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「――よし。装備よし、心拍数よし、スケジュールよし」
デート当日の朝。
私は自室の鏡の前で、最終チェック(デバッグ)を行っていた。
今日の私は、いつもの事務的なドレスではない。
淡い水色のワンピースに、白いカーディガン。髪はハーフアップにして、少しだけ「可憐さ」を演出している(ミーナの失敗例を反面教師にして、露出は控えた)。
手には、徹夜で作成した『デート進行管理表』。
「一〇:〇〇に出発。一〇:一五に中央広場の噴水前で『今日は良い天気ですね』と会話。一〇:三〇にカフェへ移動し、三〇分間滞在。……完璧です」
私は拳を握った。
この計画通りに進めば、私の心拍数は危険域(レッドゾーン)に達することなく、平穏無事にデートを完了できるはずだ。
「エーミール、準備はできたか?」
ドアの向こうから、ギルバート様の声がした。
「はい、今開けます」
私は深呼吸をして、ドアを開けた。
「お待たせしまし――」
言葉が詰まった。
そこに立っていたギルバート様は、いつもの軍服ではなかった。
白のシャツに、紺色のベスト。ラフなジャケットを羽織り、前髪を下ろしている。
その姿は、「威厳ある辺境伯」ではなく、「爽やかすぎて直視できないイケメン」そのものだった。
ドクンッ!!
「……っ!」
「どうした? 変か?」
「い、いえ……想定外の『破壊力(ダメージ)』です……」
私は胸を押さえてよろめいた。
まだ開始〇秒だというのに、心拍数が急上昇している。
「君も、今日は雰囲気が違うな」
ギルバート様が、私を眩しそうに見つめる。
「その服、とても似合っている。……可愛いよ」
「ふぐっ……!」
クリティカルヒット。
「可愛い」という単語は、私の辞書には「愛玩動物用」として登録されていたはずだが、自分に向けられるとこれほど破壊力があるとは。
「さ、さあ! 行きましょう! 時間が押しています!」
私は顔を背け、早足で歩き出した。
このままでは、開始五分でオーバーヒートしてしまう。
***
城下町『スノーフィールド』は、休日を楽しむ人々で賑わっていた。
私たちは並んでメインストリートを歩く。
「(……現在時刻一〇:一〇。予定より五分遅れ。歩行速度を上げて調整しなければ)」
私が競歩のような速さで歩いていると、グイッ、と腕を引かれた。
「エーミール、速い」
「え? ですがスケジュールが」
「今日は仕事じゃないんだ。もっとゆっくり歩こう」
ギルバート様はそう言うと、自然な動作で私の指に自分の指を絡ませた。
いわゆる『恋人繋ぎ』だ。
「ひゃっ!?」
「はぐれないようにな」
「こ、子供じゃありません! それに、掌の接触面積が増えると、手汗のリスクが……」
「気にしない。俺が触れていたいんだ」
彼はニッコリと笑い、さらに強く握り返してきた。
温かい。
大きくて、安心感のある手。
私の脳内コンピューターが『緊急停止』を提案してくるが、私はそれを却下した。
……だって、悪くない気分だから。
「……仕方ありませんね。熱伝導率の実験だと思って許可します」
「ははっ、相変わらず素直じゃないな」
私たちは繋いだ手を揺らしながら、ゆっくりと歩いた。
商店街には、私たちの開発した『温泉饅頭』や『氷イチゴ』を売る店が並んでいる。
「見てくれ。皆、楽しそうだ」
「ええ。経済が回っていますね」
「君のおかげだ」
ギルバート様が、優しく私を見る。
「君が来る前、この街は死んでいた。寒くて、貧しくて、暗くて。……でも今は、こんなに明るい」
「それは、皆さんの潜在能力(ポテンシャル)が高かったからです。私はきっかけを与えただけ」
「その『きっかけ』が重要なんだ。……俺にとってもな」
「え?」
彼が立ち止まったのは、小さなアクセサリーショップの前だった。
「少し見てもいいか?」
「はい。市場調査ですね? 流行のデザインをチェックしましょう」
私が店に入り、値札や素材をチェックしようとすると、ギルバート様は私を鏡の前に立たせた。
「エーミール。これ、どうだ?」
彼が手に取ったのは、雪の結晶を模した銀の髪飾りだった。
小さな真珠があしらわれていて、清楚で美しい。
「……デザインは秀逸ですが、素材の銀純度が少し低いです。原価率を考えると割高――」
「似合うかな?」
彼は私の分析(ダメ出し)を無視して、私の髪にそれを当てがった。
鏡の中の私と、後ろに立つ彼。
まるで、本当の恋人同士のように見える。
「……うん。やはり似合う。君の銀髪に映える」
「そ、そうですか……?」
「これにするよ。店主、これを」
ギルバート様は即決で購入した。
「ちょ、閣下! 値切り交渉をしていません! 少なくとも一割は……」
「いいんだ。君への贈り物を値切りたくない」
彼は店を出ると、その場で私の髪に飾りをつけてくれた。
「……綺麗だ」
至近距離で囁かれる甘い言葉。
私の『デート進行管理表』は、もはや意味を成していなかった。
予定では「一〇:四五 無駄遣いを諌める」となっていたはずなのに。
「……ありがとうございます。大切にします(減価償却期間を十年と設定します)」
「ふふ、十年と言わず一生使ってくれ」
***
その後も、ギルバート様の『猛攻』は続いた。
カフェに入れば、「こっちのケーキも美味いぞ」と自分のフォークで食べさせてくる(間接キス)。
広場のベンチで休憩すれば、「寒くないか?」と肩を抱いてくる(密着)。
私の心拍数は、常にジョギング中並みの数値を叩き出していた。
「……閣下」
「ん?」
「本日の閣下は、著しく『非効率』です」
私はベンチでクレープ(ギルバート様のおごり)を齧りながら、抗議した。
「移動ルートも無駄が多いですし、会話の内容も生産性がありません。ただ笑って、食べて、歩くだけ……。こんな時間の使い方は、私の流儀に反します」
「そうか?」
ギルバート様は、私の口元についたクリームを指で拭い、それを舐めた。
「っ!?」
「でも、君は楽しそうだぞ?」
「え……」
「さっきから、ずっと笑ってる」
指摘されて、私はハッとした。
確かに。
今日の私は、一度も時計を見ていない。
「次の予定」を気にしていない。
損得を計算していない。
ただ、彼との時間が「楽しい」と感じている。
「……エーミール」
ギルバート様が、真剣な表情で私に向き直った。
「俺は、君に『無駄』を教えたいんだ」
「無駄、ですか?」
「ああ。効率や利益だけが人生じゃない。ただ空が綺麗だとか、クレープが美味いだとか、好きな人と一緒にいて幸せだとか。……そういう『計算できない価値』を、君と共有したい」
彼は私の手を両手で包み込んだ。
「君はずっと、一人で戦ってきたんだろう? 誰にも頼らず、数字だけを信じて。……でも、もう一人じゃない」
彼の言葉が、私の心の鎧(バリア)を、一枚ずつ剥がしていくようだった。
かつて王城で、私は「便利な道具」として扱われた。
だから、自分の価値を数字で証明し続けるしかなかった。
でも、この人は違う。
「道具」としての私ではなく、「私自身」を見てくれている。
「……閣下は、甘やかすのが上手すぎます」
私は視界が滲むのを感じて、慌てて下を向いた。
「これでは、私が……ダメになってしまいます(ポンコツになります)」
「なればいい。俺が全力で支える」
「……計算外です。本当に」
私は彼の肩に、コテリと頭を預けた。
「……悔しいですが、認めます。この『無駄な時間』は……私の人生において、最高ランクの『贅沢(ラグジュアリー)』です」
「ははっ、最高の褒め言葉だな」
ギルバート様が、私の肩を抱き寄せる。
街の喧騒が遠のく。
ただ、彼の鼓動と温もりだけが、心地よく響いていた。
私の手の中にある『デート進行管理表』は、いつの間にかクシャクシャになっていた。
でも、もうどうでもよかった。
スケジュールなんて、破るためにあるのかもしれない。
今日初めて、そんな非合理的なことを思った。
「……じゃあ、次はどこへ行こうか?」
「そうですね……。閣下の行きたいところへ。どこまでも、お供します(ついていきます)」
私たちはベンチを立ち、再び歩き出した。
このデートが終われば、また忙しい日々が待っている。
結婚式の準備という、人生最大のプロジェクトも控えている。
でも、今の私には確信があった。
隣にこの人がいれば、どんなトラブルも――たとえジャガイモの国宝だろうと、ピンクのヒロインだろうと――乗り越えられると。
(……覚悟なさい、ギルバート様。私を甘やかしたコストは、一生かけて回収させていただきますからね)
私は繋いだ手に力を込め、幸せなため息をついた。
デート当日の朝。
私は自室の鏡の前で、最終チェック(デバッグ)を行っていた。
今日の私は、いつもの事務的なドレスではない。
淡い水色のワンピースに、白いカーディガン。髪はハーフアップにして、少しだけ「可憐さ」を演出している(ミーナの失敗例を反面教師にして、露出は控えた)。
手には、徹夜で作成した『デート進行管理表』。
「一〇:〇〇に出発。一〇:一五に中央広場の噴水前で『今日は良い天気ですね』と会話。一〇:三〇にカフェへ移動し、三〇分間滞在。……完璧です」
私は拳を握った。
この計画通りに進めば、私の心拍数は危険域(レッドゾーン)に達することなく、平穏無事にデートを完了できるはずだ。
「エーミール、準備はできたか?」
ドアの向こうから、ギルバート様の声がした。
「はい、今開けます」
私は深呼吸をして、ドアを開けた。
「お待たせしまし――」
言葉が詰まった。
そこに立っていたギルバート様は、いつもの軍服ではなかった。
白のシャツに、紺色のベスト。ラフなジャケットを羽織り、前髪を下ろしている。
その姿は、「威厳ある辺境伯」ではなく、「爽やかすぎて直視できないイケメン」そのものだった。
ドクンッ!!
「……っ!」
「どうした? 変か?」
「い、いえ……想定外の『破壊力(ダメージ)』です……」
私は胸を押さえてよろめいた。
まだ開始〇秒だというのに、心拍数が急上昇している。
「君も、今日は雰囲気が違うな」
ギルバート様が、私を眩しそうに見つめる。
「その服、とても似合っている。……可愛いよ」
「ふぐっ……!」
クリティカルヒット。
「可愛い」という単語は、私の辞書には「愛玩動物用」として登録されていたはずだが、自分に向けられるとこれほど破壊力があるとは。
「さ、さあ! 行きましょう! 時間が押しています!」
私は顔を背け、早足で歩き出した。
このままでは、開始五分でオーバーヒートしてしまう。
***
城下町『スノーフィールド』は、休日を楽しむ人々で賑わっていた。
私たちは並んでメインストリートを歩く。
「(……現在時刻一〇:一〇。予定より五分遅れ。歩行速度を上げて調整しなければ)」
私が競歩のような速さで歩いていると、グイッ、と腕を引かれた。
「エーミール、速い」
「え? ですがスケジュールが」
「今日は仕事じゃないんだ。もっとゆっくり歩こう」
ギルバート様はそう言うと、自然な動作で私の指に自分の指を絡ませた。
いわゆる『恋人繋ぎ』だ。
「ひゃっ!?」
「はぐれないようにな」
「こ、子供じゃありません! それに、掌の接触面積が増えると、手汗のリスクが……」
「気にしない。俺が触れていたいんだ」
彼はニッコリと笑い、さらに強く握り返してきた。
温かい。
大きくて、安心感のある手。
私の脳内コンピューターが『緊急停止』を提案してくるが、私はそれを却下した。
……だって、悪くない気分だから。
「……仕方ありませんね。熱伝導率の実験だと思って許可します」
「ははっ、相変わらず素直じゃないな」
私たちは繋いだ手を揺らしながら、ゆっくりと歩いた。
商店街には、私たちの開発した『温泉饅頭』や『氷イチゴ』を売る店が並んでいる。
「見てくれ。皆、楽しそうだ」
「ええ。経済が回っていますね」
「君のおかげだ」
ギルバート様が、優しく私を見る。
「君が来る前、この街は死んでいた。寒くて、貧しくて、暗くて。……でも今は、こんなに明るい」
「それは、皆さんの潜在能力(ポテンシャル)が高かったからです。私はきっかけを与えただけ」
「その『きっかけ』が重要なんだ。……俺にとってもな」
「え?」
彼が立ち止まったのは、小さなアクセサリーショップの前だった。
「少し見てもいいか?」
「はい。市場調査ですね? 流行のデザインをチェックしましょう」
私が店に入り、値札や素材をチェックしようとすると、ギルバート様は私を鏡の前に立たせた。
「エーミール。これ、どうだ?」
彼が手に取ったのは、雪の結晶を模した銀の髪飾りだった。
小さな真珠があしらわれていて、清楚で美しい。
「……デザインは秀逸ですが、素材の銀純度が少し低いです。原価率を考えると割高――」
「似合うかな?」
彼は私の分析(ダメ出し)を無視して、私の髪にそれを当てがった。
鏡の中の私と、後ろに立つ彼。
まるで、本当の恋人同士のように見える。
「……うん。やはり似合う。君の銀髪に映える」
「そ、そうですか……?」
「これにするよ。店主、これを」
ギルバート様は即決で購入した。
「ちょ、閣下! 値切り交渉をしていません! 少なくとも一割は……」
「いいんだ。君への贈り物を値切りたくない」
彼は店を出ると、その場で私の髪に飾りをつけてくれた。
「……綺麗だ」
至近距離で囁かれる甘い言葉。
私の『デート進行管理表』は、もはや意味を成していなかった。
予定では「一〇:四五 無駄遣いを諌める」となっていたはずなのに。
「……ありがとうございます。大切にします(減価償却期間を十年と設定します)」
「ふふ、十年と言わず一生使ってくれ」
***
その後も、ギルバート様の『猛攻』は続いた。
カフェに入れば、「こっちのケーキも美味いぞ」と自分のフォークで食べさせてくる(間接キス)。
広場のベンチで休憩すれば、「寒くないか?」と肩を抱いてくる(密着)。
私の心拍数は、常にジョギング中並みの数値を叩き出していた。
「……閣下」
「ん?」
「本日の閣下は、著しく『非効率』です」
私はベンチでクレープ(ギルバート様のおごり)を齧りながら、抗議した。
「移動ルートも無駄が多いですし、会話の内容も生産性がありません。ただ笑って、食べて、歩くだけ……。こんな時間の使い方は、私の流儀に反します」
「そうか?」
ギルバート様は、私の口元についたクリームを指で拭い、それを舐めた。
「っ!?」
「でも、君は楽しそうだぞ?」
「え……」
「さっきから、ずっと笑ってる」
指摘されて、私はハッとした。
確かに。
今日の私は、一度も時計を見ていない。
「次の予定」を気にしていない。
損得を計算していない。
ただ、彼との時間が「楽しい」と感じている。
「……エーミール」
ギルバート様が、真剣な表情で私に向き直った。
「俺は、君に『無駄』を教えたいんだ」
「無駄、ですか?」
「ああ。効率や利益だけが人生じゃない。ただ空が綺麗だとか、クレープが美味いだとか、好きな人と一緒にいて幸せだとか。……そういう『計算できない価値』を、君と共有したい」
彼は私の手を両手で包み込んだ。
「君はずっと、一人で戦ってきたんだろう? 誰にも頼らず、数字だけを信じて。……でも、もう一人じゃない」
彼の言葉が、私の心の鎧(バリア)を、一枚ずつ剥がしていくようだった。
かつて王城で、私は「便利な道具」として扱われた。
だから、自分の価値を数字で証明し続けるしかなかった。
でも、この人は違う。
「道具」としての私ではなく、「私自身」を見てくれている。
「……閣下は、甘やかすのが上手すぎます」
私は視界が滲むのを感じて、慌てて下を向いた。
「これでは、私が……ダメになってしまいます(ポンコツになります)」
「なればいい。俺が全力で支える」
「……計算外です。本当に」
私は彼の肩に、コテリと頭を預けた。
「……悔しいですが、認めます。この『無駄な時間』は……私の人生において、最高ランクの『贅沢(ラグジュアリー)』です」
「ははっ、最高の褒め言葉だな」
ギルバート様が、私の肩を抱き寄せる。
街の喧騒が遠のく。
ただ、彼の鼓動と温もりだけが、心地よく響いていた。
私の手の中にある『デート進行管理表』は、いつの間にかクシャクシャになっていた。
でも、もうどうでもよかった。
スケジュールなんて、破るためにあるのかもしれない。
今日初めて、そんな非合理的なことを思った。
「……じゃあ、次はどこへ行こうか?」
「そうですね……。閣下の行きたいところへ。どこまでも、お供します(ついていきます)」
私たちはベンチを立ち、再び歩き出した。
このデートが終われば、また忙しい日々が待っている。
結婚式の準備という、人生最大のプロジェクトも控えている。
でも、今の私には確信があった。
隣にこの人がいれば、どんなトラブルも――たとえジャガイモの国宝だろうと、ピンクのヒロインだろうと――乗り越えられると。
(……覚悟なさい、ギルバート様。私を甘やかしたコストは、一生かけて回収させていただきますからね)
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