どーも、反逆のオッサンです

わか

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サツキ公国編

第129話 どーも、引き時です

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前書き

前回のあらすじ

主人公たち 毒をくらう


本文


どーも、おんぶしてもらっているオッサンです。
意外に毒って遅効性なのか?と考えてみたけど、そもそも前の世界にいた頃とは体力に違いがあるということに気付いき、鍛えてレベルを上げていて良かったと心底思った。まぁ、今考えることではないのかもしれないが、ユリさんにおんぶしてもらっている時間暇なんだよね。

「ゼロ、魔人族がいた場合、どう対処すれば良いですか?」

俺とユリさんを守るように警戒してくれているネイレスさんから質問を受ける。

「うーん。魔人族って未知数で厄介な存在という認識なんだよね、俺。出来れば情報収集してから相対したいかな。人間に関して言えば、法国の守護者よりは弱いと思っているけど、奇襲されると俺たちでもダメージを受けるということは今回の戦闘で分かったから慎重に対応しないといけないね。それと、屋内の戦闘の経験が皆無に近いのは不安要素かな」

「ゼロの言う通りね。屋内の戦闘は、今回が初めてかもしれない。ツヴァイ、ムキになって攻めるのはオススメしないわ。一旦引くのも視野に入れといて」

俺とユリさんからの返事を吟味し、考えがまとまったのか、大きく息を吸って吐く。

「目先のことより大事なことを忘れてはいけませんね。命が最優先。死んでしまったら意味がありませんし...はぁ、撤退しましょう。レスト王は、別の機会に必ず殺ります」

「了解。さっさと逃げよう。ユリさん、GO!」

「ふふ、ケンさん、偽名やめちゃうのね。ユリと言われた方が嬉しいから良いのだけど...隠密スキルだけ発動してくれる?」

「うぃー」

「ユリ、大変なら私と代わりましょうか?」

「余計なお世話よ、ネイレス。ぐずっていないでさっさと行くわよ」

恨めしそうな声を出しつつ、周囲の警戒を最大限してくれるネイレスさん。本当に有難い。
俺たちは、隠密スキルを発動させ、王宮から脱出する。その際、ユリさんとネイレスさんは、スキルの超身体能力向上を使用して全力で門の外まで走り適当な建物の屋根の上に避難する。

「追っ手が来ない...公国は、人員不足なのかしら?」

「私たちが原因だと思いますよ、ユリ。あれだけ殺したのですから」

王宮内での戦闘は、結構な時間を使っていたらしい。
現に空は満天の星が輝いている。節約か、それとも魔力供給を行えないのか分からないが街に光が宿っていない。
俺は、ユリさんからおしりを何度も揉まれている。
えへ、ふふ、という声が微かにユリさんから聞こえる。
それを見てはぁはぁ言っているネイレスさん。
頭がおかしい...普通逆だろ。はぁ。

「ユリさん、おんぶありがとう。そろそろ降りる」

「あ...ケンさん...」

名残り惜しそうな手つきと声を出しているが無視だ、無視。
これからどうするか、考えないと。体力とMPの回復を最優先、それと宿の確保だな。
俺は、身体の調子を確かめるため軽く体操をする。

「うしっ。まだ動ける。ユリさん、ネイレスさん、とりあえず空き家を探そう?クーデターや王宮での戦闘騒ぎでこの辺りの住民は避難しているみたいだから、空き家はすぐ見つかると思うよ」

「仮面は、どうしますか?」

「うーん。外していいんじゃない?仮面付けている方が怪しく思われそうだし」

「そうね。人伝にこの仮面の特徴が広まっているかもしれない。ふふ、恐怖と共にね」

仮面を撫でるユリさん。仮面を外したユリさんの顔は、法悦な笑みを浮かべていた。同様にネイレスもだ。

「はいはい、2人とも優越感に浸らないで。さっさと空き家を探すよ」

2人の背中を軽く叩き、屋根から地上に降りる。人の気配が僅かにあるが、逃げ遅れた人間だと思う。逃げてもクーデターに巻き込まれるだけだから、どちらにせよ危険であることは間違いない。

「...。こちらを警戒している者は居ないな。閑散とした街、ゴーストタウンってこんな感じなのか...」

「ゴーストタウン?ケンさん、何それ?」

「一度形成された都市や集落が廃墟化して、居住していたことを示す建物や痕跡のみが残されている場所のこと。実際にはごく少数の住人がいる場合もあるけどね。これなら、探さなくてもいくらでも空き家がありそうだ」

適当な一軒家に入り、人間が居ないことを確認。
灯りをつけなくても、月の光で過ごせそう。

「灯りは付けず、このままで過ごすけどいいかな?」

「ええ、構わないわ。それより、ケンさん。お腹空いたのだけど...保存していたご飯食べていいかしら?」

「どうぞどうぞ」

「サイコロステーキとパンとサラダ...ごくり。やはり戦うと消費も激しいですね。あーん、はう。美味しい...」

幸せそうな顔で食事をするユリさんとネイレスさん。あらかじめ大量に作っておいたけど、明日また作らないと無くなっちゃう。

「ご飯食べ終えたら、今日の反省会ね」

「はーい」
「はい」

混乱が続く公国で、楽しく食事をする3人。異様な光景に映るかもしれないが、俺たちにとって普通の日常である。反省会をしたら寝よ。ぐっすり寝て明日に備えよう!



後書き

次回 未定

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