【完結】8私だけ本当の家族じゃないと、妹の身代わりで、辺境伯に嫁ぐことになった

華蓮

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伯爵令嬢

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カンパリー伯爵家は、
父ルイジ、義母アルデラ、義妹アリーサ、義弟コントラ、私姉サマリーの5人家族であった。


サマリーの母は、サマリーが、小さい時に亡くなった。理由は、病気ときいている。
でも、前日まで元気だったのになぜ急に?
と思ってる。それぐらい急になくなった。

母が亡くなってから、すぐに、
父は、アルデラという女の人を連れてきて、今日からお前の母だと言われた。

アルデラを一度だけ、お母様と話をしてるところみたことがあった。お母様の知り合い?と思いながら、挨拶をしようとしたら、

彼女は、

「アリーサは、あなたの妹よ。
半分血の繋がる姉妹よ。弟のコントラよ。
これからは、あなた、一人じゃないのだから、アリーサの言うことを聞くのよ。
アリーサは、私の娘だから可愛くて、優秀なのよ。」

「どうゆうことですか?お父様?」

「そーゆうことだ。
これからは、綺麗で、優秀なアルデラが、
この女主人となり、この家を切り盛りする。
エリーゼと違って、華やかで、みんなが羨むだろう。
これからは、伯爵家が発展していくだろうよ。
お前は、あの地味なエリーゼの娘だからな。仕方ないから、この家に置いてやる。ありがたく思え、、」

「なら、私は、この家から、出て行った方がよろしいのではありませんか?
私は邪魔なのでしょうから、修道院に送って頂ける方が良いのではありませんか?」

「何を言ってる。
何も罪を犯してお前を修道院に送ったら、伯爵家に傷がつくではないか?
お前は、この家で、修道院と同じように暮らし、隠れて過ごせばいいだけだ。」

クスクスと笑うアリーサ。義母も。

べつに、伯爵令嬢にこだわりは、全くないけど、私が、なぜこんな目に遭うのかしら?
父は、母を愛していなかったわけね。
違う女との間に子供も作っていたわけか。

確かに父は、家に帰って来なかった。仕事と思っていたけど、違ったのだ。

私は、恋しいとも思ったことはなかった。
母は、、ずっと父の帰りを待っていたけど、、、


私は恋愛なんてできるのかしら?
人を好きになれるのかしら?
裏切った父を見ると、男の人は、信用できるのかしら?
いやその前に、人を信じることができるのかしら?



「今すぐ、サマリーの部屋を移動させろ。」




私はいらない子だから、それなり過ごせばいいわけね。




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