ダンジョン・エクスプローラー

或日

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025:地下5階1

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 5階の探索が始まるまでは消耗したくはなかった。4階へ進むための階段までのルートは基本的に戦闘なしで進みたい。ダンジョンの魔物はなぜか階段には近寄らないことが分かっていて、階をまたいでの移動もしないのだ。その習性を利用して1階、2階はとにかく駆け抜ける。フリアが警戒し極力魔物には出会わないように進み、運悪く出会ってしまったとしてもエディとクリストが速攻で倒すか、あるいはそのまま放置して逃げるかだ。
 特に3階、メフィットが面倒だが、位置を確認しながら逃げる方針には変わりはない。途中の警報器がまた鳴ったとしても構わないだろう。水場や宝箱は全て無視、そのまま4階への階段へ駆け込むのだ。

「よし、準備はいいな? まずはメフィットのエリアを抜けて4階だ。そこ次第では先が長くなるだろうが、そのための準備はした。行くぞ」
 出張所を出てダンジョンに向かう。
 山に向かって突き刺さるような形をした入り口が見えてくる。中へ入ると地上から地下1階へと向かう階段のある部屋に照明がともる。相変わらず不思議な場所だが、3階4階と進んでみて、このダンジョンは不思議なダンジョンなのだと自然と思えるようになっていた。階段の奥、壁には国、州、そしてセルバ家の旗が掛かっていたのだが、そこにもう1つ追加されていた。
「ああ、ここの地名はノッテで確定したのか」
 通称ノッテの森、その一角にダンジョンが見つかり、入り口周辺の土地が開発されつつある。そのためこの場所の地名を決めなければならないということになり、セルバ家や地元のセラータ地区から候補がいくつか挙がっていると聞いていた。最も有力な候補が森の名前として通っていたノッテをそのまま使うという案だ。
「旗もこれに決まったんだね」
 モニカから聞いていたのだが、セルバ家からの案がノッテを使うというもので、同時にこの旗の案も出ていたのだという。
 星に向かってオオカミがほえている。
「オオカミってのはあれだろ、森の別宅にいるとかいう。俺は見ていないんだが」
「私はちらっとだけど見た。大きかった。でもあれってオオカミなのかな。ウルフかと思ったんだよね」
「それだと魔物になっちまうだろ。別にテイマーがいるとかでもないんだろう?」
「うん。そう聞いたよ。それにステラ様にものすごく懐いているって」
「で、旗の図柄が星(ステラ)に向かってほえるオオカミか。いろいろと考えちまうな」
 セルバ家の代表として対応しているのは頭首のブルーノか、あるいは別宅にいるアーシアだ。だがそこかしこにステラの姿が見えてくる。気にならないはずがなかった。
「まあ俺たちに必要なのはセルバ家が依頼主だってことだけで、今このダンジョンに潜っているのは俺たちだけだ。何とか謎の答えに迫ってみたい‥‥行くぞ」

 地下1階に入った最初の部屋でランタンに火をともし、地図をもう一度確認する。そこからは階段まで一気だ。途中にラットがいることは分かっているが、こちらが勢いを付けて移動していれば向こうが勝手に避けてくれる。
 そのまま2階へと進み、次は途中のジャイアント・ラットの動向を見ながら扉から扉へ素早く移動だ。特に問題になるような要素はここもない。
 3階の序盤は部屋が連続するスネークのエリアで、最低でも5部屋、そのうちの4部屋は必ず通ることになる部屋なのでどうしても魔物との遭遇が避けられない。今回はポイズナス・スネーク2体を倒す必要があったので、そこはエディが盾で押さえている間にクリストが切りつけるパターンで処理した。
 問題はメフィットのいる専用の鍵が必要なエリアだった。極力戦闘は避けて4階へ、という方針は決まっている。鍵を開け、慎重に扉の先を確認する。右か、左か、距離があれば無視だ。そっと先行したフリアが通路の先を見渡し、手招きをする。どうやら行けそうだ。左へ進み、最初の分かれ道を入る。ここは警報器があったが、今回は――ビーーーーーーーーーーッ――やはり鳴った。これで聞こえる距離にいるメフィットが近づいてくるだろう。ここからは駆け抜ける。
 メッセージが残されていた部屋をそのまま通り過ぎ、通路へ。丁字路は右だ。その先の、次の丁字路をまた右へ曲がればすぐに階段がある。
 もう少し、というところで背後からブブブというかすかな音が聞こえてくる。メフィットが近づいてきたのだ。
「ここまできたら逃げ切るだけだな、急ごう」
 最後の丁字路を曲がり、すぐに見えてきた階段へそのまま駆け込んだ。

「逃げ切ったか? よし。はあ、荷物を背負って走るのはきついぜ」
 4階へ降りた先は長い長い直線の通路が伸びている。そして3階のこのエリアと同じく壁には照明が取り付けられ光を放っていた。
「ね、ゆっくりできそうもないよ。何か、たぶんメフィット、いる」
 通路の先を見通せば、確かに幾つか先の照明の辺りにふわふわと浮いているものがいる。細い体に羽が生えているように見える。おそらくはメフィットだろう。
「あれはさすがにやるしかないか、1体か? 1体に見えるな。よし、俺とエディでやろう。俺が切る、エディが弾く、この繰り返しだ」
 荷物をその場に降ろすと剣を抜く。まずはエディが盾を構えて迫っていく。近づいてきた姿はやはりメフィットだったが、色が少し違っていた。
「白い、あの蒸気のやつかと思ったが少し違うな。数は1、気づかれている。俺が盾で一発押さえるからそこから頼む」
 場所の問題で急襲も強襲もない。メフィットは最初に魔法かブレスかが来るだろうと思われた。それを盾で防いでからの反撃だ。
 メフィットが口を開いて白い息のようなものを吐き出したが、その大部分は盾によって防がれる。
「冷てーな! アイスか!?」
 吐き出す息が止まったとみるや、クリストがエディの背後から飛び出し、そのままメフィットに向かって強く剣を振るった。
 胴体を切り裂かれたメフィットが体勢を整える前にエディが前に出て盾を構える。そこにメフィットの振るった爪が当たりガンッといいう激しい音を立てた。もう一度背後から飛び出したクリストが振るった剣が深く当たり、メフィットの肩口から胴体を二つに分けた。倒しきった、と判断したエディがさらに一歩前に出て突き出すように動かした盾でメフィットの体を通路の向こうへと弾き飛ばす。
 地面に落ちるかというタイミングでボンッというような音を立てて爆発し、細かい塊のようなものを周囲にまき散らした。盾でそれを防いでいたエディの足元からクリストが一つ拾い上げる。
「氷だな。今のやつはアイス・メフィットってところか」
 新種ではあったがやることは今までと変わらない。1体であればそれほど脅威になるような魔物ではないのだ。
 爆発が治まった跡に残っていた魔石と、放り出していた荷物を回収して先に進む。通路はそのまま真っすぐに伸び、そして途中で左側に扉が現れた。
「鍵なし、罠なし、うん、水場がありそう」
 2階までは階段部屋に水場があったが、ここもそうだろうか。
 扉を開けると中は空き部屋になっていて、その隅には水場が設置されていた。
「階段はなしか。てことは3階と同じパターンならこの先に階段があるはずだな」
 部屋を出て左へ進むと通路は曲がり角に差し掛かり、そこを左へ曲がってしばらく進んだところで下り階段が姿を現した。
「やっぱりあったか。メッセージ通りだったな。さあここからは5階だ。できれば昇降機を見つけたい。行こう」
 ここまで来た。軽い感慨にふけりながら階段を下りていく。
 昇降機の数字もメッセージの数字も、この5階を指し示していた。
 この5階に、このダンジョンの秘密を探るための何かがあるのではないか、そう思えた。ここまでダンジョンの難易度、魔物の脅威度はそこまで高いものではなかった。恐らく本番はここからだろう、そう考えさせられた。

 階段を下りきった場所は通路になっていて、左へと伸びている。
 照明が壁に取り付けられてはいたが、壊れているのが光はぼんやりとしていて足元も見定めることができない。
 通路を左へと見通しても先の方はやはり照明がないのか、あるいは壊れているのか薄暗がりに包まれていた。
「照明はここまでってことだな。ここからはランタンが頼りだ、慎重に行こう」
 通路を進むと丁字路に差し掛かり、正面の壁に扉、そして右に少し進んだところにも扉、左はこちらも少し進んだところで再び丁字路になっていた。
「まずは扉は無視だ。それで調べられるところまで行こう」
 地図に扉を書き入れると丁字路を左へ。次の丁字路では右へは少し進んだ先で扉に行き当たり、戻って逆、左へと進むことになった。ランタンの光が届くギリギリの距離を先行していたフリアが立ち止まり、そして戻ってくる。
「ずっと先だとは思うけれど何かいる。人型、大きさ的にはゴブリンくらい」
「ゴブリンか、4階にいたんだからそれは5階にもいるよな。よし、そのつもりで行こう」
 再びフリアが前に戻り、前進を再開する。と、すぐに立ち止まって手招きをした。
「どうした?」
「そこ、左右に扉。それでもう少し向こう、わかる?」
 通路の少し先では左右の壁に確かに扉が見て取れた。そしてそれよりも向こう、と目をこらすと確かに何かいるように見える。壁にもたれかかっているのだろうか、子供くらいの背の何か、そう、ゴブリンくらいの大きさのものだ。
「1体か? その向こうが見えないな‥‥念のためエディ前へ。あとは数次第だな」
 そのまま前へ進んでいくとその姿がはっきりと見えてくる。明らかに集中していない、ほうけた表情のゴブリンが壁に背を付けて立っていた。
 1体だけと見たクリストが荷物を放り出して駆け出し、そのままゴブリンに剣を突き立てる。その一撃で事切れたのか、ゴブリンは床に崩れるように倒れていった。
「よし、あとは良さそうか? 大丈夫だな」
 追加のゴブリンが現れると言うこともなく、ゴブリンの後始末をするとエディの持ってきていた荷物を受け取り背負い直す。
 通路はまだ長く直線が続いていた。そのまま前進を再開してしばらくすると前の方でフリアがうろうろと周囲を確認して動き回った。
「今度は何だ?」
「少し先で十字路、その先にもう一つ十字路。うん、それで一つ目の十字路を左に行った先の方にたぶんゴブリン。2つめの十字所の右の先が部屋になっていて、たぶん宝箱」
「ほお、情報が多いな。地図がこうなって、よし、1つめの十字路のゴブリンはとりあえずおいておいて、右からだな」
 十字路に差し掛かったところで右へ。通路はさらに右に曲がり部屋に行き着いた。
「残念、何もなし」
「運が良ければ宝箱って部屋だな」
 引き返し、次は十字路をそのまま直進。ゴブリンがいそうだという方向だ。
 少し進んだところで通路は直進と左への分かれ道とに別れ、その分かれ道の先はそのまま部屋になりそうだった。
「宝箱発見、やったー」
 部屋の中、奥の壁際に宝箱が置かれていた。
「ゴブリンはどうだ? 来るか?」
「さっき遠ざかった感じがしたからもう少しかかるかも」
「よし、開けてくれ。俺たちは入り口で警戒だ」
 フリアが宝箱に取り付き調べ始める。
「鍵あり、罠はたぶんなさそう、開けるね」
 カチャカチャといじる音がして、すぐに蓋がパカリと開けられた。
「スクロールだ」
 呪文の巻物が見つかったようだ。だがその確認よりも先にやることができてしまった。
「音がする。ゴブリンが戻ってきたようだぞ」
 通路から部屋に入り壁際に荷物をまとめたら戦闘の準備だ。部屋の前を通りかかったところを急襲すればゴブリン相手であればすぐに終わる。
 ギャーとかゲーとかギーとか言う声が聞こえてくる。ゴブリンだろう。話し声がするということは数が多そうだった。フェリクスとカリーナも魔法を準備する。
 話し声が大きくなってくる。
 部屋から出る通路がゴブリンが来る通路と交差する位置、その薄暗がりの中に影が見えてきた。
 そのまま通り過ぎるつもりなのか、こちらを気にする様子もなくゴブリンが何事かを話しながら交差点に姿を見せる。1体、2体、3体、そして4体。
 皆の動きを押さえるように斜めに差し出されていたクリストの剣がそのまま真上に掲げられる、戦闘の開始だ。
「ファイアー・ボルト!」
 フェリクスとカリーナから同時に同じ魔法が、別々のゴブリン目掛けて放たれる。まともに当たればこれだけでゴブリンは倒せるだろう。
 さらにエディとクリストも別々の目標に向かって突っ込み剣を振るった。
 炎に包まれ、あるいは切り刻まれゴブリンは次々に倒れていく。警戒もせずにただ歩いていただけの普通のゴブリンなどこの程度の魔物だ。戦闘はすぐに終わった。
「よし、片付いたな。追加もなさそうだ」
 一端部屋に引き返すと荷物をまとめ、ゴブリンの後始末に向かう。
「そういえばスクロール」
「おっとそれもあったな。どうなんだ?」
 後始末を任せたカリーナがフリアの手元をのぞき込む。
「ダークネスね。いいんだけど、後出しだとライトとかを上書きできるから、これも取扱注意になるかもしれないわよ」
 このダンジョンは宝箱からスクロールが出ることが多いように感じるが、それにしてもどうも出してくる魔法がひねくれているようだ。魔法だけではない、ポーションもひねくれていた。そういう方向性なのだろうか。
「さて、これでいいか。地図は、と。まずこの通路を埋めるか。こっちだな」
 部屋から出た位置からは左へ、再びフリアが先行して進む。
 しばらくするとフリアの姿が左へと動き見えなくなる。曲がったのだろう、と思ったところですぐに姿を見せ、そのままこちらへ戻ってきた。
「このさき左に曲がって、右に曲がって、それで扉で行き止まり」
 どうやらこの通路は扉に行き着いたところで終わりのようだった。十字路まで引き返し、残っているもう一つの十字路の方へ向かうことにする。
 と、先に十字路を左に曲がったフリアが慌てたようすで戻ってきた。
「ごめん、ゴブリンがいた。左に曲がってすぐ十字路、そっちに向かってすぐ左からゴブリンが出た。数は2。来ると思う」
 その数であれば大した問題ではない。魔法は控えてエディとクリストが剣を抜き待機する。すぐにギャーという声とバタバタとした足音が聞こえてくる。
 十字路の中にゴブリンの姿が見えた、というところでエディが盾を構えて飛び出し正面から切りつける。さらにクリストが後ろ側にいたゴブリンに対して横から攻撃を仕掛け、思い切り剣を振った。
 この2体の後を追って現れるゴブリンはいないようだった。
「よし、大丈夫だろう」
 倒したゴブリンの後始末をしている間に、再びフリアが通路を進み、先の十字路で周囲を警戒する。
「どうだ?」
「良さそう。気配なし、ね、そっちが部屋になっていて宝箱があるよ」
「お、こいつか。よし、一端部屋に入ろう」
 全員がそろって部屋まで入る。フリアは宝箱に取りかかり、他は警戒だ。
「鍵あり、罠あり、あー、これはダーツかな。解除解除っと」
 宝箱のダーツ罠はすでにいくつも見ている。解除も手慣れたものだった。
「開けるね、おー、おー? 矢なのかな? これ、矢だよね」
 中から取りだしたのは矢筒に納まった20本程の矢だった。
「普通の矢に見えるな。サイズとしてはロングボウで使うやつか。特別な矢かどうかは鑑定してみないとわからんな」
 喜んでいいのかどうなのか判断に困るものだった。鑑定結果次第でそれが決まるだろう。
 部屋から出ると次は右へ。少し進んだ先が部屋になっていることが見て取れる。そして。
「いるね、ゴブリン、数が多そう。それに少し大きいのがいる」
「ウォリアーと思っておくか。仕方がない、魔法の支援を頼む」
「スリープを入れるわ。ウォリアーがいるのならたぶんそれが残るわよ」
 方針を決め、部屋に近づいていく。魔法が届く、ゴブリンもこちらに気がつく、そういう距離になった。
「スリープ!」
 準備を終えていたカリーナの魔法が部屋の真ん中辺りに飛ぶ。
 これで弱い方からゴブリンが眠りについていく。いつもの小さいゴブリンが1体、2体、そして3体。さらに持っていた弓を取り落とした1体。全部で4体が眠ってしまったようで、その場に倒れるように横になっていく。
 それに驚いたのか少しだけ背の高い1体が剣を振り上げた姿勢で周囲を見渡しているところへエディとクリストが突撃した。
 さすがにウォリアーも抵抗を示し剣を振るうが、それもエディの盾に遮られる。回り込んだクリストが空いていたウォリアーの右脇腹を切り裂いた。
「ファイアー・ボルト!」
 そこへ放たれたフェリクスの魔法がウォリアーの顔面をとらえ炎上させる。ウォリアーは何事かを叫びながら膝から崩れるように倒れていった。
「よし、あとは寝ている奴らだな。片付けよう」
 スリープが決まってしまっては数がいてもゴブリンにできることなど何もない。次々と急所を刺し貫かれ、眠りを永久のものに変えられていった。
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