【完結】25妹は、私のものを欲しがるので、全部あげます。

華蓮

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結婚式

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リリーとの結婚式は、本当は、エアリーと挙げる予定だった。エアリーと一緒に準備したのに、隣はリリーだった。

幸せそうな顔をしているだろうと横を見るとあまりそうは見えなかった。

「リリー?」

「どうしたの?プレーリー?」

「いや。」

リリーは、エアリーを探していた。
この式にいないことを不服に思っていた。その時はこんな風に考えていたとは、思わなかった。後で知ることになるが、、、


エアリーは、式にはいなかった。

それから、エアリーは、姿を消した。

 エアリーがいなくなって、私が長男であったけど、この家を継がないといけなくなった。

 うちには、幸い弟がいるから、婿入りになった。


リリーを選んだ事で、俺の人生は一変した。
当主でなくなった。
うちの親はエアリーのことを気に入っていたので、リリーが嫁入りすることをよく思ってなかった。

そこにエアリーがいなくなったから、リリーが、後を継がないといけなくなった。
うちの親も、これ幸いとばかりに、跡継ぎを弟にした。

元々、リリーが跡を継ぐ予定だったから、変わったのは、俺と弟だけだった。

弟は、よその家に婿になるより、自分の家が良いから、当主になることを喜んでいた。

リリー優先の家。
わがままなのはリリーだった。


 エアリーはこの家から出たかったんだろう。
居場所って、俺との結婚で、この家から出て、俺と幸せになりたかったんだろうな。

俺に優しい瞳で、俺の横にいたいと言ってたな。なのにそれを壊した。
エアリーは、どこにいるんだろう。

リリーとは、初夜を迎えていない。
 いや、もう関係しているから、初夜をしなくていいし、妊娠してるなら、この時期は、安静にしないダメ。

関係を持たなかった。いや、持てなかった。

心には、エアリーがいるから、リリーを抱きたい気持ちにならなかった。

彼女から誘ってきた。

「ダメだよ。妊娠中は、、」


「え?妊娠していないわよ。
あなたが欲しかったから嘘をついたの。あの時、あなたは酔っていて覚えていなかったから。」

「どうゆうことだ。」


「私ね。お姉ちゃんのものを奪うの好きなのよ。
 お姉ちゃんは、悲しそうな顔をするの。
 でもね。中等部くらいから、あまり悔しい顔もしなくなったのよ。
 面白くなくてね。
でもね。あなたを奪ったら、絶望した顔だったわ。楽しかった。最高だったわ。」

「はあ?お前は、最低だな。」

「騙されて方が悪いのよ。」

リリーは、姉の悔しい顔、絶望させたいだけで、俺と結婚した。
その事実を聞いて仲良くはできなかったし、この家をなぜ私が守らないといけない?
何より、騙されたことにムカついた。
エアリーとやり直したい気持ちが大きくなった。
どこにいるんだ。エアリー。



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