃やせたらどんなに楽なんだろうか」
テーブルやソファー以外の全てをマジッグバッグに入れ終わるまで5時間費やした。
「疲れた...あと、クリーンの魔法をかけて。ほい!」
ホコリなとを浄化したのか分からないが、クリーンの魔法で部屋が清潔になり、余計な物が無いため開放感が出来た。
「少し休憩してから朝食の準備と保存食の調理をしよ。保存食は何が良いかな…ぁ!米があったな。おにぎりを大量に作ろう。あと肉料理も」
ユリさんとネイレスさんの口に合うか分からないため、パンの保存食も用意しておこう。
窓を締め切りご飯が狙われないように対策をしてから調理を始める。
調理から3時間後、ユリさんとネイレスさんが起き、無言でテーブルに乗っているご飯を食べ始める。
「美味しい...」
「幸せです...」
「ありがとう。米食べているけど平気なの?」
意外なことに、おにぎりを沢山食べている2人。
サンドイッチも用意していたけど、おにぎりを片手にフォークで野菜炒めを絡めて食べる。
「見たことの無い食べ物をケンさんが用意したら、初めに食べようと決めているの。ネイレスに全部食べられることは断固拒否」
「ユリと同じで、ケンさんの用意してくれた食事なら何でも食べます。あと、ユリ、一言余計です」
「おにぎりって言うんだよ、それ。美味しい?」
「美味しいわ。おにぎりの中に焼き魚が入っていてそれを包んでいる塩が効いた海苔。最高の組み合わせ。まるで私たちみたいに調和が取れているわね」
「公国の食材で、これだけの物が出来上がるなんて捨てたもんじゃないですね。あと、ユリ、その調和に私も入っているのですか?」
「もちろんよ。ネイレスはアクセントの塩ね。米がケンさんで焼き魚と海苔は私よ」
「はいはい。嫌悪な空気にならないの。美味しければそれで良いじゃない。あと、これ作るの簡単だから今度教えるよ」
俺はおにぎりを2つ食べ、歯を磨いてからベッドに入りすぐ眠りにつく。
ユリさんとネイレスさんがベッドの方へ来るのを感覚で察知するが無視して寝る。
※ユリ視点
「ふふふ、ケンさんが安心して寝ているわ。この寝顔をずっと見ていたい」
私の言葉に対してネイレスは険しい顔をしている。
「ねぇ、ユリ。私たちケンさんに依存し過ぎではありませんか?優先的に寝かせてもらって、食事も用意してもらっています...」
「ネイレスの言いたいことは分かるわよ。私たちが負担になっているのでは?でしょ?」
驚いた顔になったネイレスを見て、私は笑いが込み上げる。
「なに、笑っているのか分かりませんが、ユリも同じことを考えているなら少しは考えて下さい」
「ケンさんは、変わったわ」
「それは、どういうことですか?」
「私と初めて会った時言われたの。偽善をするなって。以前のケンさんなら、今の私たちを見捨てることに躊躇しなかったはず。でも、その気配が全くない」
「偽善ですか...確かに、今の私たちも上面だけの人間はお引き取り願いたいです。ユリ、貴女は...」
初めてケンさんと出会った時のことを思い出しつつ、ネイレスとの出会いも思い浮かべる。
「私たちは、ケンさんの心の一部になっているわ。貴女も薄々分かっているのではなくて?なんだかんだで、助けてくれる。守ってくれる。本当のケンさんは、とても優しくて強くて...カッコイイわ」
「そうですね。全くその通りですよ、ユリ。だから、ケンさんの為に死ねないし、ケンさんの邪魔をする者や出来事は、私たちが排除しなくてはいけません。ユリ、先に行きますか?」
ケンさんが眠りについてすぐに周囲の警戒の為に、龍眼化スキルを発動させていた。
ネイレスも同様に龍眼化のスキルを発動している。
ネイレスが言う排除とは、私たちが居る家を取り囲むようにいる愚かな人間ども。
「何度も言っているけれど、今回は貴女がリーダーよ。貴女の指示に従うわ」
「そうてすか...ならこの部屋に戦闘の音を聞こえないようにして下さい。この寝顔は死守するべきです」
ネイレスがケンさんの頬にキスをして外に出る。
私は精霊魔法で風の結界を展開して、ケンさんの眠りを妨げないようにする。
「ネイレスだけずるいわよ。私も...」
ネイレスがキスした反対側の頬にキスをする。
優越感に浸りつつ、ケンさんの眠りの邪魔をしに来た愚者に腹を立てる。
「ネイレス、ケンさんが起きるまで頑張って...」
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