【完結】21距離をおきたいと言れたので、隣国に逃げたけど、、、

拉致

アオイがこの国に帰ってきているらしいが、公爵邸に帰ってこない。
家を捨て、国を捨て、他国に渡ったのに、帰ってきた。
噂では国王が絡んでいるということも聞いているので、
国王に、アオイのことを聞きに行ったが、反応がない。
いや隠してるな。王宮にいると考えていた。

国王もアオイとは、会わせてくれなそうなので、アオイを強制的に連れ帰ることにした。
自分の娘を家に帰らすことは悪いことではない。
アオイは、わたしのいうことを聞くからな。

公爵は、アオイがただの平民であると思っているし、自分の娘だから、何をしても大丈夫だと思っていた。





ある日のこと、アオイは、街へ出かけた。レイトには内緒で出かけたのだ。
今日の格好は、街娘風。決して王族とはわからない格好だった。

レイト様にプレゼントをしたくて、侍女リカと一緒に店に入り買おうとした。
王家御用達の店だから、安心できる店だと聞いたので、安心していたけど、リカが異変を感じた。
いつの間にか周りに客が居なくなっていた。
定員が
「こちらには、良い品がありますから」
と誘導しようとした。

「奥様。、今日は、もうそろそろ、、」

「そうね。また来るわね、」
と言ったけど、店の鍵を閉められた。

「少し待ってくれないか？」

「私たちはこれで、、、」

「アオイっていうんだな？」
ガタイの良い男が二人入ってきた。

「貴方は？」

「ある人に頼まれたんだ。お前を連れてくるようにって。」

「奥様はわたしません。」とリカは私を守ってくれたけど、捕まれ、殴られた。

「リカに手を出さないで、、私を連れて帰りなさい。」

「奥様。私が怒られます。」

「大丈夫。旦那様に見つからないように逃げればいいから。早く逃げなさい。そしたら、あなたは、罰を与えられないわ。」
リカだけを逃した。

手を結ばれ、馬車に乗せられた。

今日の私は、身分がわからないはずなのに、それでもわかったのなら、公爵の人間の可能性が高い。それに、王宮にスパイが居るわね。

リカになんとしてでもレイトに連絡してもらわないといけない。
私を連れて帰りなさい。とは普通は言わない。帰りなさいというは、公爵邸ということ。
早く逃げなさいは、早く知らせなさい。
捕まってしまうと知らせもできないから。

私の侍女ではない。レイトの侍女であるから、いち早く主人に伝えるだろう。



手を縛られて、
お腹を殴られて、気絶させられた。
馬車に乗せられた。

もちろんアオイのドレスには、コルセットが巻かれているので、そんなことにはならなかった。気絶しているフリはした。


公爵が雇った者達は、
「とりあえず。これで大金が入るから、カンパ王国に行って、保護してもらおう。あそこの国は、保護されやすい。公爵が、手を回してくれている。」

と話をしていた。

わたしの考えは間違いなかった。