ダンジョン・エクスプローラー

或日

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073:月夜問答

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「皆様、そろそろよいお時間でございますが、よろしいのでしょうか」
「ん? もうそんな時間なのか?」
「今夜は晴れ、外へ出れば月が良く見えることでしょう。そろそろ風の冷たい季節でございます。出られるさいは羽織るものをお持ちになられることをお薦めいたします」
 最初に外に出た時点で薄暗くなり始めてはいたのだが、それから思いのほか時間がかかってしまっていたのだろう。もうすでに夜といっていい時間帯になっていたようだ。このあとまだ聞きたいこともある。今回はここ、10階でどこか泊まる場所を見つけた方が良さそうだった。
「なあ、俺たちは今日はここで泊まっていきたいんだが、向かいは空いているよな。使ってもいいのか? まあ外でもいいんだが、他のところも空いているのか?」
「はい、全て空いております。私がおりますこの場所を除いてもあと11カ所ございますよ。私は他の場所は使う予定がございませんから、どこなりとお好きなところをお使いください」
「それでさっきから気になってはいたんだが、ここには魔物は出ないのか?」
「魔物といいますと、獣の類いでしょうか。夜明けの塔一層に存在するのは私とこのモノドロン、あとは門前の獣のみとなります。それ以外に何かが現れるということはありません」
 他でもたびたびあったことだが、どうやら10階は安全ということでいいようだった。これで安心して会話を続けられるし安心して休憩することができる。

「で、昇降機が」
「右手、皆様からみて左手の突き当たりにございます。現在は起動用の機械が止まっておりますので、まずはそれを何とかしなければなりませんが」
 すっと腕を上げて通路の先を指し示した。自分たちが得た情報のとおり、やはり昇降機を動かすために必要な装置があるのだ。
「ああそれなら持っているよ。これでいいんだろう?」
 8階で手に入れた棒のようなものを見せる。
「ここにはないことだけは分かっていたのですが、見つかったのですね。そうしましたら昇降機の裏手、一段下がった場所に差し込み口がございます。そちらへ取り付けていただけば機械は動きます。そうしましたらこちら、これを籠の中でご使用ください。それでここから10層まで使用可能となりますので」
 チャリ、とカウンターの上に一枚の細長い板を置く。5階で見つけた昇降機の鍵とほぼ同じものだろう。5階では昇降機の裏に置いてあって、行くたびに見つかったのだが、今回は扱いが違うようだ。
「ここから昇降機を使うにはその鍵をもらわないとならないのか」
「そうですね、踏破者の称号をお持ちの方に渡すように決まっておりますので」
 10階に到達することで昇降機が使えるようになるという仕組みが用意してあったということだ。だがこれには一つ問題があった。
「あー、それなんだが、冒険者ギルドって言って分かるか?」
「ギルド、職人組合ですね? 冒険者というのは皆様のような? 分かりました」
「その冒険者ギルドに1本渡したいんだが、可能か?」
 冒険者ギルドの職員の中で果たして10階まで自力で来られるものがどれだけいるだろうか。ほとんどの職員は無理だろうと簡単に想像できた。
「ここまで踏破することはできないと、そうですか、その冒険者ギルドの方は何を」
「ここで、例えば向かいの空いているところ、あそこに場所を作って冒険者に対応するのさ。その仕事をするやつらが下りてくるのにな、迷宮を歩いては無理だと思うんだよ」
「分かりました。お渡しすることは可能です。ですが称号をどうするのか検討させていただければ。称号を使って識別をしておりますので、何かしらが必要なのです」
「他にも来るやつがいると思うんだが、そういうのも大丈夫か」
「同じ解答となるでしょう。可能であれば踏破をお願いしたいところですが、それがかなわないということであれば何かしらの称号を検討しておきます」
 これで一安心といったところだろう。
 ギルドの職員だけではない。ギルドの役員、国の関係者、そしてもちろんセルバ家の関係者。来たいと言われたときの用意が必要なのだ。

「あとは、こっちの突き当たりは何になるんだ?」
「そちら、クリスタルが見えますでしょうか。あれ自体には特に意味はないのですが、その下、床には魔法円が描かれております。転移の位置ですね。夜明けの塔一層を指定していただければ魔法円の場所に転移できるということになります」
 今度は左手を上げて通路の先を示す。
 闇が消えていったときに天井から下がっているのだろう大きな水晶が見えていたのだが、あれは意味のないものだったのか。このダンジョンがよくやる演出の一環なのだろうか。だが魔法円だ。転移の位置と聞いてカリーナがにわかに興奮する。
「やったわ、これでようやく魔法円が1つ見つかったことになるのね。ね、テレポーテーション・サークルのスクロールを持っているのだけれど、それでここへ戻れるのよね?」
「はい。スクロールを使用してこの場所の魔法円を思い描いていただければそれで。この世界には多数の魔法円が存在しておりまして、魔法円から魔法円への移動が主要な旅の手段となりますので見つけておくとよろしいかと」
 決まりだった。スクロールの鑑定結果から想像されたとおり、やはり魔法円が転移の対象になるのだ。
「それでその、テレポーテーションの魔法というのはあるの?」
 これも聞きたいことだった。地上では実現していない魔法だ。
「7レベルの召喚術となります」
 確定だ。やはりこちらにはあるのだ。時間と空間を操作する魔法が。
「7レベルか、遠いわねえ。それを学ぶことができる場所とかあるのかしら」
「現在この世界には9レベルまでの魔法が存在します。ウィザード、ウォーロック、クレリック、ソーサラー、ドルイド、バード、パラディン、レンジャー、アーティフィサー、それぞれの系列で9レベルまでですね。より上位から下位魔法使いへの技術の伝達が各地で行われているはずですので、そういったことが可能な魔法使いから学ぶことができればあるいは」
 聞いていたとおり、やはり多種多様な魔法が存在するのだ。そしてそれが9レベルまであるのだという。
「また知らない魔法の系列が出てきたわね。なるほどね、それで9系列。ねえドルイドっていうのはここには多いの?」
「そうですね。主には森エルフが使うクラスではありますが、各地にそれなりの人数がおりますよ」
 あれもこれもだ。どうやらこの地下世界で旅でもすれば、どこかでドルイドに出会えそうではあった。そうしてそのドルイドから魔法を学ぶのだろう。

「話は飛ぶんだが、この塔を上っていった連中がどうなったかは知っているのか?」
「いいえ。私が設置されましたのがそれ以降ですので私の記録には残っていません。私が知っているのはそういうことがあったのだという塔から教わったことのみとなります」
「そうか。いやいいんだ。ちょっと気になったんでね」
 特に最後に6階の部屋を出て行った誰かと、そして1階のゴーストの像に関わるかもしれない女性のことだ。
 だがそれは知らなくてもいいことかもしれない。

「よく分からん効果のポーションだとか、マジックバッグだとか、こういった道具もこっちで作れるものなのか?」
 魔道具やアーティファクトと呼ばれる道具類は地上でも製作はされているのだが、ダンジョンで見付かるものにはやはり意味の分からないものが、地上では製作できないだろうものがいくつもあった。
「アーティフィサーは天上にもあるのですよね? それで製作はできていないと? そうなのですね。もちろんこちらには存在します。製作の自由度はかなり高いと思っていただいても良いでしょう。先ほどの魔法の話ともつながるのですが、オリジナルの魔法を作ってオリジナルの道具を作るということもされておりますので」
 オリジナルの魔法――フェリクスもカリーナも天を仰ぐことになった。
 もはや地上の系統がどうこうという段階のはるか上を行っている。

「そういえば9階、この上の階で天使っぽいやつと戦ったんだが」
「天使ですか? 神の使いとして知られてはおりますが‥‥魔石をお持ちでしょうか。そちらを鑑定してみましょう」
 倒したあとに拾っておいたものだ。
 それを渡すと同じように鑑定の板に載せて調べ始めた。
「‥‥はい、お待たせいたしました。エンジェルのデーヴァですね。天使、と呼ばれているものです。ただしデーヴァはそのうちでも下位となります。脅威度はご存じですか? デーヴァは10となります。通常は地上で人に紛れて工作活動を行う下位天使という扱いですね。天使としてはたいしたことはないと言ってよいでしょう。その一つ上の、脅威度16のプラネターまでいってようやく天使としては本番ですね。ちたみに天使で確認されている現在の最高脅威度は23のエンピリオンとなります」
「あれで下位か‥‥俺たちでも倒せたくらいだ、まあそうなんだろうな」
「デーヴァは他には何も? ああ、メイスですか。ではせっかくですのでそちらも鑑定しましょう」
 デーヴァが使っていた金色のメイスも同じように鑑定してもらう。結果はすぐに出た。
「オリハルコン・メイス、オリハルコン製のメイスですね。メイスとしては+2相当。金属が特殊なこと以外は特に変わった点はありません」
「オリハルコンてのは聞いたことがないんだが」
「そうでしたか、ミスリルはご存じですか? 一応金属の等級としてはミスリルよりは上とされています。硬度はミスリルよりも低いのですが魔法の通りが良く、別の素材と合わせることで硬度を高くするか、それとも魔法金属として使用するかということになるでしょう」
「すげーな‥‥魔法の話ばかりであれだったんだが、金属もいろいろとあるってことだ。そしてその金属に魔法をあわせて装備を作れば、と」
「おもしろいな。これは想像が膨らむ」

「その9階の話のついでなんだが、あの、ミノタウロスだとかハーピーだとか倒したんだが、あれは復活するのかどうか」
「この上の層ですね? 非常に特殊な構造となっておりまして、踏み入るたびに構造に変化がございますよ。一度も遭遇したことのないエリアが発生した場合には固有名やクラスを持つオリジナル版との戦闘が発生いたします」
「マジか。てことはこれから上に行けばまた違っている可能性があるのか。と、それで一度やったやつはもう出ないのか?」
「魔石はお持ちですか? ありがとうございます。では鑑定しまして‥‥マイノーター、失礼、ミノタウロスのことですが、ミノタウロス・シャノン、バーバリアン。ハーピー・ケライノ、バード。メドゥーサ・コルノー、ウォーロック。ドライダー・アラーニェ、レンジャー。全て固体名とクラスを持ちますね。これはそれなりに強かったのではないでしょうか。この個体名とクラスを持つタイプは今回の一体限りとなります。今後の再出現時には固体名のないものになるでしょう。あら、マインド・フレイヤーには固体名が指定されていませんね」
「再出現があるってことだな?」
「仕組みはどのように? なるほど。では皆様の場合はクリア済みのエリアに関しましてはそのランプを操作すれば通常の個体が再出現するでしょう。マインド・フレイヤーに関しましては恐らくとなりますが、時間経過で再配置されさえすれば出現している可能性が高うございます。これは踏破者の称号をお持ちの方のみの仕様となり、それ以外、称号をお持ちでない方が含まれる場合には当然オリジナルのエリアのみで構成され、攻略は最初からとなります」
 自分たちが経験した種類以外にも違うエリアが配置される可能性があり、しかも踏破者の称号の有無によって状況が変わるフロアということらしい。クリア済みのエリアに関しても再挑戦が可能なのは良いことなのかどうかは判断できないが、少なくともこれで後続も安心して強敵との戦闘を楽しむことができるだろう。
 そして魔物がそれぞれ別のクラスを持っていたことも驚きだった。人型でそろえたことにはクラスを持たせるという目的もあったのかもしれない。

「それと、門前の広場には危険だから近づくなって話があってだな。何だったか神が獣を配置したとかなんとか言っていただろう」
 塔から出て歩いている間、ずっと何か巨大なものがいる気配がしていた。そして彼女の話の中でも神が塔の前に獣を置いたということを言っていた。
「はい。門の前には現在も獣が1体おります。この獣は100年に一度月に帰り、また次の日の朝に太陽からやってくるのです」
 100年に一度いない日がある。そういえば塔に上るときにいないときを選んでということも言っていたか。
「100年に一度、それは次はいつ?」
「86年後の8月15日となります」
「‥‥それは待てないねえ」
 とても86年は待てない話だった。結局何とかするしかないのだろう。
「壁は越えられないのか?」
「挑んでいただいても構いませんが、結論を言ってしまえば越えられません。見えない壁が存在します。門を越えるにはそれを倒すよりほかにはありません」
 やはりというかなんというか、結局その獣を何とかするしかないようだった。

「あとはこれだな。6階、7階、あと9階か、魔物を倒して手に入れたんだが」
 手のひらにのる大きさの数字が書かれた金属片だ。
「よく見つけられましたね。これは見つからなくてもおかしくはないだろうと考えられていたものです。門の前にいる獣の能力を封印するための仕組みです」
「ああそういう手があるのか。門の前のやつってのは強いんだろうな」
「そうですね、それなりにと申し上げておきましょう。何なのかはご自身でご覧になられることをお薦めいたします。皆様にぜひ乗り越えていただきたい相手なのですが、もちろんそれなりの相手ではありますので、こちらとしましても何かしらの助力をしたく。ですがその獣は神によって配置されましたので、こちらとしても直接何かを変えることはできません。そこで考え出された仕組みがこれなのです。
「全部で5枚あります。4、5、6の3枚は獣の行動を縛ることができます。3種類の伝説的な行動の封印ということですね。残る2枚、1は飛行能力の封印、2は畏怖すべき存在効果の封印です。ここまでやればかなりの弱体化となり、皆様にも倒すことのできるところまで落とすことができるのではないかと考えております」
「なんだか聞いているだけで怖くなるね。でも戦えるようにしてくれるんだ。これは見つけてこないといけないね」
「そうだな、残りの2枚、1と2はどこにあるんだ?」
「1階と4階になります」
「1階? 全部回ったが何もなかったぞ。それともゴーストのところか?」
「ゴースト? いえ、そこではありません。皆様が見落としている、見つけることができなかった場所が一つございます。ああ地図をお持ちなのですね。では、この場所へ行ってみてください。そこでディテクト・マジックの使用をお薦めいたします」
「ああ、魔法の仕掛けがあったのね、それは1階では分からないわ。分かったディテクト・マジックね、やってみましょう」
「で、4階は?」
「こちらは探索を続ければいずれ出会うこともあるのではないかと。地図は、ああ、ダークゾーンは避けられたのですね。その先になります。他にも方法はありますがその場合は3階から下りてくる、遠回りかつ範囲が広いルートでございます。どちらでもお好みの方法をお選びください。そこで特別な獣との出会いが待っておりますので」
 これで門前の獣と戦うための準備の準備ができたといっていいだろう。
 次にするべきことが決まったのだ。
 今はルーナに礼を言って近くの空き部屋で休ませてもらい、それから昇降機を使ってまずはどちらからか、4階がいいか、そこから調べてみることにしよう。
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