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第九話
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「ソフィ。初めての共同作業。うまくいったね。私と結婚して、時々聖女の仕事をして、後はイチャイチャしよう」
誰かに口説かれたことがないソフィは困った。それに、カティス殿下はどんどんくだけてきている。
さっきはうまく息が合ったけど、だから、結婚っていうのもちがくない?
ソフィはまたわからなくなった。
「そんなに考えないで。嫌になったら、聖女様なんだから、断れるから、まずはお試しで、お付き合いしようよ」
カティス殿下は言葉は軽い感じだけど、目は真剣だった。お試しって、きっと嘘。一度頷いたら、結婚一直線。そんな気配がした。
ソフィはカティス殿下が嫌いなわけではない。
ただ、とまどっていた。
「殿下。私が聖女だからと結婚して後悔しませんか?平凡な私は殿下と釣り合いません」
「カティスと呼んでください。カティでもいいし。後悔なんてしないよ。ソフィは可愛いし」
どこが可愛いの?ソフィは、鏡をもう一度見たい気分になった。
「わかりましたよ。いったんよく考えて。疲れてると思うから、ゆっくり休んで」
カティス殿下が引いてくれた。ソフィはほっとした。王宮に連れて行かれ、
「聖女様のお部屋です」
通された部屋は、広くて明るくて、一部ピンク色が使われた壁紙が愛らしく、ソフィは感激した。
ここにはお風呂もあるというから驚いた。
「聖女様。おつかれさまでした」
3人の侍女が入ってきて、まずはお風呂で、ソフィをピカピカのツヤツヤに仕上げた。最初は「1人で入れます」と抵抗していたソフィだったが、3人の迫力に負けて、身を任せたところ、気持ちよくて寝てしまいそうになった。
それから、軽食を部屋まで運んでくれた。ソフィはその豪華さに驚きながら、ゆっくり味わった。
食事が終わるとベッドに入った。ふかふかで、清潔なシーツが気持ちいい。
ソフィはあっという間に寝入った。
起きたとき、どこにいるのかわからなかった。王宮だと思い出し、慌てた。
「何時だろう」
いきなりお邪魔して寝坊してたなら、申し訳ない。
「聖女様、おはようございます」
昨日の侍女たちが入ってきた。
「お支度をしたら、朝食をご用意いたします」
誰かに口説かれたことがないソフィは困った。それに、カティス殿下はどんどんくだけてきている。
さっきはうまく息が合ったけど、だから、結婚っていうのもちがくない?
ソフィはまたわからなくなった。
「そんなに考えないで。嫌になったら、聖女様なんだから、断れるから、まずはお試しで、お付き合いしようよ」
カティス殿下は言葉は軽い感じだけど、目は真剣だった。お試しって、きっと嘘。一度頷いたら、結婚一直線。そんな気配がした。
ソフィはカティス殿下が嫌いなわけではない。
ただ、とまどっていた。
「殿下。私が聖女だからと結婚して後悔しませんか?平凡な私は殿下と釣り合いません」
「カティスと呼んでください。カティでもいいし。後悔なんてしないよ。ソフィは可愛いし」
どこが可愛いの?ソフィは、鏡をもう一度見たい気分になった。
「わかりましたよ。いったんよく考えて。疲れてると思うから、ゆっくり休んで」
カティス殿下が引いてくれた。ソフィはほっとした。王宮に連れて行かれ、
「聖女様のお部屋です」
通された部屋は、広くて明るくて、一部ピンク色が使われた壁紙が愛らしく、ソフィは感激した。
ここにはお風呂もあるというから驚いた。
「聖女様。おつかれさまでした」
3人の侍女が入ってきて、まずはお風呂で、ソフィをピカピカのツヤツヤに仕上げた。最初は「1人で入れます」と抵抗していたソフィだったが、3人の迫力に負けて、身を任せたところ、気持ちよくて寝てしまいそうになった。
それから、軽食を部屋まで運んでくれた。ソフィはその豪華さに驚きながら、ゆっくり味わった。
食事が終わるとベッドに入った。ふかふかで、清潔なシーツが気持ちいい。
ソフィはあっという間に寝入った。
起きたとき、どこにいるのかわからなかった。王宮だと思い出し、慌てた。
「何時だろう」
いきなりお邪魔して寝坊してたなら、申し訳ない。
「聖女様、おはようございます」
昨日の侍女たちが入ってきた。
「お支度をしたら、朝食をご用意いたします」
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