転生した愛し子は幸せを知る

ひつ

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本編

ニールは我が道をゆく

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 その後サッと耳元からニールさんの手を離された私は首を傾げるしかなかった。ニールさんはニコニコ微笑んでいるし、エリック隊長も心なしかニールさんから距離をとった気がする。


「では、早速戦いに備えて準備に取り掛かって下さい。さぁ、ティアさんは私と一緒にお茶でもしましょうね。パッチーナで有名なスイーツ店から買ったものを一緒に食べましょう?」


「ニールさん、いつ買ったんだよ…」


 たしかにいつ買ったんだろう?街の人たちは避難を始めているだろうし、お店閉めたんじゃないかな??


「商業ギルドに先ほど話をしに行った帰り、怪しい者たちを捕らえたと話したでしょう?引っ張ってギルドに戻っている際に、とても素敵なお店を見かけまして、ティアさんが喜ぶかと思い寄ったんです。まだ避難勧告が出始めたばかりでしたのでギリギリ買えたというわけです。」


 ちゃっかりしてるなぁ。とエリックは思った。


「それでは後はエリックさんとバンさん、宜しくお願いしますね。」


 ニールはティアを抱っこするとそそくさと離れて行く。


「お、おいニールさん!?」


「ま、まて俺も一緒に行く!!」


 アルも慌ててついてくる。スノウもトコトコと後を追う。








「………あー。うん、まぁ、ニールさんだし、後で説明しなくても何故か情報は知ってるからいいか。んじゃ、攻撃隊の皆んな、準備が整い次第、各自集合場所にて待機!作戦開始の合図が上がったら一気に攻めるぞ!」


「「「おぉぉぉう!!」」」 
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