ダンジョン・エクスプローラー

或日

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056:地下7階10

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 ギルド支部の査察への対応を終えたクリストたちは、残る問題を全てアドルフォへと一任すると6階の拠点へと戻ってきた。この場所に置きっぱなしにしている道具類も何もかも、全てマジックバッグへと収め、次からは戻ってこないことも選択肢の一つとした探索に向かうのだ。
 まずはここから一度5階に戻り、通常ルートの階段を使って再度6階へと下りる。そして通路をぐるっと回って隠し扉を経由して吹き抜けへ。さらに吹きぬけの周りを通って7階への階段室へ向かう。この間に遭遇する魔物は6階の通路上にいるオークだけだ。今回は1体が向かってくる動きをしているところを釣り出してエディとクリストとで手早く倒した。すでにここでのオークとの戦闘も慣れたものだった。
 階段室で小休憩を取ると7階へ下り立つ。ここからは8階への階段を探す作業だ。残るルートは2つ。階段を下りたところから右へ進めばホブゴブリンのいる場所へ、そしてもう1つが左へ進み突き当たりの丁字路を右に進む方で、こちらは一度も行っていないため情報がない。
「さあここからだ。フェリクス、地図を。もう一度確認しよう」
「7階のこっち側はこんな感じだね。まだ結構残っているような気がするよ。右はホブゴブリンがいることが分かっているし、たぶんそれが続くんだろうね。予定どおり、左を見てみるかい」
「そうだな、脅威度を確認しておこう。それ次第でホブゴブリンの方をつぶしていく」
 事前の打ち合わせどおりではあるのだが、現地に到達してもう一度の方針確認だ。ここから左へ進み、完全に未開拓のルートの脅威度を確かめていく。ホブゴブリンであれば強引に押し通ることも可能そうではあるがどの程度の数が出るかは分からない。もしもこちらの脅威度がより低ければこちらを選択だ。
 フリアが先行し丁字路を右に曲がる。その先は左手の壁が途切れて広い空間が広がっていそうではあるのだが、そこで脅威度が測れるといいのだが。
 慎重に前進していたフリアがまだ壁が途切れる手前だというのに足を止め、壁に張り付くようにして後続の前進を手で止め、そのまま動くことを止めた。どうやら何かがいて気配を探っているようだ。しばらくそのまま待っているとまた後続に手を出して待っているように指示をすると、そろそろと壁沿いを前へと進み始め、空間の様子を確かめ終えたのか仲間の場所まで戻ってきた。
「ジャイアント・バットが何体か、たぶん4くらい。あとマグミンが左の方へ動いていったのが見えた。数は分からない。それとコッカトリス」
「いいような悪いような、か。脅威度自体はそれほどでもないが構成が良くはない。頭上にバット、足元にマグミン、そして石化持ちのコッカトリスか。やりやすいのはホブゴブリンだよなあ」
「とはいえ脅威と言えるのはマグミンの爆発とコッカトリスの石化くらいだろう」
「よし、マグミンは左に行ったんだな? このまま前進してマグミンが見える場所に位置取る。コッカトリスを俺が受け持ってとにかく早くつぶす。ガストでマグミンがいる方へバットを押しやれるか? よし、それでいこう」
 方針を決定すると再びフリアが前進、クリストたちもそれに続く。広い空間にたどりついたところでフリアがさっと前方に飛び出し、そのまま先の安全を確認しながら立ち位置を決める。反応したのかコッカトリスの「クケー!」という声が響いた。
「コッカトリス、1!」
 それを確認するとそのままクリストたちも広間に飛び出し、フリアの周囲に到達する。左手、まだ奥の方にコッカトリスを視認するとクリストがそちらに近い場所へ移動、エディは持っていた斧を振り回してジャイアント・バットを挑発した。いまのところまだマグミンは確認できない。
「マジック・ミサイル!」
 先手を取ったフェリクスの魔法の矢が駆け寄ってこようとするコッカトリスにまとめて命中、さらに好機とみたクリストが接近すると長い首の根元辺りを狙って切りつける。
 エディが振り回す斧を避けて回り込もうと試みるジャイアント・バットは足に斧を引っかけられて動きが止まり、蹴りつけようとしたもう1体は盾に防がれ、そして集まってしまったことで動きが制限されてしまった他の2体はただ無意味に動くばかりだ。
「マグミンが来たよ! 2!」
 しゃがみ込んでジャイアント・バットのいない地面近くから前方を見ていたフリアが近づいてくるマグミンを発見して報告する。
「ガスト!」
 それを聞いたカリーナが突風を生み出す魔法を発動し、ジャイアント・バット1体が後方へと押し下げられると、そのまま近づいてきていたマグミンにのしかかるような格好になり、これでマグミンの前進も止まる。
 捕まえようと迫るコッカトリスのくちばしをかわしたクリストがバタバタと動いていた足を切り飛ばし、返す剣で倒れる首をそのまま切り落とすことに成功、これでコッカトリスを撃破した。
 最も危険な魔物を倒したことで残る対処はマグミンを離れた場所で爆発させることに切り替わる。標的を切り替えたフェリクスのマジック・ミサイルがそのままジャイアント・バットのせいでこちらに近づけないマグミンに命中し、攻撃を受けたことでその動きを止めて体中のひびから炎を漏れさせ始めた。
 エディが盾を構え斧を振り回しながら後退、それにつられたジャイアント・バットが並ぶようにして動く。その背後で爆発が起き、炎がジャイアント・バットの背後から襲いかかりダメージを与えた。1体がそのまま地面へと落下、残る2体もふらふらとした動きに変わったところへ今度はカリーナのファイアー・ボルトが襲いかかり1体を撃破、最後に残った1体もエディに斧で殴り落とされそのまま撃破された。
「よし、こんなもんだな。あとは大丈夫か?」
 動き回られれば危険なことにもなっただろうコッカトリスを早く倒すことに成功し、そしてジャイアント・バットを手前に、マグミンを奥にという並びにすることができた時点で勝負あり。後始末を終え、宝箱などもないことを確認。マグミンがいた場所は部屋になっていてその位置が地図に書き込まれたことでここでの作業は終了、次はこの広い場所を通り過ぎた先の通路の探索に移る。

 通路の途中には右手に扉、そして通路はその先で左に曲がり部屋に到達した。部屋の奥は通路になっていそうで、その先の状況をフリアが望遠鏡を使って確認する。
「うーん、部屋の先で短い通路、その先でまた部屋、通路、部屋ってなりそうかな。間の通路は怪しいね、罠がありそう。それでこの部屋の次の部屋に宝箱があるみたい。気配はないんだけど、なんだろうね、部屋も怪しいよね」
「この構造で何もなしってことはないだろうな。よし、エディ、とりあえず盾をこうな、構えて入ってみてくれ」
 足元か、それとも頭上か、あるいは正面か、左右か、どこかから何かが来ることを想定してエディが盾を構え周囲を警戒しながら部屋へと踏み入ると、ふっと頭上に黒い影が落ちてくることに気がついた。すぐに反応できたことは幸運だった。頭上から落ちてきたそれはべたっという感じで盾の縁に乗り、そしてずりずりと盾の上をずり落ちるようにして地面へと落下、そのままうねうねと動き、半透明の体の一部を触手のようにエディの方へと伸ばしてきた。
「ファイアー・ボルト!」
 フェリクスとカリーナからほぼ同時に魔法が飛び、立て続けに命中するとそれは四散するようにはじけて消え、跡には魔石が落ちていた。
「‥‥頭上から魔物が落ちてくる召喚罠ってのは1階以来か。グレイ・ウーズだな」
「床一面にグレイ・ウーズっていうのは見たよね。そうするとここはずうっとどこまでもグレイ・ウーズが落ちてくるかもしれないよね」
「さーて、どうしたものか。エディ、盾はどうだ?」
「表面がただれている。この先も同じなら無理だな」
「見せて、うん、今回だけなら直せる範囲だけど、続くわよね、たぶん。そうなると無理になるわね」
 多少の破損であれば直す魔法があるが、あくまでも多少であればだ。エリア丸ごとと考えるととても対応しきれない。
「そうなるよな。フリア、落ちてくる前に駆け抜けられるか?」
「それは大丈夫。やってみる?」
「今ので打ち止めならいいが、そんなことはないだろうからな。落ちてくるのが一度だけだってんなら落として倒して通り抜ける。いくらでもってんならやめだ。そのまま部屋をぐるっと回って戻ってきてくれ。そのまま全力で後退する。数が多いようだったら今回は引き上げて盾の交換を考えないとな」
 いずれにせよ通り抜けなければ先の確認ができない。今回は直せるがこれが続くのであればどこかでこの盾を交換しなければ安心できないだろう。そうなるとやるべきなのはこの場所を通り抜ける方法の確立までということになる。
 方針を確認したところでフリアが勢いを付けて真っすぐに部屋を駆け抜け通路に到達する。その後を追うようにボトッボトッと天井からグレイ・ウーズが落ちてきたが数は2体だった。そして通路に到達したフリアの頭上にウーズが落ちてくるようなことはない。つまりグレイ・ウーズの落下は部屋の中のみということで、しかも数はそれほど多くはない。
 このグレイ・ウーズにはフェリクス、カリーナがひたすら魔法を放つことで撃破。そしてフリアがまた全力で引き返してくる頭上からウーズが落ちてこないことが確認された。
「なるほどね。落ちてくるのは一度だけ、それもどうやら1体ずつが間をおいてだ。たいした数じゃない。今回はこのまま進んで地図を埋めよう」
 立ち位置次第では追加のグレイ・ウーズ出現の危険があるため、一度フリアが通過した後を追うような形で部屋を通り抜け、通路へ到達した。この通路もフリアが怪しいといっていたが見た限りでは罠の存在は分からない。
「ね、いらない棒か杖か何かなかったっけ」
「ああ、床をつついていく? それなら確か、ほら、樫の木の杖。5階のゴブリンメイジの置き土産」
「ん、それでいい。使うね」
 フリアはそれを手に持つと地面を杖の先でつつきながらゆっくりと前進する。頭上はエディが盾を構えて警戒だ。
 と、数歩進んだところでバキンッという激しい音をさせて杖の先端が何かに挟まれた。
「わー、これは怖い。トラバサミだね。ウーズに追われて駆け込んでいたら気がつかないかもしれない」
「いやな場所にいやな罠をしかけてくるな。これで足止めを食らったところにグレイ・ウーズが迫ってくるんだろう? 面倒な」
 フリアが確認した後をコースをはずれないように慎重に追い掛けて通路を抜ける。その先は部屋につながっていて、中央には宝箱、そして部屋の向こう側には同じように通路がつながっている。
「ここも同じパターンな気がするね。杖で床をつついてもウーズは落ちてこない、入るしかないかな」
「同じパターンなら通路までに落ちてくるのは3体だろう。こっちの通路はもう安全か? その辺までは入っても大丈夫だな。よし、フリア、1体落としてくれ。それを片付けたら同じようにその先でもう1体落とす、その繰り返しでいいだろう」
「ん、分かった。じゃあまず1体ね」
 通路から部屋へと踏み込み、そしてすかさず戻る。頭上から落下してくるグレイ・ウーズは下にいるはずのフリアに飛びかかる予定だっただろうが、そこにはすでにいないのだ。地面に落下してしまえばあとは魔法の餌食だった。これでまずは1体。そこにフリアがもう一度踏み込んでも今度は落ちてくるものはなく、その先、宝箱の近くまで行ったところでまた素早く戻ると頭上から今度はウーズが落ちてくる。そのウーズも地面にあえなく落下して魔法の餌食だ。これで宝箱までの安全は確保されただろう。
「鍵なし、罠なし、開けるね」
 杖でつついて安全を確認してから調べ始めたフリアがそのまま蓋を開けると、中からは盾が出てきた。地金は黒、その上に銀色の金属でクモの巣のような模様が取り付けられている。形自体もクモの巣のような形をしていた。
「このタイミングで盾が出るのか。なんて配慮だよ」
「ありがたいが怖くはあるな。使っても問題ないのか後で鑑定しよう。使えるのならこの盾と交換できる」
「そうだな。で、盾はマジックバッグに入るもんなのか? 入るな、すげーな」
 いくら盾が痛み始めたタイミングで見つかった宝箱から出たものとはいえすぐに交換というわけにはいかない。呪われていたら目も当てられないのだからまずは安全な場所で鑑定するべきだろう。その盾はマジックバッグの口に角を入れてみるとそのまま吸い込まれるようにバッグの中へと消えていった。口に一部が入りさえすれば盾ですらも収納できると分かったことは良いことではあった。
 そこからもウーズを落としては倒し、落としては倒し。通路に入ったら慎重に床の罠を確かめながら前進を繰り返し、次の部屋でも同じようにウーズを落としては倒しを繰り返してどうにか突破に成功、丁字路へと到達を果たした。
 丁字路の左はしばらく先で扉にたどり着き、その先が前回グリフォンと戦った広間だと確認。次は引き返した先、そちらはしばらく先で十字路に差し掛かった。
「左に気配、なんだろ、初めての魔物な気がするよ」
 状況を確かめるためにそのまま慎重に前進し、十字路に差し掛かる。
「右、少し先に扉。前、うーん、しばらく続く? それで左、少し先で部屋。何かいるんだけどよく見えないな、数は1。待ってね」
 そのまま部屋へと近づき、室内の観察を続け、そしてすぐに引き返してくる。
「たぶん、たぶんね、ラストモンスターだと思う。部屋の奥にこう、鉱物の塊みたいなものがあって、そこにくっついていた。近づかない方がよさそう」
「ラストモンスターかよ。装備にダメージを与えるタイプをまとめて持ってきたな。で、部屋の中に鉱物の塊? まあ今までどおりなら何か採取できそうだが、そうだな、近づかないようにしよう。で、他はどうだ?」
 十字路の正面通路はしばらく先で扉、右通路は少し先で扉だ。この通路はラストモンスターのいる部屋を除いて全て扉で行き止まっていた。近いところからということで右に少し入ったところの扉を調べ始めたフリアがすぐに顔を上げる。
「当たり。鍵なし、罠なし、気配なし、水音あり」
「来たか。よし、確認しよう」
 今までと同じパターンならばこの先には。
 扉を開けると右手の隅に水場、そして正面には下り階段があった。ここに地下8階への階段を発見したのだ。
「面倒ではあったがあまり消耗しないうちに来られるルートだったな。よし、ひとまず休憩にしよう。成果としては盾だけだったな。鑑定もしておこうか。それ次第で8階へこのまま進むか決めよう」
 バッグから盾と鑑定スクロールを取り出し確認に取りかかる。この先の展開が決まる重要なその結果はどうでるか。
「‥‥来たな。ミサイル・アトラクション・シールド。遠隔武器攻撃のダメージに対する抵抗を得られる。気をつけろ、この盾は呪われている。一度装備すると以降3メートル以内の目標に対する全ての遠隔武器攻撃の標的となってしまう。この呪いはこの盾を外しても解呪するまで継続する」
「呪いの盾かよ! と、いいたいところだがこれはいいんじゃないか?」
「そうだな、呪いのデメリットは俺が装備する限りは無視してもいい。というよりも有効な呪いだな。意識しなくても近くの誰かに対する攻撃は全てこの盾に向かうってことだ」
 盾役が装備した場合、全ての攻撃が自分に向くことはメリットだと言っていい。そして遠隔武器攻撃に対しても有効な盾だというのなら、使うことの問題点はないと言ってもいいだろう。盾にダメージを与えておいて使える盾を用意してくるところにこのダンジョンらしさは感じられるが、同時にこの盾が必要なシチュエーションも用意してくるのだろうとも考えられた。
 いずれにせよ、装備にダメージを与える罠や魔物の存在が確定しているのだ。今使っている盾を予備に回してこの盾を使っていくということでいいだろう。そしてこれでこのまま8階に挑むことができることになったのだ。この結果は歓迎できるものだった。
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