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プライズの手紙

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とにかくプライズを呼ばないと。。

執務室に戻ると、プライズ付きの文官のパプリカがやってきた。

確かこいつは、プライズの学友だったような。。


「宰相。プライズ様からの手紙です。」

「手紙?」
読んでみると、、、

「父上へ
フロンティアは、体調を崩しました。
心臓部が悪くなって、手術を受けないといけなくなりましたので、側妃の件は、お断り致します。

フロンティアの仕事の量を理解しましたか?
父上に相談したそうですが、そんなのでは王太子妃にはなれないと言ったそうですね。
私は許容範囲外だと思いますよ。

毎日3時間の睡眠で、食事もパンとスープだけしかもらえなかったそうです。
公爵令嬢であり、王太子妃の婚約者が、栄養失調ですよ。どう思われますか?

報告書では、フロンティアは、優雅な生活をしています。

王太子妃の仕事と王妃、王太子の仕事は少ししかしていないことになっていますが、捏造です。

今頃、仕事が溜まっているでしょう。
一日の量をみましか?
フロンティアが、食べずに、寝ずにした結果ですよ。フロンティアだからできたことです。

あなたは、王家へ奴隷として、フロンティアを送ったのですね。

わたしは、フロンティアを説得できなかったので、宰相になるべきではありません。
いや、
父上と母上のことを信じられません。
フロンティアのことは、わたしが守ります。

もう、家に帰ることはありません。
平民届を出しました。
 
 
プライズ」


パプリカが、
「プライズ様は、戻らないのでしょうか?」

「なぜだ?」

「プライズ様は、フロンティア様のために宰相になりたいと言っていました。
兄として、そばにいて守りたいんだと昔から言っていたのです。
フロンティア様が王太子妃にならないのですよね?
プライズ様は、宰相にならないのではないかと思いまして、、、、」


「昔から?」

「はい、プライズ様は、フロンティア様を自慢の妹だと言っていました。
妹は、わたしより優秀で、優しくて、幼い頃から頑張っていて、王太子妃になるから、宰相になり、支えたいと。

引き継ぎ書も渡されたので、もう戻らないかと、、、、」

「ああ。」

「宰相。プライズ様は、とても慕われています。
みなさんをまとめることができたのはプライズ様でした。
居なくなると、大変だと思います。
わたしではまとめられないので、、宰相が、指揮をとって下さい。
そーしないと回らないと思います。」


プライズは何考えているんだが、、、、

「わかった。今溜まっている仕事を全て持ってきてくれ。」





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