【完結】2愛されない伯爵令嬢が、愛される公爵令嬢へ

華蓮

文字の大きさ
12 / 36
第一章

シャーロットの死の真相

しおりを挟む
卒業パーティーを抜け出し、シャーロットは、乗合の馬車に乗った。
そして、あの古小屋さんに行った。

リュート様と待ち合わせの場所だった。

服を着替えて、着ていたドレスを騎士団長のエイト様に渡した。、エイト様は、リュート様の従兄弟らしい。

シャーロットは、古小屋さんで待たせてもらった。

馬車の御者は、古小屋の奥さんの旦那さんだった。

その馬車をのって、リュート様とエイト様が、森へ行き、処理をしてくる。

馬車を壊し、馬は、そのまま乗ってかえり、獣の地をドレスにつけて、湖の水につけて浮かべた。

そして、古小屋の旦那さんに騎士団に連絡してもらうことになった。
そして、リュートとシャーロットは、夜公爵に行った。

「まず湯浴みだ。メイド達には頼んであるから、ゆっくり入っておいで、
その後父上と母上に挨拶に行こう。
別にしなくてもいいけど、シャーロットはしたいでしょ。」

「もちろんです。ご迷惑おかけしますもの、、」

「父上はまだ帰ってきてないから、ゆっくり綺麗になってきて。」

「でも、、、」

「綺麗なシャーロットを父上と母上に自慢したい。」

「わかりました。」


その後準備をして、リュート様の部屋へ、、

「シャーロットです。」

「入って」

「可愛い。シャーロット。やっぱり僕が選んだものはいい!!さぁ、食堂へ行こう。」

食堂に行くと皆さん席についていた。

「父上、母上、シャーロットです。」

「あなたが、シャーロットなのね。会いたかったの。リュートとルナが楽しそうに話をしてるんだもの。会いたくて、、、」

「母上、少し抑えてください!!」

「クレイオール公爵の当主のマクラーレンだ。妻のマリアーヌ、リュートの妹のルナ。」 

「はじめまして、シャーロットと申します。この度は、ご迷惑をおかけしまして、申し訳ございません。今後もよろしくお願いします」

「気にしないで、自分の家だと思ってゆっくりしてね。」

「ありがとうございます」

「シャーロット様。うちにきてくれて嬉しいの。お姉様って呼んでいい?」

「ルナ。まだはやい。」

「べつに、お兄様と一緒にならなくても、養女になればいい!!そしたら、お姉様になるわ。」

「そうだな。それはいい考えだ。」

「大丈夫。そーならない。」

「それにしても、あのバカと別れて良かった!
あの家ともね。」

「ルナ。言葉遣いを気をつけなさい!」
テヘッとした。その姿がかわいい!!

「ルナ様、あなたのような方にお姉様って呼んでもらえるのが嬉しい!!」

「ルナって呼んでね。」

「ルナ良かったな。ずっとお姉さんが欲しいって言ってたもんね。」

「はい。お兄様では、お茶会も一緒にいけないし、ドレスも一緒の着れませんもの。お姉様。絶対いっしょに遊んでね!!」

「ルナ。私も楽しみ。」

「お母さんも入れてよ。」

「ルナほどほどにな。」

「さぁ。食事にしようかぁ。」

私の好きなものばかり出てきた。
しかも、私があまり食べれないことを知っている。
みんなと同じ物だけど、わからないように、してくれてる。

「今日の夕食は、シェフがシャーロットがくるから、気合入れていたよ。どう?」

「おいしいです。やさしい味です。気遣いもして頂き、嬉しいです。こんな料理食べたことがありません。」涙ぐむ。

「シャーロット。消化の良いものを選び、量は少なめにしてもらってるけど、多分それでも多いと思う。無理に食べる必要ないよ。
ここにいる間に、シェフが、シャーロットを太らすと言ってたよ。」

「ありがとうございます。」

食事中も会話もあり、とても楽しかった。

「マナー違反と言われることは、わかってるの。でも、家族の時だけは、楽しんで食べたいでしょ。」

「私、、こんな楽しい食事の時間は、初めてです。いつもより、たくさん食べることができました。」
食事の時間が終わり、デザートを食べるために、サロンに移った。

「シェフを呼んできて。」メイドに言った。

「はじめまして、公爵家の料理長ヨルダンです。」

「はじめましてシャーロットです。いつもサンドイッチ、ありがとうございました!」

「リュート様から、いつもシャーロット様のことを伺っていました。
想像より断然かわいいです。
今日の食事は、見た目重視にしました。目でみて、食欲が湧くように、そして、胃腸にやさしい調理法でしましたが、いかがでしょうか?」

「本当に、綺麗で、食べるのがもっいなかったです。ただ、少し量が多くて、残してしまい、申し訳ありませんでした。」

「大丈夫ですよ。今までの食事の内容を教えていただけないでしょうか?」

「シャーロット、僕も聞きたい」

「えーと。朝食は、硬いパンと冷たい野菜の端のスープ。
昼は学園のランチ。
ブラックリー伯爵で、紅茶
リュート様からサンドイッチとスープです。
卒業式の前日に家族といっしょに食べたのは、いつもより豪華でした。
サラダと冷めたスープと硬いパン。油だらけの肉と魚のあらをきれいに盛り付けられていました。」

「「「「嘘」」」」

「普段の夜は?」

「食べていません。」

「ヨルダン!任せたぞ。」

「料理長のプライドをかけ、全力で、シャーロット様においしい食事をしてもらうようにします。」

「私のために、、、」

「シャーロット様。これは、料理人のプライドです!嫌と言ってもやらせてもらいます!!」

「シャーロット。諦めな。あーなると、誰にも止められないよ。美味しいものたくさん食べさせてくれるよ。」

「ヨルダン様楽しみにしています!!」

今日のデザートは、紅茶とプリンです。楽しんでください。では失礼します。」

「ありがとうございます。」

「これからゆっくりしたらいいよ。シャーロット。」

「いえ、私は平民です。自分のことは自分でできますから、メイドとして雇ってもらえませんか?」


「それは無理だよ。」

「わかったわ。メイドをやってみて。」

「母上」

「ただし、リュート専用。それならいいでしょ。」

「ありがとうございます。」

「シャーロット。夕食は、私と一緒だよ!」



しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【12話完結】私はイジメられた側ですが。国のため、貴方のために王妃修行に努めていたら、婚約破棄を告げられ、友人に裏切られました。

西東友一
恋愛
国のため、貴方のため。 私は厳しい王妃修行に努めてまいりました。 それなのに第一王子である貴方が開いた舞踏会で、「この俺、次期国王である第一王子エドワード・ヴィクトールは伯爵令嬢のメリー・アナラシアと婚約破棄する」 と宣言されるなんて・・・

【完結】仲の良かったはずの婚約者に一年無視され続け、婚約解消を決意しましたが

ゆらゆらぎ
恋愛
エルヴィラ・ランヴァルドは第二王子アランの幼い頃からの婚約者である。仲睦まじいと評判だったふたりは、今では社交界でも有名な冷えきった仲となっていた。 定例であるはずの茶会もなく、婚約者の義務であるはずのファーストダンスも踊らない そんな日々が一年と続いたエルヴィラは遂に解消を決意するが──

王子は婚約破棄を泣いて詫びる

tartan321
恋愛
最愛の妹を失った王子は婚約者のキャシーに復讐を企てた。非力な王子ではあったが、仲間の協力を取り付けて、キャシーを王宮から追い出すことに成功する。 目的を達成し安堵した王子の前に突然死んだ妹の霊が現れた。 「お兄さま。キャシー様を3日以内に連れ戻して!」 存亡をかけた戦いの前に王子はただただ無力だった。  王子は妹の言葉を信じ、遥か遠くの村にいるキャシーを訪ねることにした……。

悪役令嬢の末路

ラプラス
恋愛
政略結婚ではあったけれど、夫を愛していたのは本当。でも、もう疲れてしまった。 だから…いいわよね、あなた?

「君の為の時間は取れない」と告げた旦那様の意図を私はちゃんと理解しています。

あおくん
恋愛
憧れの人であった旦那様は初夜が終わったあと私にこう告げた。 「君の為の時間は取れない」と。 それでも私は幸せだった。だから、旦那様を支えられるような妻になりたいと願った。 そして騎士団長でもある旦那様は次の日から家を空け、旦那様と入れ違いにやって来たのは旦那様の母親と見知らぬ女性。 旦那様の告げた「君の為の時間は取れない」という言葉はお二人には別の意味で伝わったようだ。 あなたは愛されていない。愛してもらうためには必要なことだと過度な労働を強いた結果、過労で倒れた私は記憶喪失になる。 そして帰ってきた旦那様は、全てを忘れていた私に困惑する。 ※35〜37話くらいで終わります。

【完結】皇太子の愛人が懐妊した事を、お妃様は結婚式の一週間後に知りました。皇太子様はお妃様を愛するつもりは無いようです。

五月ふう
恋愛
 リックストン国皇太子ポール・リックストンの部屋。 「マティア。僕は一生、君を愛するつもりはない。」  今日は結婚式前夜。婚約者のポールの声が部屋に響き渡る。 「そう……。」  マティアは小さく笑みを浮かべ、ゆっくりとソファーに身を預けた。    明日、ポールの花嫁になるはずの彼女の名前はマティア・ドントール。ドントール国第一王女。21歳。  リッカルド国とドントール国の和平のために、マティアはこの国に嫁いできた。ポールとの結婚は政略的なもの。彼らの意志は一切介入していない。 「どんなことがあっても、僕は君を王妃とは認めない。」  ポールはマティアを憎しみを込めた目でマティアを見つめる。美しい黒髪に青い瞳。ドントール国の宝石と評されるマティア。 「私が……ずっと貴方を好きだったと知っても、妻として認めてくれないの……?」 「ちっ……」  ポールは顔をしかめて舌打ちをした。   「……だからどうした。幼いころのくだらない感情に……今更意味はない。」  ポールは険しい顔でマティアを睨みつける。銀色の髪に赤い瞳のポール。マティアにとってポールは大切な初恋の相手。 だが、ポールにはマティアを愛することはできない理由があった。 二人の結婚式が行われた一週間後、マティアは衝撃の事実を知ることになる。 「サラが懐妊したですって‥‥‥!?」

旦那様、そんなに彼女が大切なら私は邸を出ていきます

おてんば松尾
恋愛
彼女は二十歳という若さで、領主の妻として領地と領民を守ってきた。二年後戦地から夫が戻ると、そこには見知らぬ女性の姿があった。連れ帰った親友の恋人とその子供の面倒を見続ける旦那様に、妻のソフィアはとうとう離婚届を突き付ける。 if 主人公の性格が変わります(元サヤ編になります) ※こちらの作品カクヨムにも掲載します

断罪される前に市井で暮らそうとした悪役令嬢は幸せに酔いしれる

葉柚
恋愛
侯爵令嬢であるアマリアは、男爵家の養女であるアンナライラに婚約者のユースフェリア王子を盗られそうになる。 アンナライラに呪いをかけたのはアマリアだと言いアマリアを追い詰める。 アマリアは断罪される前に市井に溶け込み侯爵令嬢ではなく一市民として生きようとする。 市井ではどこかの王子が呪いにより猫になってしまったという噂がまことしやかに流れており……。

処理中です...