【完結】29国一金持ちの娘達は、幸せを掴めるのでしょうか?

華蓮

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夜会4

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「お姉様は、ビスコ様をサラリお姉様から奪ったのに、幸せになれなかったのですね。」


「ナラリ!妹のくせに、、、偉そうな。」

「もうあなたの妹ではありません。あなた方は、私をすてました。いらないと、、、」



「ナラリ。あなたのことは、大事な娘よ。あの時は、少しおかしかったの。あなたはキラリとナラリは私の大事な娘よ。」
愛しそうにナラリを見る



ナラリは、安心したような声で、「お母様」
と言うと、母は、ほっとしたような顔をした。

ああ。言葉だけね。自分が助かりたいから。


「サラリお姉様は、お母様の中では、娘ではないのですね」

「サラリは、私の娘ではあるわ。、でも、私に似ていない。顔も性格も。だから、合わないのよ。ナラリは私に似て可愛いでしょう、、、」


「お母様は、サラリお姉様をずっと愛さなかったのですね。可愛そう。。」

「サラリなんて可哀想と思わないわ。」

「可哀想なのはお母様ですよ。」

「何!!」

「お母様が本当の愛を知らないのですもの。キラリお姉様もそうですよね?」

「愛より、お金よ」

「お母様もお姉様は、愛よりお金と言うけれど、どちらもありませんよね?今、お金が残っていますか?あなたが嫌っているサラリお姉様は、ハヤト様の愛を得て、仕事もうまくいって、収入もお父様並みにあります。」


「サラリ。私たちを養いなさい。、私の娘でしょう」

お父様が鬼の形相で、お母様を睨んでいた。

「お父様大丈夫です。」


「私は、幼い頃、お姉様が羨ましかった。お母様に愛さられ、褒められていた。私は何をしても、褒めてくれなかった。辛かったわ。でも、そんな気持ちは早いうちに捨てたのよ。もう、あの頃の私じゃないし、あなたのことを母と思えないの。母がいなくても私は何も支障がなかった。だって元から私は、いなかったもの。私は、婚約交換になる時、1人で生きていくつもりだった。でも、ハヤト様と出会い、私に幸せをくれた。愛を教えてくれた。」


ハヤト様が、抱きしめてくれた。
「良かったよ。」




母と姉は、父が用意した屋敷で暮らした。
今までのような生活ができるわけなく、毎日質素な生活に、仕事をしている。

街のみんなからは冷たくされた。

「なんで私がこんな目に合わないといういけないの?」

見た目も、老けて、輝きがなくなり、
母と喧嘩をしながら、過ごしている。


サラリと、ハヤトは、変わらずに仲が良く、
ナラリにも子供ができた。

お父様は、孫たちに囲まれて、野菜を作っている。

みんなが、笑っている。

サラリとナラリは、幸せを掴むことができたのでした。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

最後までお付き合いくださりありがとうございます。


 



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