異世界に転生したがそこは性的なことに寛容な世界だった!

羊ひつじ

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1章

1-40 血

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ルディ視点





午後9時を過ぎた頃、俺は言われた通りに一人で図書館の前に来ていた。

やり過ぎだと感じたら抵抗していいから、とエドに言われてどんだけ危険なプレイをさせられるんだよと少し呆れる。

10分ほど待っていると相変わらず眼鏡で白衣のクリスが現れる。

昼間は座っていて分からなかったが俺より背が高く中々高身長だ。

喰われる側じゃなければ喰ってやるのに、と内心毒を吐いた。

「待たせたな。こっちだ、付いて来い」

クリスはそう言って背を向ける。
今のうちに逃げてやろうかとも思ったが、そうすると今度はエドがこいつの毒牙にかかるのかと思うと思いとどまった。

クリスに連れられて来たのは図書館のすぐ隣にあるこじんまりとした家だった。

ベッドルームにでも通されるのかと思ったが、俺が連れて行かれたのは地下室だった。

そこは薄暗くてジメジメしていて、小さな棚が1つあるぐらいで他には何もなかった。

…いや、見ないフリをしていたがもう一つあるにはある。部屋の中央の天井からぶら下がっている鎖と手錠だ。

これだけでこいつの趣味嗜好の片鱗が見えた気がした。

「服を脱げ」

「…はいよ」

羞恥も何もなくテキパキと服を脱いで端へ放り投げる。今更男に裸を見られたとこで恥ずかしもクソもない。

クリスは俺の体を吟味するように眺め、棚から取り出したカメラのシャッターを切る。

パシャッ
男の全裸の写真を撮るなんて良い趣味してるな。

「よし、始めるか。そこに膝をつけ」

言われるがままに立っているクリスの目の前に膝をつく。屈辱だ、普段なら俺が組み敷いているはずの男に命令されるなんて。

クリスは白い手袋をつけたままの両手を俺の肩に乗せると、そのまま屈んで額に口付ける。

ちゅっ、ちゅっ、と顔に口付けを繰り返し下へ下がっていく。

筋肉質な首筋をぺろりと舐めたかと思うと、突然がぶっ、と噛み付かれた。

「いって…!」

鋭い歯が肌を食い破っていく感覚がする。
ちゅう、と噛まれた箇所に吸い付かれ、ごくん、と喉を鳴らす音が聞こえた。

こいつ、血を飲んでやがる。

驚愕している俺を尻目にクリスはぺろりと唇を舐めた。

「言わなかったか?私はハーフヴァンパイアでな。イキの良い獲物が好みなのだよ」

昼間に味を確かめたい、と言ったのは文字通りの意味だったのだと知る。

エドの奴何も言わなかったぞ!?

「エドウィンの血液は優しく甘い味がするがお前の血液は激しく熱い。下半身にクる味がするな」

くつくつと笑うクリスを変態を見つめるような目で見てやると、こほんと咳払いを一つして自分のネクタイを外した。

「よもやこれだけで終わるとは思ってはいまいな?そっちへ移動しろ」

クイ、と顎で示される場所に渋々移動する。
そこは部屋の中央の鎖のある場所だ。
クリスは俺の手に手錠をはめる。

鎖の長さは手を顔の前にやって弛みができない程度の長さだ。全裸で手錠にかけられる異様な光景に苦笑いする。

「薬は使ってやった方がいいか。赤と青どちらがいい?」

薬の効果は教えてくれはしないのか。
目の前に見せられる液体の入った瓶を見つめてしばし思案する。

「…赤で」

何気なくポーションっぽい色をしているからそっちを選ぶ。

しかしどちらも選ばず手っ取り早く終わらせてもらう選択肢もあったと選んでから後悔する。

蓋を開け瓶を唇に当てられ中身を飲まされ、ごくごくと中身を飲み干す。喉に絡みつくような甘ったるい味がした。

俺が薬を飲み干したのを確認すると、クリスは持ち手の先に数条に別れた革がついている鞭を出してきた。

やべぇ、SM用のバラ鞭とかいうやつだ。初めて実物を見た。

クリスはその鞭で俺の体の表面を優しく撫でる。しかし鞭なんて物持ち出されたら今後どんなことをされるのか安易に想像がついた。
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