レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。

玉ねぎサーモン

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第二章 美少女とはじめる、むっつりスケベの冒険

第56話 魔武器を求めて④

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再探索開始。
1日目。

翌朝、2人は待ち合わせ場所へ向かった。

「どうも、はじめまして。
 ウェスだ。
 よろしく。」

「ロックです。
 よろしくお願いします!」

「ティナです。
 引き受けてくださってありがとうございます。」

「お~、綺麗な嬢ちゃんだ。
 やる気が出るってもんだ!

 さあさあ、行こう行こう!」

「は、はい。」

(だ、大丈夫か?この人!?)

ロックのスケベセンサーが何かを捉えたようだ。

一抹の不安を覚えながら、一行はヴァラーハ坑道へ出発した。
 


2日目。

昼過ぎ、ヴァラーハ坑道へ到着した。

「あ~、着いたな。
 お2人さん、俺は冒険者ランクが低いから、戦闘はできないからな。
 あと移動速度も俺に合わせてくれよ。」

「わかりました。
 よろしくお願いします。」

「よし!
 行くか!」

そういって坑道へ入っていくウェスに2人は付いていった。


2人の時は半日でCランクエリアまで進んだが、ウェスがいるためスピードは落ちる。

ウェスがモンスターの気配を感じられるようで、戦闘は避けられた。

おそらく【気配察知】を持っているのだろう。

この日はEランクエリアで野営することに。


「ティナさんは本当に美人だな~。
 スタイルもいい!」

「は、はあ…。」

ティナにずっと絡んでくるウェス。

ロックはソワソワイライラしている。

「そんなにおっぱい大きいと、肩凝るだろ~?
 肩揉んでやろうか?」

「いえ!けっこうです!」

「ウェスさん!
 セクハラまがいの発言はやめてもらえますか?!」

これはさすがのロックも黙っていられない。

(肩揉むなら僕がやるよ!)

とは思っても言えない。


あまりいい雰囲気とはいえない状況で、見張りの時間となった。

「ティナちゃん、女の子で見張りは危ないだろ?

 俺は見張りできないし、一緒に寝てやろうか?」

いつの間にか「ちゃん」づけになっている。

「ウェスさん!!
 あんまりひどいとギルドに報告しますよ!?
 もう寝ててください!!」

ロックの怒りは最高潮。

「へいへい。
 冗談だよ、冗談。
 じゃあ、おやすみ。」

ウェスはテントの中に入っていった。

「ティナ、見張りなんだけど、1人にするの不安だから一緒にいない?
 寝るの外になっちゃうけど…。」

「心配してくれてるの?」

ティナは嬉しそう。

「そりゃあ、あんなこという人がいたらね。
 ギルドの紹介してくれた人だから、口が悪いだけだとは思うけど…。」

「ふふっ。
 ありがと。
 じゃあここで2人で見張りしましょ。」

「うん。
 先にティナ寝てていいよ。
 寝袋だけ持ってこようか。」

「いいわ。
 ロック、肩貸してね。」

「え?肩?」


コテン。


ロックの肩にティナが頭を乗せてきた。

(か、肩って、こういうこと…!?
 ティナのサラサラの髪が…!
 う、なんかいい匂いする…。
 冒険2日目なのになんでこんないい匂いするんだ!?)

ロックにとって久々の至福の時間であった。



3日目。

予定では、この日に鍛治師の住処が見つかる予定なのだが…。


「おかしいな~。」

ウェスがボソッとつぶやく。

「また住処移したか…?」

「見つからないんですか?ウェスさん。」

「ん~。どうやら前回と違う場所に移動したみたいだ。」

「見つかるんです…よね?」

「見つけるのは見つけるけど、少し時間がいるかもな。」

「どれくらいですか?」

「1日分延長ってとこかな。」

「すみません、実は手持ちが10万ちょっとしか…。」

「馬車の御者も1日伸びるから、それじゃあなあ…。
 じゃあ、ティナちゃんの…」

「素材の現物でお願いします!!」

ウェスの卑猥であろう提案をロックがさえぎった。

「うーん。
 ちょっと割高になるぜ?」

「構わないです!」

「…しょうがねえな。
 よし、じゃあ探すの再開するか!」

ウェスにモンスターの気配があったら近づいてもらうよう頼んだ。

まもなく遭遇したシルバーゴーレムを、ロックは必死の形相で倒した。

(ティナに何かされたらたまったもんじゃない!)


そのままその日は見つからず、Cランクエリアで一晩過ごすことに。

1度シルバーゴーレムが襲ってきたため、返り討ちにした。

あとは、ロックがウェスのスケベに警戒しつつ、夜を明かした。
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