どーも、反逆のオッサンです

わか

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カンナ王朝編

第135話 どーも、前の世界です

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前書き

前回のあらすじ

サツキ公国を振り返る主人公


本文


 公国を出て荒野を歩くおっさんたち。帝国を出た時に似ている。城壁を通り過ぎてぞろぞろとある人。皆、何かしらの武器を持って歩いている。いつ、化け物と遭遇するか分からないと言っても力入りすぎ。体力続かないと思う。

 帝国と似ているが1点だけ違うことがある。統率はされていないが助け合い、支え合いながら前に進んでいる。世紀末みたく野盗化する人間はいない。帝国の最後は酷かったからな...

 「ケンさん、ケンさん。歩きながらでも良いのでケンさんがいた世界の話しをして下さい。とても楽しみにしていたのです。」

 ネイレスさん改めヨリヒメさんから話しをせがまれる。

 「そうだったね。うーん、1人語りは疲れるから質疑応答でいいかな?」

 「はい、それで構いません。ユリ、私からで良いですか?」

 「ええ、構わないわ。」

 少し考える間がありヨリさんから質問を受ける。

 「ケンさんのいた世界では、みな、ケンさんと同じくらい強き者ですか?」

 強き者の定義が分からない。この世界の強き者は単純に力や魔力が高いことをさしているのだろうけど、前の世界では力が強いからといって世界を征服出来たわけではない。そもそも魔力がない世界だ。

 「俺より凄いやつなんていくらでもいたよ。それこそ腕力だけでなく知恵、知識、頭の回転の速さ、行動力、トーク力、信念、情熱。どの分野でも俺は平均か平均より下だったと思う。」

 かなり衝撃を受けたのか、ユリさんとヨリさんは驚愕の表情をしている。そんなに驚くことか?自分が優れているなんて思ったことも考えたこともない。

 「ケンさんが平均...ウソよ。それじゃあ、貴方がいた世界からこの世界が繋がったとしたら支配されるじゃない。」

 「そうだねぇ、互いに未知なもの同士、欲に駆られて覇権を争うかもね。ただ...化け物に蹂躙されるのがオチだろうけど。」

 「その根拠は何ですか?」

 「ヨリさんに言わなかったっけ?俺、この世界のように死が近くにある生活とは無縁だったんだ。戦争はあったけど、総人口からしたら数パーセント。その他は平和に暮らしていたと思う。それこそ、死とはかけ離れた生活だったね。平和ボケした人間がすぐ殺しが出来ると思う?恐らく大多数がわけも分からず死ぬね。」

 俺の返事に2人とも黙ってしまった。たぶん、想像しているのだろう。俺がいた世界を。写真があれば良かったんだけど、スマホで写真を撮ることがほとんどなかった。

 「ねぇ、ケンさん。貴方ではなく他の異世界人が来ていたらどうしていたと思う。」

 「難しい質問だね。俺の祖父、シーワーズ帝国の帝王だったタダノ・ヒトシみたく影響力を持ったと思うかな。俺はとてもではないけど、じいちゃんみたいになれない。」

 「そう...答えてくれてありがとう。でもね、ケンさん。私は貴方で良かったと心の底から思っているわ。ヨリもおなじことを思っている。」

 ユリさんの言葉に激しく同意するかのように、ヨリさんは上下に頭をふる。

 「話しが逸れてしまったわね。貴方がいた世界は楽しいところなの?」

 うーん、楽しいことは沢山あるはず。たぶん。でも、大人になるにつれ楽しむことを忘れる気がする。暇つぶし感覚で時間を浪費して仕事してご飯食べて寝る。そんな1日を死ぬまで繰り返す。果たしてそれが楽しいと言えるのか、俺には分からない。なので、ユリさんには無難に返事をする。

 「娯楽は、この世界より確実に多かったよ。芸を極め、それを仕事にしてお金をもらっていたり...この前読んだ漫画も娯楽の1つだね。」

 「やはりこの世界に比べて贅沢ですね。羨ましいです。」

 ネイレスさんは日本に憧れているのか?最低限の生活なら保障されているし簡単に死なないだろうな。


後書き

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