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文官

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フロンティアの部屋の反対にある事務室に行くと、、、

文官達が、いつもより騒がしいようだった。

「なんだ?」と思いながら、部屋に入ると、
1人の文官が、、尋ねてきて。


「宰相。フロンティア様と王太子は、婚約破棄をされたのですよね?」

「ああ。王太子妃として婚約破棄をした。
王太子妃は、フロンティアの妹のファミリアになる。
結婚誓約書にサインをしてあるから、決定だ。」
その文官は、不安そうな顔をしていた。

「フロンティア様はどうなるのですか?」

「側妃になる。今まで通り変わらないよ。実務も変わらない。」

「そうですか、、、それなら良いですけど、フロンティア様は、しばらく休むのですか?」



「いや。今、わたしの息子が、兄として、フロンティアを説得しているから。」

「それなら良いですが、、、フロンティア様がいないと、実務が回りませんよ。
早く戻ってきてもらわないと、」

焦った勢いで言ったが、フロンティア1人いないだけで大した仕事はないはずだ。
文官の質も悪くなったのか?
そんな慌てることか?

「少しの間、他のものと分担してやってくれ。フロンティア一人でやれるぐらいだから、なんとかできるだろう。
王太子妃の仕事と王妃と王太子の仕事の一部だろう?まだ婚約者だ。そんなに量はないはずだが、、、
王妃になったら仕事の量が多くなるんだから、」

「宰相、、、、本当にフロンティア様は戻ってくるのですか?
側妃になってあの仕事の量を続けることができるのでしょうか?」

「どうしてだ?」

「王太子妃にファミリア様がなるのですよね?王太子は、ファミリア様を愛しているのですよね?」

「ああ。そうだろうな。」

「愛もないのに、王太子のために頑張れますか?フロンティア様にどんなメリットがありますか?」

「お前がそんな心配しなくていい。フロンティアは、大丈夫だ。私が育てた娘だ。」


「失礼しました。申し訳ありませんでした。とにかく、早くフロンティア様にお戻りを、、、」


その文官は、走って、違う部屋に行った。

フロンティア1人いないだけで、何を言ってるんだが、、、

仕事もないのに時間だけがかかって、



文官室に行くと

「宰相。王太子妃は、フロンティア様ではなく、ファミリア様だと伺ったのですが、、、、」


「プライズ様も最近休んでいますよね」

「プライズ様がいなくなるなんて、、、、、」


それぞれが言い出した。

プライズは、宰相になるためにいろんな部署の仕事をしていた。

今は外交の仕事をしていたので、プライズが休むと外交に支障が出る。

プライズは何をしてるんだ。2人して、私に迷惑をかけるなんて、、、

宰相として、まだまだな。

フロンティアに側妃になるように言ったのか!
プライズの仕事分が、早くしないと王宮が、混乱する。
と1人イライラしていた。

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