どーも、反逆のオッサンです

わか

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サツキ公国編

第130話 どーも、反省会です

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前書き

前回のあらすじ

主人公 戦場から離れる


本文


 どーも、戦争?内戦の中、呑気に食事をするオッサンです。
俺は、黙々と食事をするネイレスさんを見る。
 きっと、兄レスト王の所まで行きたかっただろう...でも、俺の身を案じて引いてくれた。

 「ぐずっ、うう、美味しいですっ...」

 先程まで幸せな顔をしていたのに、顔が歪み出し、涙を流すネイレスさん。
 それを見た俺は混乱して、どうすれば良いのかユリさんに助けを求める。

 「ど、どうしよ...ユリさん助けて」

 「ふふ。ケンさん、色々な想いが絡まって涙がでたのよ。あの時の戦闘で役に立ってたのか、引いて良かったのか...判断力、力、技、知識が足りていなかった、これは私にも言える事ね。はぁ、ケンさんに頼ってばかり。悔しいに決まっているわ」

 「そ、そう...でも、あの撤退の判断は、リーダーとして良かったと思うけど?」

 涙がパンに染みて、食事を止めたネイレスさんがおもむろに口を開く。

 「ケンさん...違うのです。あの時、私は、私の事情を優先しようとしていました。この手でレストを殺すつもりで、前に進むことしか考えていませんでした。勝ち目があるか分からず...ただ前に。ケンさんやユリが死んでいたかと思うと、自分に嫌気がさしてしまって...」

 「...。最低ね、ネイレス。リーダー失格よ」

 え?ユリさん?

 「ちょっ、ユリさん!?」

 「ケンさんは、黙ってて!」

 ビシッと、俺の口に手を当てて声が出せないようにしたユリさん。

 「ネイレス?私は、ケンさんが第一優先なの。貴女は違うのかしら?」

 鋭くなった目で問いかけるユリさんを、真っ向から受け止めるネイレスさんが声を荒らげて答える。

 「私もケンさんが第一優先ですよ!ユリに言われなくても分かってますから!目先のことに囚われていた私が悪いのです!グチグチうるさいですよ!」

 え?逆ギレ?これ、逆ギレだよね?

 「分かっているならいいのよ...はぁ、さっさと食事を済ませなさい。いちいち泣かないでちょうだい」

 おーい!ユリさん、さっきから言い方キツくない?
喧嘩はやめてよね...
 少し気まずい雰囲気の中、食事が終わり食器等を片付ける。
俺は、じめったい空気を振り払うため、声をワントーン上げ予定していた反省会を始める。

 「それでは、反省会をしまーす...えーと、ユリさんからどうぞ!」

 腕組みをしたユリさんを指名し、今回の王宮襲撃について振り返ってもらう。
俺とネイレスさんは、ユリさんの険しい表情を見つつ自分も考える。
 力の過信はしないようしていたつもりでいたが、王宮の中での戦闘は弱者が強者に勝つための策を講じた結果であり、まんまと俺たちは引っかかって苦戦した。
 知恵があれば、レベルが離れていても弱者が強者の喉元を食いちぎることが可能ということを公国は教えてくれた。
違う、違う。俺たちも強者と渡り合うために知恵を出し合い、鍛え、そして勝つことはなかったにしろ死ぬことはなかった。

 「私からね。まず今回の戦闘は、襲撃したつもりが襲撃されていたというところ。それと、最終目標のレスト王への復讐まで行けなかったのは、戦闘場面が多くあったこと。無策で無謀なことを行っていたという事実を受け止めなくてはならないわね」

 「つまりユリは、何も考えず突っ込んで自爆したと言うけですね。ぷふっ。痛っ!」

 ユリさんからネイレスさんの顔面を思っきりビンタする。

 「貴女だけに言われたくないわよ!ネイレスだって自分の力に過信があって無策だったことを自覚しなさいよ!」

 それからというもの1時間くらい取っ組み合いがおきていたが俺は放置。止めるのが面倒臭いというのもあるが、取っ組み合うと何故か2人して協力して俺を抑えてセクハラしてくる。痴女だね痴女。はぁー、先が思いやられるわ。

 「君たちは、喧嘩をしないとすまないのか...真面目な話しがしたいんだよ、俺は。とりあえず今後はこっちからの攻撃は情報や状況をしっかり把握してから行おう。もう、死にそうな思いはしたくない。」

 肩を落とす2人は、軽く頷き理解を示してくれた。いつもこのくらい素直だったら良いのに。かと言って指示待ち人間になって欲しくない。うーん、難しいな...

 「ケンさん、他にない?」

 「そうだな...やはり情報収集した後、しっかりとした準備。俺たちは3人、相手は万人。とてもではないが、圧倒的人数が違う。体力は無限では無い。それを念頭に入れて作戦を立てる。これは最低条件だ。感情に任せて動かないよう、気をつけるのも大事だね。」

 感情に任せて行動する2人は耳が痛いのか、俯く。今回の戦闘で俺が死にそうになった。あの戦闘時、全く役に立たなかったという罪悪感もあるといった感じだ。そこまで落ち込まなくても良いのに。

 「でも、勝ちが目の前にあるなら躊躇なく手に入れる。その辺の感覚は2人とも天才的までの嗅覚を持っていると思っている。だから...俺の身を心配せず、自分の復讐が成功しそうなら迷わずいってくれ。」

 顔を上げて笑顔になる2人。息ぴったりだな、やっぱり仲が良いんでは?

 「もう、疲れた…ゆっくり休もう。先に寝させてもらうねー。」

 「ふふっ。おやすみケンさん。」

 「おやすみなさいです。ケンさん...かわいい。」


後書き

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