レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。

玉ねぎサーモン

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第四章 世界中が敵

第210話 レベルアップ

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「では、まず【成長促進】を渡しますね。」

「頼む。」

「【スキルギフト】。」



『どのスキルを誰に与えますか?』


「ファルクさんに、【成長促進】を。」


『【成長促進】スキルをファルクに与えます。』



「…来たぜ。」



『【成長促進】スキルを受け取りました。どのスキルと入れ替えますか?』


「【全能力50%UP】。」


『【全能力50%UP】スキルはなくなりますが、よろしいですか?』


「ああ。」


『【全能力50%UP】スキルと【成長促進】スキルを入れ替えました。』



「じゃあ、涅槃珠、使わせてもらうぞ。」

ファルクの言葉に、他の3人が頷く。


1つの涅槃珠を握り潰すファルク。

溢れ出た光が、ファルクの体の中に吸い込まれていく。


「もう1つ、使わせてもらうな。」


レベル100に届かなかったため、2つ目の涅槃珠を使うファルク。


「…100に……なったぜ…。」


「では【成長促進】と【全能の権化】を入れ替えますね。」

ロックはファルクから【成長促進】を奪い、【全能の権化】を与えた。



************

名前:ファルク
パーティ:ラフリンクス
Lv:90→100
HP:9115→11205
MP:721→881
体力:859→1057
力:847→1035
素早さ:846→1042
器用さ:869→1051
魔力:731→899
スキル:
【龍化(豪龍) ★★★★】
【槍聖 ★★★★】
【全能の権化 ★★★★★】
【再生 ★★★★】

************



ちなみに【全能力50%UP】との併用案も出たのだが、MPの消費があまりに大きく、[武技]が使えなくなるため却下となった。


「じゃあ次はミラだったね。」

「ティナ、お先にごめんね!」

「大丈夫よ。」


ロックは【守護神の加護】をミラから奪い、【成長促進】を与えた。

そして、ミラは残る2つの涅槃珠を使った。

その後再び【成長促進】と【守護神の加護】を入れ替えた。



************

名前:ミラ
パーティ:ラフリンクス
Lv:81→94
HP:7624→10002
MP:809→1058
体力:730→954
力:643→838
素早さ:718→946
器用さ:564→745
魔力:824→1077
スキル:
【光輝の壁 ★★★★】
【大賢者 ★★★★★】
【気配察知 ★★★】
【守護神の加護 ★★★★★】

************



「…すごい…!」

「これでかなり戦力を底上げできたね。
 装備の素材も手に入ったし!」

「【光輝の壁】と【守護神の加護】は効果を重複させられるのか?」

「どうでしょうね。
 それができたら相当強力ですけどね。」

「うーん。
 ただ、戦いの中で動くスピードが速すぎて、タイミングを合わせられなくなってきたんだよね。
 余裕を持って発動してたんだけど、それだとMPの消費が…。」

「戦い方を考えないといけないわね。」

「そうだな。
 まーとりあえず、鍛治師のところに戻ろうぜ!」

「そうですね!」



「もう戻ってきたのか!?」

想定のはるか上をいく早さで戻ってきたロックたちに驚くイシュメル。

「倒して…きたんだよ…な?」

途中で引き返してきたのかと思うほどの早さだが、ロックたちがそんなことをするはずもない。

が、念の為に確認してみる。

「もちろん、倒してきたよ!」

元気よく答えるミラ。

ロックが戦いの顛末をイシュメルに話した。

「敵だった魔族すらも…救う…か。
 相変わらず大変な道を進んでるな。」

「辿り着けるように、最高の武器や防具を…お願いね!」

「すげえプレッシャーかけてきやがるな、ミラ。
 …応えねえわけにはいかねえか。
 ……任せとけ!」


新しい装備への期待を胸に、ロックたちはヨムじいさんたちが住む村へと出発した。
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