【完結】2愛されない伯爵令嬢が、愛される公爵令嬢へ

華蓮

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第一章

卒業式

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今日の夜、もうここに帰ってくることは、ない。
こんなところ戻りたくもない。

何もない部屋を見て、私みたいね。
小物入れごとゴミ箱に捨て、部屋を出た。

父と一緒に、馬車に乗った。

「いつもつまらなそうだな。少し笑えばどうだ。」

「何も楽しいことがないのにどーやって笑うのですか?」

「伯爵家で過ごし、何不自由もない生活をし、婚約者もいるのに、何が不満なんだ。」

「不自由ね。。。。」と一言だけ言って、窓を見た。


父は、ドレスを見ても何も言わない。言うわけないかぁ。自分で選んだから言うわけないかぁ。と考えていた。


卒業式の答辞を読んで、無事終わった。

親とそろって、最後先生のところへ挨拶に行く。
もちろんその間も褒めてくれることはない。

答辞を読むと言うことは、成績優秀であり、全てのものが優れてるんだけど、、、
別に自慢したいわけではない。でも、少し褒めてくれてもいいのに。って思う。今更だけどね。

「シャーロットさん。あなたはこの学園で、たくさんの優秀な成績を残しました。家業の手伝いや、婚約者の家の手伝い。その上、学業も優秀。
あなたが嫁ぐ先のブラックリー伯爵家は安泰ですね。亡きお母さんも喜んでいるでしょう。
お父様も安心ですね。」



「シャーロットは、そんなに優秀では、ありませんよ。
家業は、わたしの少しの手伝い。婚約者のところのもそう。
アラン殿が、素晴らしく、その少し手伝いをしているだけですよ。学業もたまたまでしょう。街へ行ってよく遊んでるみたいですから。。

我が家は、妹のリリアナがいるから大丈夫です。」

「そうですか。。」とシャーロットの顔を見る

「、、、、、。」と横に首を振る。

「シャーロットさん。あなたは、、、、、。」

「先生。私この学園で学べたこと誇りに思っております。先生は、私をみてくれたこと、嬉しく思っております。ありがとうございました。」

と先生と会話をした。

その後、卒業パーティーへ参加した。
ハンナとリリアナは派手なドレスでいた。
私が主役というように。リリアナは、アラン様の色のドレス。アラン様もリリアナの色のハンカチーフ。


しばらくすると、、、
壇上に上がまた人物がいた。アラン様。
とうとうと始まるのですね。と覚悟した。

「シャーロット」

「はい。」

「君と婚約を破棄する。」

「理由は?」

「妹への暴言の数々。暴力。
リリアナから泣いて相談されたぞ、そんな女を妻にしたくない。心優しい妹のリリアナと婚約する。」

「そうですか。婚約破棄は受け入れます。でも、私は妹への暴言、暴力はしたことがありません。」

「うそよ。。、」とウソ泣きをしながら、リリアナは、アラン様にくっつく。。

「メイド達にも確認した。みんなそー言った。」

「そうですか。」

「シャーロット、お前は、俺のことが好きだから、第二夫人にしてやろう。」

「はあ?」

「お姉様は、婚約破棄をされた身。これから先、誰も結婚なんてできない。姉妹で、アラン様を支えましょう。」

「リリアナ。なんで優しい私の娘。
いじめられていたかわいそうな、リリアナそれでも姉のこと思うなんて、、、第二夫人を受けないなら、家から出て行きなさい。」


「アラン様、あなたは、なぜ私があなたを好きというのか?分かりませんけど、、、
婚約中に他の女と関係を持ち、執務を全て私に押し付け、遊びまくってる人なんて、好きになる要素は、ありますか?」

「何を言ってる。清い関係だ。」

「清い関係が、首筋に赤い痕をつけますか?
まぁ、そんなことはどうでもいいんですが、
婚約破棄は受け入れますが、第二夫人のことは、お断りします。」

「お姉様、婚約破棄破棄されてムキになってるんでしょう。」

「お父様もお義母様と一緒の考えでよろしいんでしょうか?」

「いや。今初めてきいた。どうゆうことだ?アラン殿?」

「あなた。シャーロットのためには第二夫人がいいのです」


「お父様。今日のドレスは、お父さんの気持ちですよね?
私は、お父様の意思に従います。きょうから、平民のシャーロットになります。」


「ちょっと待ってくれ!俺の意思とは?」

「今日のドレスの意味ですわ。紋章の色。伯爵家なら何色でした?」

「ハンナこれはどうゆうことだ!!」

「ルーセント伯爵は、馬車の中でも気がつきませんでしたものね。

第二夫人も無理ですわよ!ルーセント伯爵夫人。

まぁ、第二夫人なんてなるつもりありませんけど、、、

アラン様、リリアナ様。今までと同じように、ところ構わず、末永く愛しあってくださいね。」


「平民になって過ごせるのか?第二夫人の方がいいのではないか?」

「ルーセント伯爵様のおかげで、平民でも過ごせますわ。」

「どうゆうことだ?」

「ねぇ!伯爵夫人。私は、平民でも生きていけますわね?」

「リリアナ様もそう思いませんか?」

「、、、、」

「では皆様。ご迷惑おかけしました。」

と笑顔で去った。

「「「シャーロット」」」
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