レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。

玉ねぎサーモン

文字の大きさ
214 / 283
第四章 世界中が敵

第211話 意気投合

しおりを挟む
ロックたちはヨムじいさんたちが住む村へと再びやってきた。


「ただいま。」

「おぉ、おかえり。
 …また見慣れん顔がおるな?」

「勝手に連れてきてごめんなさい…。
 おじいさん、この人はね、世界一の鍛治師さん。
 私たちの武器や防具を作ってもらうために、連れてきたの。」

「ふむ。
 まあお主らが大丈夫と判断した人間なら問題あるまい。
 じゃが、なぜここに?」

「それなんだけど、ミルドさんいる?」

ミルドとは、ロックたちに武器を作ってくれたこの村の鍛冶師だ。

「もちろんおるぞい。
 多分家におるはずじゃ。」

「ありがとう。
 ちょっとミルドさんのところに行ってくるね。」

そう言ってティナはイシュメルたちを案内した。


「ミルドさん、いる?」

「お、その声は?」

中から背の低いおじさんが出てきた。

「ティナ、帰ってきたのか!
 無事でよかった!!」

「おかげさまで!」

「ロックも!
 ティナにいやらしいことしなかったか?」

「なっ!
 そ、そんなことしてません…よ!」

「ん?
 なんか怪しい間が…。」

「ミルドさん!
 そんなことより、大事な話があるの!」

「ティナもなんか焦ってるな?
 お前たち……。」

「ミルドさん!?」

「すみません。」

ティナが本気で怒り出したので、ミルドは真面目に話を聞くことにした。


「ゴホン。
 じゃあ、改めて紹介するわね。
 この方はイシュメルさん。
 【神業師】のスキルを持つ鍛冶師さんよ。」

「か、【神業師】だって!??」

「ああ。
 よろしくな。」

「嘘だろ!?
 何でそんな人がこんなところに!?」

「それは…」

「いい、俺が説明しよう。」

ロックが説明しようとしたが、イシュメルがそれを遮った。

「お前さん、前にこいつらに武器を作ってやっただろ?
 成長に合わせて強くなるやつだ。」

「は、はい…。」

「こいつらの敵は普通の武器や防具じゃ太刀打ちできないみたいでな。
 お前さんと俺の技術で新しいものが作れねえかと思って連れてきてもらったんだ。」

「お、俺の?」

「ああ。
 今までのやり方じゃ、こいつらに見合う装備が作れねえからな。」

「ミルドさん、お願いします!!」

「「「お願いします!」」」

「も、もちろん協力はするけどよ…。
 突然過ぎて意味がわかんねえよ。」

「よし、じゃあ鍛冶場に案内してくれ。
 早速話が聞きたい。」

新しい技術に触れられるとあって、イシュメルは目を輝かせている。

世界のことより、強い武器や防具を作ることが楽しみなのだろう。


結局その日、イシュメルとミルドは鍛冶場から出てくることはなかった。


翌日…。


「いや~、世の中には面白えやつがいるもんだ!
 まさかそんな発想があったとは…。」

「いやいや、世界一の鍛冶師さんはやっぱりすごいっすわ!
 勉強になります!」

ロックたちがヨムじいさんの家にいると、すっかり意気投合した2人がやってきた。

「盛り上がったようじゃな。」

「ついつい朝まで話してしまった!
 ハハハ!!」

ミルドは徹夜もあっていつになくテンションが高い。

「喜べ!
 なんとかなりそうだぞ!」

「本当ですか!?」

「ああ!
 だが素材が足りねえ!
 S級、できればボスモンスターの素材をもっと集めてきてくれ!」

「またそんな軽く…。
 オリハルコンゴーレムの時だって全滅寸前だったんですよ…。」

「実質的には負けてたからな。」

「何言ってんだ?
 それでもどうせ全員倒すつもりなんだろ?
 だったらごちゃごちゃ言わねえでさっさと素材採ってこいよ!」

イシュメルにとってボスモンスターは素材に過ぎないらしい。

早く作りたくて我慢できないようだ。

「まあそうですけど…。
 よし、じゃあエスに戻ろう!
 もうサンジャータへ話を通してくれてるかもしれない!」
 
「そうね、行きましょう!」

「早くしろよ~!」

「気をつけてな。」


みんなに見送られて、ロックたちはサンジャータへと飛び立った。

しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。

ヒツキノドカ
ファンタジー
 誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。  そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。  しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。  身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。  そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。  姿は美しい白髪の少女に。  伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。  最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。 ーーーーーー ーーー 閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります! ※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!

役立たずと言われダンジョンで殺されかけたが、実は最強で万能スキルでした !

本条蒼依
ファンタジー
地球とは違う異世界シンアースでの物語。  主人公マルクは神聖の儀で何にも反応しないスキルを貰い、絶望の淵へと叩き込まれる。 その役に立たないスキルで冒険者になるが、役立たずと言われダンジョンで殺されかけるが、そのスキルは唯一無二の万能スキルだった。  そのスキルで成り上がり、ダンジョンで裏切った人間は落ちぶれざまあ展開。 主人公マルクは、そのスキルで色んなことを解決し幸せになる。  ハーレム要素はしばらくありません。

ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います

とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。 食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。 もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。 ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。 ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。

お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~

志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」 この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。 父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。 ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。 今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。 その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。

【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』

ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。 全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。 「私と、パーティを組んでくれませんか?」 これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!

『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる

仙道
ファンタジー
 気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。  この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。  俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。  オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。  腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。  俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。  こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。 12/23 HOT男性向け1位

復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜

サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」 孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。 淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。 だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。 1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。 スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。 それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。 それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。 増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。 一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。 冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。 これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。

お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。

幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』 電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。 龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。 そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。 盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。 当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。 今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。 ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。 ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ 「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」 全員の目と口が弧を描いたのが見えた。 一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。 作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌() 15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26

処理中です...