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「……それで? この深夜の不法侵入と窃盗未遂について、申し開きはありますか?」
ドラグーン公爵城の客室。
本来なら賓客が休むためのその部屋は、今や氷点下の取調室と化していた。
部屋の中央には、氷漬けにされた不法侵入者(首から上だけ解凍済み)。
その横でガタガタと震えているのは、隣国の財務大臣ガミール伯爵だ。
そして、彼らを見下ろしているのは、パジャマの上にカーディガンを羽織り、片手に電卓、片手に請求書を持ったルーア。
背後には、魔王のようなオーラを放ち、壁にもたれて腕を組むクラウスがいる。
ガミール伯爵は、真っ青な顔で言い訳を並べ立てた。
「ご、誤解だ! 私はただ、部下に夜食の買い出しを頼んだだけで……決して、その魔導計算機を盗めなどとは……!」
「往生際が悪いですね。実行犯の彼が『ガミール様の命令で、あの魔法の箱を盗みに入った』と自白していますよ。録音もバッチリです」
ルーアは計算機を再生した。
『ひいい! ガミール様に言われたんだ! あれさえあれば金が増えるって!』
情けない声が再生される。
ガミールは膝から崩れ落ちた。
「くっ……! 仕方なかったのだ……! あれが必要だったのだ!」
「あれ? 私の計算機のことですか?」
「そうだ! 貴様がいなくなってから、我が国の財政は火の車なのだ!」
ガミールが悲痛な叫びを上げた。
「ロランド殿下の浪費は止まらない! ミナ嬢のドレス代も嵩む一方! なのに収入は減るばかり! 貴様が以前やっていたような『錬金術』を使わねば、国が破綻してしまう!」
「錬金術?」
「とぼけるな! その計算機だ! 貴様はそれを使って、無から金を生み出していたのだろう!? だからあれほど完璧な帳簿が作れたのだ! その古代遺物さえあれば、私だって……!」
ルーアは呆気にとられた。
そして、深いため息をついた。
「……馬鹿ですか?」
「な、なんだと!?」
「これはただの計算機です。計算速度が速いだけで、お金を生み出す機能なんてありません。帳簿が完璧だったのは、私が徹夜で経費を削り、無駄を省き、殿下の無駄遣いを裏で補填していたからです。それを『道具の力』だと思っていたのですか?」
「そ、そんな馬鹿な……! 人間業であれほどの処理ができるはずがない!」
「できるんですよ、プロなら。道具に頼ろうとするその根性が、赤字の原因です」
ルーアの冷徹な正論が、ガミールの心をへし折った。
彼は床に手をつき、項垂れた。
「終わった……もう終わりだ……。あれが手に入らなければ、来月の国債の利払いができない……」
そこに、騒ぎを聞きつけたロランド王子とミナが、眠い目をこすりながらやってきた。
「ふわぁ……なんだ騒々しい。ガミール、何をしている?」
「……殿下」
ガミールは虚ろな目で王子を見上げた。
「……もう、無理です」
「は? 何がだ?」
「貴方様の財布の紐を管理していたのは、私ではありませんでした。全て、ルーア嬢の手腕だったのです。彼女も、魔法の道具も手に入らなかった今、我が国は……破産です」
「は、破産!? 何を言っている! 王家だぞ! 金などいくらでも湧いてくるだろう!」
ロランドの能天気な発言に、ルーアは頭痛を覚えた。
「湧きません。税金は国民の血税です。それを湧き水か何かと勘違いしているから、国が傾くのです」
ルーアは冷ややかに告げた。
「さて、事情聴取は終了です。これより『強制送還』の手続きに入ります」
「きょ、強制送還だと!? 我々は視察団だぞ!」
「犯罪教唆(窃盗未遂)を行った時点で、外交特権は剥奪です。これ以上の滞在は、我が領の治安に関わります」
ルーアはクラウスに目配せをした。
クラウスが頷き、指を鳴らす。
パチン。
その瞬間、部屋の窓が全開になり、猛吹雪が吹き込んできた。
「ひいいいッ! 寒い! 寒い!」
「荷物をまとめる時間は与えません。着の身着のまま、すぐに出て行っていただきます」
「待ってぇ! 私の化粧ポーチがぁ!」
「あ、それと」
ルーアはロランドの鼻先に、一枚の長い長い紙を突きつけた。
「今回の滞在費、および慰謝料、ドアの修理費、深夜労働の割増賃金、その他諸々の請求書です。合計、金貨三千枚」
「さ、三千!? 払えるわけがないだろう!」
「でしょうね。ですから、こちらの請求書は、貴国の国王陛下へ直接送付させていただきます。『内容証明郵便』で」
ロランドの顔から血の気が引いた。
父親にバレる。しかも、犯罪未遂の証拠付きで。
それは廃嫡、いや、もっと恐ろしい処罰を意味していた。
「や、やめろ! それだけは!」
「では、さようなら。二度と来ないでくださいね」
クラウスが手を振ると、風魔法が発動した。
「うわあああああ!」
「きゃああああ!」
ロランド、ミナ、ガミール、そして氷漬けの実行犯は、ひとまとめにされ、夜空へと射出された。
星の彼方へと消えていく悲鳴。
「……ふん。ゴミ掃除完了だな」
クラウスは窓を閉め、満足げに手を払った。
「夜分にすまなかったな、ルーア。怖かっただろう?」
「いいえ。むしろスッキリしました。これでようやく、静かな日常が戻ってきます」
ルーアは伸びをした。
「それに、請求書という『お土産』も持たせましたし、しばらくは向こうも大人しくなるでしょう」
「君は本当に逞しいな。……だが、無茶はするな。私が駆けつけるのが遅れていたらどうするつもりだった?」
クラウスが真剣な眼差しで近づいてくる。
「……その時は、計算機で殴って逃げるつもりでした」
「物理か。……まあいい。無事でよかった」
クラウスはそっとルーアの頭に手を置き、ポンポンと撫でた。
今度はアイアンクローではなく、優しい手つきだった。
「……残業代、弾んでくださいね」
「ああ。望むままに」
二人は静かになった部屋で、小さく笑い合った。
***
それから、一週間後。
ドラグーン公爵領の執務室に、一通の報告書が届いた。
ルーアはそれを読みながら、優雅にモーニングコーヒーを飲んでいた。
「……予想通り、ですね」
「何がだ?」
向かいの席で新聞を読んでいたクラウスが顔を上げる。
「隣国の情勢です。ロランド殿下たちが帰国した後、すぐに経済崩壊が始まったそうです」
ルーアは報告書の内容を読み上げた。
「まず、ガミール財務大臣が責任を問われて更迭。しかし、後任の担当者が誰も複雑な帳簿を解読できず、給与支払いがストップ。これに怒った近衛騎士団と王宮使用人組合が一斉ストライキを決行」
「ほう」
「さらに、ロランド殿下がストレス発散のために買い込んだ宝石の支払いが滞り、商工会が王家への納入ボイコットを宣言。王都の物流が麻痺し、パンの価格が三倍に高騰」
「地獄だな」
「そして極め付けは、国王陛下が殿下の廃嫡を決定したそうです。理由は『国家的損失の招致』および『無能』」
「妥当な判断だ」
ルーアはカップを置いた。
「私が抜けた穴を埋めようとせず、さらに穴を掘り続けた結果ですね。自業自得です」
「同情はしないのか?」
「しません。数字は嘘をつきませんから。1引く1は0。彼らはそこからさらにマイナスを積み重ねただけです」
冷徹な言葉だが、そこには確かな真理があった。
組織というのは、有能な人間が一人抜けただけで、意外なほど脆く崩れ去るものだ。特に、その人間が土台の全てを支えていた場合は。
「……だが、問題が一つある」
クラウスが新聞を畳み、真剣な顔になった。
「隣国が崩壊すれば、難民が我が領に流れてくる可能性がある。経済的な混乱は伝染するからな」
「ええ、そのリスクは計算済みです」
ルーアはニヤリと笑った。
「ですから、先手を打ちました」
「先手?」
「隣国の有力な商人たちや、優秀な職人たちに、我が領への『移住勧誘状』を送っておきました。条件は『安定した経済』と『適正な評価』です」
「……引き抜きか?」
「ヘッドハンティングと言ってください。沈む船から逃げ出したい優秀な人材を、我が領で吸収するのです。これにより、ドラグーン領の産業はさらに発展し、隣国は完全に再起不能になります」
クラウスは呆れたように、そして感心したようにため息をついた。
「……敵に回したくない女ナンバーワンだな、君は」
「味方でよかったですね、閣下」
「ああ、心からそう思うよ」
ルーアとクラウスは、破滅していく隣国のニュースを肴に、平和で優雅な朝食を楽しんだ。
ロランド王子の国は、まさに今、音を立てて傾いていた。
かつてルーアを「悪役令嬢」と呼んで追い出したその国は、本物の「悪夢」を見ることになったのである。
だが、これで全てが終わったわけではなかった。
廃嫡されたロランドと、居場所を失ったミナ。そして、全てを失ったガミール。
追い詰められた彼らが、最後の悪足掻きとして『ある手段』に出るという情報が、まだルーアの元には届いていなかった。
「さて、今日の仕事は何かしら?」
「午後から領内の視察だ。馬車を用意させてある」
「了解です。では、行きましょうか」
ルーアは軽やかに立ち上がった。
その背中には、揺るぎない自信と、公爵領の未来を背負う頼もしさが溢れていた。
ドラグーン公爵城の客室。
本来なら賓客が休むためのその部屋は、今や氷点下の取調室と化していた。
部屋の中央には、氷漬けにされた不法侵入者(首から上だけ解凍済み)。
その横でガタガタと震えているのは、隣国の財務大臣ガミール伯爵だ。
そして、彼らを見下ろしているのは、パジャマの上にカーディガンを羽織り、片手に電卓、片手に請求書を持ったルーア。
背後には、魔王のようなオーラを放ち、壁にもたれて腕を組むクラウスがいる。
ガミール伯爵は、真っ青な顔で言い訳を並べ立てた。
「ご、誤解だ! 私はただ、部下に夜食の買い出しを頼んだだけで……決して、その魔導計算機を盗めなどとは……!」
「往生際が悪いですね。実行犯の彼が『ガミール様の命令で、あの魔法の箱を盗みに入った』と自白していますよ。録音もバッチリです」
ルーアは計算機を再生した。
『ひいい! ガミール様に言われたんだ! あれさえあれば金が増えるって!』
情けない声が再生される。
ガミールは膝から崩れ落ちた。
「くっ……! 仕方なかったのだ……! あれが必要だったのだ!」
「あれ? 私の計算機のことですか?」
「そうだ! 貴様がいなくなってから、我が国の財政は火の車なのだ!」
ガミールが悲痛な叫びを上げた。
「ロランド殿下の浪費は止まらない! ミナ嬢のドレス代も嵩む一方! なのに収入は減るばかり! 貴様が以前やっていたような『錬金術』を使わねば、国が破綻してしまう!」
「錬金術?」
「とぼけるな! その計算機だ! 貴様はそれを使って、無から金を生み出していたのだろう!? だからあれほど完璧な帳簿が作れたのだ! その古代遺物さえあれば、私だって……!」
ルーアは呆気にとられた。
そして、深いため息をついた。
「……馬鹿ですか?」
「な、なんだと!?」
「これはただの計算機です。計算速度が速いだけで、お金を生み出す機能なんてありません。帳簿が完璧だったのは、私が徹夜で経費を削り、無駄を省き、殿下の無駄遣いを裏で補填していたからです。それを『道具の力』だと思っていたのですか?」
「そ、そんな馬鹿な……! 人間業であれほどの処理ができるはずがない!」
「できるんですよ、プロなら。道具に頼ろうとするその根性が、赤字の原因です」
ルーアの冷徹な正論が、ガミールの心をへし折った。
彼は床に手をつき、項垂れた。
「終わった……もう終わりだ……。あれが手に入らなければ、来月の国債の利払いができない……」
そこに、騒ぎを聞きつけたロランド王子とミナが、眠い目をこすりながらやってきた。
「ふわぁ……なんだ騒々しい。ガミール、何をしている?」
「……殿下」
ガミールは虚ろな目で王子を見上げた。
「……もう、無理です」
「は? 何がだ?」
「貴方様の財布の紐を管理していたのは、私ではありませんでした。全て、ルーア嬢の手腕だったのです。彼女も、魔法の道具も手に入らなかった今、我が国は……破産です」
「は、破産!? 何を言っている! 王家だぞ! 金などいくらでも湧いてくるだろう!」
ロランドの能天気な発言に、ルーアは頭痛を覚えた。
「湧きません。税金は国民の血税です。それを湧き水か何かと勘違いしているから、国が傾くのです」
ルーアは冷ややかに告げた。
「さて、事情聴取は終了です。これより『強制送還』の手続きに入ります」
「きょ、強制送還だと!? 我々は視察団だぞ!」
「犯罪教唆(窃盗未遂)を行った時点で、外交特権は剥奪です。これ以上の滞在は、我が領の治安に関わります」
ルーアはクラウスに目配せをした。
クラウスが頷き、指を鳴らす。
パチン。
その瞬間、部屋の窓が全開になり、猛吹雪が吹き込んできた。
「ひいいいッ! 寒い! 寒い!」
「荷物をまとめる時間は与えません。着の身着のまま、すぐに出て行っていただきます」
「待ってぇ! 私の化粧ポーチがぁ!」
「あ、それと」
ルーアはロランドの鼻先に、一枚の長い長い紙を突きつけた。
「今回の滞在費、および慰謝料、ドアの修理費、深夜労働の割増賃金、その他諸々の請求書です。合計、金貨三千枚」
「さ、三千!? 払えるわけがないだろう!」
「でしょうね。ですから、こちらの請求書は、貴国の国王陛下へ直接送付させていただきます。『内容証明郵便』で」
ロランドの顔から血の気が引いた。
父親にバレる。しかも、犯罪未遂の証拠付きで。
それは廃嫡、いや、もっと恐ろしい処罰を意味していた。
「や、やめろ! それだけは!」
「では、さようなら。二度と来ないでくださいね」
クラウスが手を振ると、風魔法が発動した。
「うわあああああ!」
「きゃああああ!」
ロランド、ミナ、ガミール、そして氷漬けの実行犯は、ひとまとめにされ、夜空へと射出された。
星の彼方へと消えていく悲鳴。
「……ふん。ゴミ掃除完了だな」
クラウスは窓を閉め、満足げに手を払った。
「夜分にすまなかったな、ルーア。怖かっただろう?」
「いいえ。むしろスッキリしました。これでようやく、静かな日常が戻ってきます」
ルーアは伸びをした。
「それに、請求書という『お土産』も持たせましたし、しばらくは向こうも大人しくなるでしょう」
「君は本当に逞しいな。……だが、無茶はするな。私が駆けつけるのが遅れていたらどうするつもりだった?」
クラウスが真剣な眼差しで近づいてくる。
「……その時は、計算機で殴って逃げるつもりでした」
「物理か。……まあいい。無事でよかった」
クラウスはそっとルーアの頭に手を置き、ポンポンと撫でた。
今度はアイアンクローではなく、優しい手つきだった。
「……残業代、弾んでくださいね」
「ああ。望むままに」
二人は静かになった部屋で、小さく笑い合った。
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それから、一週間後。
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「何がだ?」
向かいの席で新聞を読んでいたクラウスが顔を上げる。
「隣国の情勢です。ロランド殿下たちが帰国した後、すぐに経済崩壊が始まったそうです」
ルーアは報告書の内容を読み上げた。
「まず、ガミール財務大臣が責任を問われて更迭。しかし、後任の担当者が誰も複雑な帳簿を解読できず、給与支払いがストップ。これに怒った近衛騎士団と王宮使用人組合が一斉ストライキを決行」
「ほう」
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「地獄だな」
「そして極め付けは、国王陛下が殿下の廃嫡を決定したそうです。理由は『国家的損失の招致』および『無能』」
「妥当な判断だ」
ルーアはカップを置いた。
「私が抜けた穴を埋めようとせず、さらに穴を掘り続けた結果ですね。自業自得です」
「同情はしないのか?」
「しません。数字は嘘をつきませんから。1引く1は0。彼らはそこからさらにマイナスを積み重ねただけです」
冷徹な言葉だが、そこには確かな真理があった。
組織というのは、有能な人間が一人抜けただけで、意外なほど脆く崩れ去るものだ。特に、その人間が土台の全てを支えていた場合は。
「……だが、問題が一つある」
クラウスが新聞を畳み、真剣な顔になった。
「隣国が崩壊すれば、難民が我が領に流れてくる可能性がある。経済的な混乱は伝染するからな」
「ええ、そのリスクは計算済みです」
ルーアはニヤリと笑った。
「ですから、先手を打ちました」
「先手?」
「隣国の有力な商人たちや、優秀な職人たちに、我が領への『移住勧誘状』を送っておきました。条件は『安定した経済』と『適正な評価』です」
「……引き抜きか?」
「ヘッドハンティングと言ってください。沈む船から逃げ出したい優秀な人材を、我が領で吸収するのです。これにより、ドラグーン領の産業はさらに発展し、隣国は完全に再起不能になります」
クラウスは呆れたように、そして感心したようにため息をついた。
「……敵に回したくない女ナンバーワンだな、君は」
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「ああ、心からそう思うよ」
ルーアとクラウスは、破滅していく隣国のニュースを肴に、平和で優雅な朝食を楽しんだ。
ロランド王子の国は、まさに今、音を立てて傾いていた。
かつてルーアを「悪役令嬢」と呼んで追い出したその国は、本物の「悪夢」を見ることになったのである。
だが、これで全てが終わったわけではなかった。
廃嫡されたロランドと、居場所を失ったミナ。そして、全てを失ったガミール。
追い詰められた彼らが、最後の悪足掻きとして『ある手段』に出るという情報が、まだルーアの元には届いていなかった。
「さて、今日の仕事は何かしら?」
「午後から領内の視察だ。馬車を用意させてある」
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