10 / 36
第一章
卒業式
しおりを挟む
今日の夜、もうここに帰ってくることは、ない。
こんなところ戻りたくもない。
何もない部屋を見て、私みたいね。
小物入れごとゴミ箱に捨て、部屋を出た。
父と一緒に、馬車に乗った。
「いつもつまらなそうだな。少し笑えばどうだ。」
「何も楽しいことがないのにどーやって笑うのですか?」
「伯爵家で過ごし、何不自由もない生活をし、婚約者もいるのに、何が不満なんだ。」
「不自由ね。。。。」と一言だけ言って、窓を見た。
父は、ドレスを見ても何も言わない。言うわけないかぁ。自分で選んだから言うわけないかぁ。と考えていた。
卒業式の答辞を読んで、無事終わった。
親とそろって、最後先生のところへ挨拶に行く。
もちろんその間も褒めてくれることはない。
答辞を読むと言うことは、成績優秀であり、全てのものが優れてるんだけど、、、
別に自慢したいわけではない。でも、少し褒めてくれてもいいのに。って思う。今更だけどね。
「シャーロットさん。あなたはこの学園で、たくさんの優秀な成績を残しました。家業の手伝いや、婚約者の家の手伝い。その上、学業も優秀。
あなたが嫁ぐ先のブラックリー伯爵家は安泰ですね。亡きお母さんも喜んでいるでしょう。
お父様も安心ですね。」
「シャーロットは、そんなに優秀では、ありませんよ。
家業は、わたしの少しの手伝い。婚約者のところのもそう。
アラン殿が、素晴らしく、その少し手伝いをしているだけですよ。学業もたまたまでしょう。街へ行ってよく遊んでるみたいですから。。
我が家は、妹のリリアナがいるから大丈夫です。」
「そうですか。。」とシャーロットの顔を見る
「、、、、、。」と横に首を振る。
「シャーロットさん。あなたは、、、、、。」
「先生。私この学園で学べたこと誇りに思っております。先生は、私をみてくれたこと、嬉しく思っております。ありがとうございました。」
と先生と会話をした。
その後、卒業パーティーへ参加した。
ハンナとリリアナは派手なドレスでいた。
私が主役というように。リリアナは、アラン様の色のドレス。アラン様もリリアナの色のハンカチーフ。
しばらくすると、、、
壇上に上がまた人物がいた。アラン様。
とうとうと始まるのですね。と覚悟した。
「シャーロット」
「はい。」
「君と婚約を破棄する。」
「理由は?」
「妹への暴言の数々。暴力。
リリアナから泣いて相談されたぞ、そんな女を妻にしたくない。心優しい妹のリリアナと婚約する。」
「そうですか。婚約破棄は受け入れます。でも、私は妹への暴言、暴力はしたことがありません。」
「うそよ。。、」とウソ泣きをしながら、リリアナは、アラン様にくっつく。。
「メイド達にも確認した。みんなそー言った。」
「そうですか。」
「シャーロット、お前は、俺のことが好きだから、第二夫人にしてやろう。」
「はあ?」
「お姉様は、婚約破棄をされた身。これから先、誰も結婚なんてできない。姉妹で、アラン様を支えましょう。」
「リリアナ。なんで優しい私の娘。
いじめられていたかわいそうな、リリアナそれでも姉のこと思うなんて、、、第二夫人を受けないなら、家から出て行きなさい。」
「アラン様、あなたは、なぜ私があなたを好きというのか?分かりませんけど、、、
婚約中に他の女と関係を持ち、執務を全て私に押し付け、遊びまくってる人なんて、好きになる要素は、ありますか?」
「何を言ってる。清い関係だ。」
「清い関係が、首筋に赤い痕をつけますか?
まぁ、そんなことはどうでもいいんですが、
婚約破棄は受け入れますが、第二夫人のことは、お断りします。」
「お姉様、婚約破棄破棄されてムキになってるんでしょう。」
「お父様もお義母様と一緒の考えでよろしいんでしょうか?」
「いや。今初めてきいた。どうゆうことだ?アラン殿?」
「あなた。シャーロットのためには第二夫人がいいのです」
「お父様。今日のドレスは、お父さんの気持ちですよね?
私は、お父様の意思に従います。きょうから、平民のシャーロットになります。」
「ちょっと待ってくれ!俺の意思とは?」
「今日のドレスの意味ですわ。紋章の色。伯爵家なら何色でした?」
「ハンナこれはどうゆうことだ!!」
「ルーセント伯爵は、馬車の中でも気がつきませんでしたものね。
第二夫人も無理ですわよ!ルーセント伯爵夫人。
まぁ、第二夫人なんてなるつもりありませんけど、、、
アラン様、リリアナ様。今までと同じように、ところ構わず、末永く愛しあってくださいね。」
「平民になって過ごせるのか?第二夫人の方がいいのではないか?」
「ルーセント伯爵様のおかげで、平民でも過ごせますわ。」
「どうゆうことだ?」
「ねぇ!伯爵夫人。私は、平民でも生きていけますわね?」
「リリアナ様もそう思いませんか?」
「、、、、」
「では皆様。ご迷惑おかけしました。」
と笑顔で去った。
「「「シャーロット」」」
こんなところ戻りたくもない。
何もない部屋を見て、私みたいね。
小物入れごとゴミ箱に捨て、部屋を出た。
父と一緒に、馬車に乗った。
「いつもつまらなそうだな。少し笑えばどうだ。」
「何も楽しいことがないのにどーやって笑うのですか?」
「伯爵家で過ごし、何不自由もない生活をし、婚約者もいるのに、何が不満なんだ。」
「不自由ね。。。。」と一言だけ言って、窓を見た。
父は、ドレスを見ても何も言わない。言うわけないかぁ。自分で選んだから言うわけないかぁ。と考えていた。
卒業式の答辞を読んで、無事終わった。
親とそろって、最後先生のところへ挨拶に行く。
もちろんその間も褒めてくれることはない。
答辞を読むと言うことは、成績優秀であり、全てのものが優れてるんだけど、、、
別に自慢したいわけではない。でも、少し褒めてくれてもいいのに。って思う。今更だけどね。
「シャーロットさん。あなたはこの学園で、たくさんの優秀な成績を残しました。家業の手伝いや、婚約者の家の手伝い。その上、学業も優秀。
あなたが嫁ぐ先のブラックリー伯爵家は安泰ですね。亡きお母さんも喜んでいるでしょう。
お父様も安心ですね。」
「シャーロットは、そんなに優秀では、ありませんよ。
家業は、わたしの少しの手伝い。婚約者のところのもそう。
アラン殿が、素晴らしく、その少し手伝いをしているだけですよ。学業もたまたまでしょう。街へ行ってよく遊んでるみたいですから。。
我が家は、妹のリリアナがいるから大丈夫です。」
「そうですか。。」とシャーロットの顔を見る
「、、、、、。」と横に首を振る。
「シャーロットさん。あなたは、、、、、。」
「先生。私この学園で学べたこと誇りに思っております。先生は、私をみてくれたこと、嬉しく思っております。ありがとうございました。」
と先生と会話をした。
その後、卒業パーティーへ参加した。
ハンナとリリアナは派手なドレスでいた。
私が主役というように。リリアナは、アラン様の色のドレス。アラン様もリリアナの色のハンカチーフ。
しばらくすると、、、
壇上に上がまた人物がいた。アラン様。
とうとうと始まるのですね。と覚悟した。
「シャーロット」
「はい。」
「君と婚約を破棄する。」
「理由は?」
「妹への暴言の数々。暴力。
リリアナから泣いて相談されたぞ、そんな女を妻にしたくない。心優しい妹のリリアナと婚約する。」
「そうですか。婚約破棄は受け入れます。でも、私は妹への暴言、暴力はしたことがありません。」
「うそよ。。、」とウソ泣きをしながら、リリアナは、アラン様にくっつく。。
「メイド達にも確認した。みんなそー言った。」
「そうですか。」
「シャーロット、お前は、俺のことが好きだから、第二夫人にしてやろう。」
「はあ?」
「お姉様は、婚約破棄をされた身。これから先、誰も結婚なんてできない。姉妹で、アラン様を支えましょう。」
「リリアナ。なんで優しい私の娘。
いじめられていたかわいそうな、リリアナそれでも姉のこと思うなんて、、、第二夫人を受けないなら、家から出て行きなさい。」
「アラン様、あなたは、なぜ私があなたを好きというのか?分かりませんけど、、、
婚約中に他の女と関係を持ち、執務を全て私に押し付け、遊びまくってる人なんて、好きになる要素は、ありますか?」
「何を言ってる。清い関係だ。」
「清い関係が、首筋に赤い痕をつけますか?
まぁ、そんなことはどうでもいいんですが、
婚約破棄は受け入れますが、第二夫人のことは、お断りします。」
「お姉様、婚約破棄破棄されてムキになってるんでしょう。」
「お父様もお義母様と一緒の考えでよろしいんでしょうか?」
「いや。今初めてきいた。どうゆうことだ?アラン殿?」
「あなた。シャーロットのためには第二夫人がいいのです」
「お父様。今日のドレスは、お父さんの気持ちですよね?
私は、お父様の意思に従います。きょうから、平民のシャーロットになります。」
「ちょっと待ってくれ!俺の意思とは?」
「今日のドレスの意味ですわ。紋章の色。伯爵家なら何色でした?」
「ハンナこれはどうゆうことだ!!」
「ルーセント伯爵は、馬車の中でも気がつきませんでしたものね。
第二夫人も無理ですわよ!ルーセント伯爵夫人。
まぁ、第二夫人なんてなるつもりありませんけど、、、
アラン様、リリアナ様。今までと同じように、ところ構わず、末永く愛しあってくださいね。」
「平民になって過ごせるのか?第二夫人の方がいいのではないか?」
「ルーセント伯爵様のおかげで、平民でも過ごせますわ。」
「どうゆうことだ?」
「ねぇ!伯爵夫人。私は、平民でも生きていけますわね?」
「リリアナ様もそう思いませんか?」
「、、、、」
「では皆様。ご迷惑おかけしました。」
と笑顔で去った。
「「「シャーロット」」」
46
あなたにおすすめの小説
【12話完結】私はイジメられた側ですが。国のため、貴方のために王妃修行に努めていたら、婚約破棄を告げられ、友人に裏切られました。
西東友一
恋愛
国のため、貴方のため。
私は厳しい王妃修行に努めてまいりました。
それなのに第一王子である貴方が開いた舞踏会で、「この俺、次期国王である第一王子エドワード・ヴィクトールは伯爵令嬢のメリー・アナラシアと婚約破棄する」
と宣言されるなんて・・・
【完結】仲の良かったはずの婚約者に一年無視され続け、婚約解消を決意しましたが
ゆらゆらぎ
恋愛
エルヴィラ・ランヴァルドは第二王子アランの幼い頃からの婚約者である。仲睦まじいと評判だったふたりは、今では社交界でも有名な冷えきった仲となっていた。
定例であるはずの茶会もなく、婚約者の義務であるはずのファーストダンスも踊らない
そんな日々が一年と続いたエルヴィラは遂に解消を決意するが──
王子は婚約破棄を泣いて詫びる
tartan321
恋愛
最愛の妹を失った王子は婚約者のキャシーに復讐を企てた。非力な王子ではあったが、仲間の協力を取り付けて、キャシーを王宮から追い出すことに成功する。
目的を達成し安堵した王子の前に突然死んだ妹の霊が現れた。
「お兄さま。キャシー様を3日以内に連れ戻して!」
存亡をかけた戦いの前に王子はただただ無力だった。
王子は妹の言葉を信じ、遥か遠くの村にいるキャシーを訪ねることにした……。
「君の為の時間は取れない」と告げた旦那様の意図を私はちゃんと理解しています。
あおくん
恋愛
憧れの人であった旦那様は初夜が終わったあと私にこう告げた。
「君の為の時間は取れない」と。
それでも私は幸せだった。だから、旦那様を支えられるような妻になりたいと願った。
そして騎士団長でもある旦那様は次の日から家を空け、旦那様と入れ違いにやって来たのは旦那様の母親と見知らぬ女性。
旦那様の告げた「君の為の時間は取れない」という言葉はお二人には別の意味で伝わったようだ。
あなたは愛されていない。愛してもらうためには必要なことだと過度な労働を強いた結果、過労で倒れた私は記憶喪失になる。
そして帰ってきた旦那様は、全てを忘れていた私に困惑する。
※35〜37話くらいで終わります。
【完結】皇太子の愛人が懐妊した事を、お妃様は結婚式の一週間後に知りました。皇太子様はお妃様を愛するつもりは無いようです。
五月ふう
恋愛
リックストン国皇太子ポール・リックストンの部屋。
「マティア。僕は一生、君を愛するつもりはない。」
今日は結婚式前夜。婚約者のポールの声が部屋に響き渡る。
「そう……。」
マティアは小さく笑みを浮かべ、ゆっくりとソファーに身を預けた。
明日、ポールの花嫁になるはずの彼女の名前はマティア・ドントール。ドントール国第一王女。21歳。
リッカルド国とドントール国の和平のために、マティアはこの国に嫁いできた。ポールとの結婚は政略的なもの。彼らの意志は一切介入していない。
「どんなことがあっても、僕は君を王妃とは認めない。」
ポールはマティアを憎しみを込めた目でマティアを見つめる。美しい黒髪に青い瞳。ドントール国の宝石と評されるマティア。
「私が……ずっと貴方を好きだったと知っても、妻として認めてくれないの……?」
「ちっ……」
ポールは顔をしかめて舌打ちをした。
「……だからどうした。幼いころのくだらない感情に……今更意味はない。」
ポールは険しい顔でマティアを睨みつける。銀色の髪に赤い瞳のポール。マティアにとってポールは大切な初恋の相手。
だが、ポールにはマティアを愛することはできない理由があった。
二人の結婚式が行われた一週間後、マティアは衝撃の事実を知ることになる。
「サラが懐妊したですって‥‥‥!?」
旦那様、そんなに彼女が大切なら私は邸を出ていきます
おてんば松尾
恋愛
彼女は二十歳という若さで、領主の妻として領地と領民を守ってきた。二年後戦地から夫が戻ると、そこには見知らぬ女性の姿があった。連れ帰った親友の恋人とその子供の面倒を見続ける旦那様に、妻のソフィアはとうとう離婚届を突き付ける。
if 主人公の性格が変わります(元サヤ編になります)
※こちらの作品カクヨムにも掲載します
断罪される前に市井で暮らそうとした悪役令嬢は幸せに酔いしれる
葉柚
恋愛
侯爵令嬢であるアマリアは、男爵家の養女であるアンナライラに婚約者のユースフェリア王子を盗られそうになる。
アンナライラに呪いをかけたのはアマリアだと言いアマリアを追い詰める。
アマリアは断罪される前に市井に溶け込み侯爵令嬢ではなく一市民として生きようとする。
市井ではどこかの王子が呪いにより猫になってしまったという噂がまことしやかに流れており……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる